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2019年卒 マイナビ大学生 広報活動開始前の活動調査

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◆インターンシップ応募率9割、参加した割合は8割


インターンシップに応募や申込みをした経験のある学生は、90.7%と前年の80.4%より10.3pt増加、実際に参加したことがある学生も、前年の65.2%から13.5pt増加の78.7%と、約8割の学生がインターンシップに参加している。
社数に目を向けると、平均応募社数は7.4社と、前年の5.5社を2社近く上回る結果となった。特に11社以上に応募した学生の割合が前年の倍となっている。平均参加社数も前年比1.1社増の4.0社。延べ参加社数も「5社以上」が、前年比12.6pt増の30.5%と大きく増加、応募および参加割合ともに前年を大幅に上回っていること、より多数のインターンシップへ応募や参加をする学生が増えていることなどから、インターンシップへ参加することは学生の意識の中で特別なことではなく通過儀礼的なものとなってきているように見える。
一方で全学生の90.7%は応募しながら、参加が78.7%に留まるということは、全体の約12%は選考漏れにより参加できていないと考えられる。インターンシップに参加しなかった理由で、「参加したかったが選考で落ちたから」という回答が20.8%でトップであることはこの裏付けになるだろう。

◆インターンシップ参加期間は「1日」が5割。ただし時期によって異なる


インターンシップに参加した時期について聞いた。 最も印象に残ったインターンシップに参加した時期では、「昨年8月」が25.9%と最も回答が多かった。次に「今年1月」が20.2%、「昨年12月」が14.5%と続く。(2月の参加率は本調査開始が前年より1週間早まっている影響も考えられる。)
実際に参加した中で最も印象に残ったインターンシップの期間を聞いたところ5割以上(55.8%)の学生が「1日」と回答し、前年の53.4%を2.4pt上回った。ただし、実際に参加した期間を昨年の9月以前と10月以降で比較すると、9月以前では、「1日」への参加は34.3%に対し10月以降は77.3%と突出している。この結果から学生は単に短期間のインターンシップを好んで選択しているというより、参加し始めた時期から影響を受けていると推察される。 10月のインターンシップ調査で聞いた最も参加しやすいと思うインターンシップの期間では、5割の学生が「1日」と回答しており、10月以降は参加しやすいと考えていた「1日開催」のインターンシップにより多く参加していたことが分かる。

◆参加目的は「企業をよく知るため」が6割。参加後の印象は9割が良い方に変化


最も印象に残ったインターンシップに参加した目的について複数回答で聞いてみると、「当該企業のことを良く知るため」(62.9%)が抜きん出て多く、「自分が何をやりたいのかを見つけるため」(36.4%)、「志望企業や志望業界で働くことを経験するため」(33.5%)が続いた。「就職活動に有利だと考えたため」は前年比1.7pt増の22.5%であった。
インターンシップ参加後の、その企業への印象の変化の質問では、その企業で働きたいと思う、思わないは別として、「良い方に変化した」が88.5%と、9割近くの学生がインターンシップに参加することで、当該企業への印象が良い方に変化していた。さらに、「良い方に変化し、その企業で働きたいと思った」との回答も6割を超え、インターンシップが学生の志望度に与える影響力の大きさを推察できる。
印象が良くなった理由を複数回答で聞いたところ、「正社員の雰囲気が良かったから」(45.5%)、「課題や業務にやりがいを感じたから」(44.7%)、「社風や社訓、雰囲気が合ったから」(40.5%)が上位を占めた。一方少数派の印象が悪くなったと回答した理由を見ると、「課題や業務にやりがいを感じなかったから」(35.0%)、「社風や社訓、雰囲気が合わなかったから」(30.3%)が上位となっており、社風や社訓、雰囲気の合う合わないは相性の問題であり、如何ともしがたい部分はあるものの、「課題や業務についてのやりがい」についてはインターンシップのプログラム次第であるように考えられる。

◆1/4の学生がインターンシップに参加した全企業の選考を受験予定


今後、就職活動を行う上で、インターンシップに参加した企業の選考を受験するかどうかについては、4分の1(25.4%)の学生が「参加したすべての企業を受験する」と回答した。また、採用にインターンシップが直結することを「望む(望む+どちらかいえばの望む)」の回答も69.3%であることから、学生がインターンシップを就職活動のワンステップとして今後捉えていくようにも考えられる。

◆インターンシップ以外の活動も前年より早めにスタート


インターンシップ以外の就職活動の準備として行ったことを複数回答で聞いた。「就職サイトに登録した」(81.5%)、「学内ガイダンス(企業参加なし)」(73.1%)、「学内セミナー(企業参加あり)」(57.7%)、「合同企業説明会」(57.4%)が続いている。就職活動準備の中で、多くの学生が学内で行われる何らかのイベントに参加している。 準備を開始した時期を、「昨年9月以前」「昨年10月以降」で比較したところ、10月以降に準備を開始した学生が多いものの、9月以前が38.0%と前年(32.2%)に比べ5.8pt増加しており就活準備を早い段階からスタートする学生が増えているようだ。インターンシップ参加経験の有無別で比較すると9月以前に準備を開始している割合が明らかに高い。昨年4月以降から2月までの間に、学外で開催された就職活動準備に関するイベントへの参加の有無については、「参加したことがある」との回答が70.1%と前年(65.0%)より5.1pt増加しており、インターシップも含め19卒学生の活動量は増加している。

就活の準備を行おうと思った理由では、「就職活動に対する不安を少しでも減らすため」(30.9%)、「早く就職活動を始めなければという焦りがあった」(25.4%)が上位にきており、前年に続き、売り手市場といわれているものの広報活動開始後の短期集中型の活動スケジュール、入社したい企業に入れるのかなどについての不安や焦りから、早い段階から就職活動準備を開始している学生が増えていると考えられる。
最後に、現時点で就職活動に対する準備はどの程度できていると思うかを聞いた。「できている(十分+ある程度)」(20.8%)と回答した学生は2割程であるのに対し、約5割の学生が「できていない(あまり+全く)」(48.6%)と回答している。特に、「十分できていると」との回答は1.6%と、先述の就職活動に対する不安や焦りもあるのか、学生の広報活動開始前の心境は、これで準備万端整えているとは思えずにいるようだ。
調査名 2019年卒マイナビ大学生 広報活動開始前の活動調査
実施期間 2018年1月29日(月)~2月19日(月)
※前年調査時期:2017年2月6日(月)~2月23日(木)
調査方法 1月29日時点のマイナビ2019全会員にWEB DMを配信。インターネット上のアンケートフォームで回収。
有効回答数 4,466名 [内訳:文系男子798名 理系男子764名 文系女子1,795名 理系女子820名]

学生の属性データ<文理男女別>

回答数 比率
男子 1,851 41.4%
女子 2,615 58.6%
総計 4,466 100%


学生の属性データ<国公立私立別>

現住所地区 文系 理系
関東国公立 158 236 394
関東私立 987 471 1,458
関西国公立 128 200 328
関西私立 540 160 700
その他国公立 312 641 953
その他私立 468 165 633

学生の属性データ<エリア別>

現住所
都道府県
回答数
北海道 北海道 160
東北 青森県 36
岩手県 27
宮城県 83
秋田県 17
山形県 23
福島県 15
関東 茨城県 91
栃木県 26
群馬県 41
埼玉県 275
千葉県 243
東京都 676
神奈川県 475
甲信越 新潟県 69
山梨県 17
長野県 29
現住所
都道府県
回答数
東海 岐阜県 48
静岡県 70
愛知県 309
三重県 40
北陸 富山県 24
石川県 49
福井県 19
関西 滋賀県 58
京都府 229
大阪府 407
兵庫県 237
奈良県 78
和歌山県 15
中国 鳥取県 14
島根県 12
岡山県 48
広島県 105
山口県 32
現住所
都道府県
回答数
四国 徳島県 30
香川県 14
愛媛県 30
高知県 16
九州・沖縄 福岡県 125
佐賀県 17
長崎県 31
熊本県 39
大分県 5
宮崎県 13
鹿児島県 21
沖縄県 17
海外 11
総計 4,466
本調査に関するお問合せ
株式会社マイナビ 社長室 HRリサーチ部
メールアドレス:myrm@mynavi.jp
  • Organization 株式会社マイナビ 社長室 キャリアリサーチ統括部

    株式会社マイナビ 社長室 キャリアリサーチ統括部

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  • 調査・データ 更新日:2018/03/15
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