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希望勤務地✕専攻のターゲティングで質の高い母集団形成から内定を実現! 紙DMの活用事例

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就職活動にインターネットが使われるようになったのは1998年ごろでした。それから、だんだんと企業から学生への広報・連絡手段はインターネットがメインとなっていき、現在では多くの学生がWEB DMやオンライン・オフラインの合同会社説明会で企業と出会っています。

そのような環境下で紙DMを使う企業は減っていきましたが、だからこそ差別化手段として上手に生かし、採用活動を進めている企業があります。

それが、長崎県を拠点にBtoBで高品質なモノづくりを行っているメルコアドバンストデバイス株式会社。

今回は、新卒採用を担当されている業務部 総務課の後藤康博さま、竹浦一馬さま、轟木奈央さまにお話を伺いました。

社名:メルコアドバンストデバイス株式会社(三菱電機グループ)
本社:長崎県
事業内容:半導体デバイスメーカー
設立:2005年2月1日
従業員数:320名(2021年4月1日時点)

  • 学生に対する知名度不足による母集団不足
  • 紙DMによる差別化
  • 会社所在地にゆかりのある学生をターゲティングして発送することによる質の高い母集団形成
  • 開封率アップを狙ったクリエイティブ(インセンティブ封入・中身の見える封筒)

― まずは、紙DMを導入された経緯をお聞かせください。

後藤さん: はい。弊社は2015年から1〜5名ほどの規模で新卒の定期採用を始めましたが、長崎県の中でも中心部から遠い立地のため母集団形成に苦労していました。また、BtoB企業であり、歴史も浅い会社であるため、知名度の面で一歩、後れを取っている状況です。

加えて、学生さんはインターネット経由でのDMを数多く受け取っているため、名前を知らない弊社からの連絡は見てもらえていないのではないか……という実感がありました。

そこへマイナビの担当者さんから紙のDMをご提案いただき、導入を決めました。

― 紙DMですと郵送費などコストが気になりますが、いかがでしたか?


竹浦さん: ターゲティングも細かく設定が可能ですし、新たな予算編成をしなくてもすぐに決裁ができる金額感で、とても助かりましたね。ご提案いただき、その金額ならすぐにでもやってみよう、とチャレンジすることができました。

― 紙DMに期待されていたことは何ですか?


後藤さん: 差別化ですね。先ほどもお伝えしたように今の学生さんはインターネット経由でたくさんのダイレクトメールを受け取っていますので、紙で届くことで一定の差別化が可能なのではないかと考えました。

開封や閲覧をするかどうかは学生次第ですが、自宅やご実家の郵便受けに直接届きますので、仮に処分するとしても自分の意思で行うものです。少なくとも、社名は目にしてもらえますので興味が湧いた方が開封してくれることを期待していました。

― 実際にどのような紙DMをお送りになりましたか?


轟木さん: それまで、学生さん向けの紙DMは経験がありませんでしたので、マイナビの営業担当者さんからいろいろとアドバイスを頂きました。

まず、一部が透明になっている封筒で社名が見えるように。そして、中に付箋などのノベルティ(※)を同封することで開封率が上がるようにするといい、とのことで採用させていただきました。

(※)紙のチラシやパンフレット類以外に発送可能なノベルティは、 クリアファイルや付箋など限られたものになります。

― ノベルティに合わせて同封されたのは、どのようなお知らせですか?

轟木さん: 会社情報の資料と、会社説明会の案内、そして求人票です。

弊社は厚生労働省の「プラチナくるみんマーク(※)」を取得するなど福利厚生に力を入れていますので、まずはそのことを知っていただきたいと考えました。
また、三菱電機グループという基盤がある安定企業であることも学生さんにとっては魅力的に映るのではないかと考えています。

― 実際の効果はいかがでしたか?


竹浦さん: まず、Uターン就職を希望されている方を中心に、県外からの会社説明会への参加者が増えました。
中には「紙DMを見て来ました」という方もいらっしゃったので、高い効果があったと実感しています。その方は内定にまでつながり、非常に満足しています。

※プラチナくるみんマーク:厚生労働大臣から「子育てサポート企業」として認証を受けて「くるみんマーク」を取得した企業のうち、さらに高水準の取り組みをしている企業が取得できる認定マーク。くるみんマークの認定企業が全国で3,548社であるのに対し、プラチナくるみんマークの認定企業はそのうち425社のみ(社数はどちらも2021年3月末時点、厚生労働省発表による)。

― 具体的に、どのような学生に発送されましたか?


轟木さん: 大学での専攻が工学系、機械電気系の学生さんのうち、現住所が長崎県内になっている方がメインです。加えて、帰省先住所が長崎県内になっている方と勤務希望地に長崎県を選択されている方にも発送し、合計で500通ほどお送りしました。所在地が分かりやすい地図の掲載も意識しました。

― 帰省先にも送られたのですね。どのような狙いでしょうか?

轟木さん: 親御さんの目に触れることを期待しました。いま、コロナ禍で学校の友人や教員など、就職先を相談する相手と直接会いにくい環境なので、親御さんに相談される学生さんが多いんですね。

実際に親御さんから「こういう会社があるみたいだよ」と教えてもらったという学生さんもいらっしゃったようです。

― 発送先を限られたことで、他にメリットはありましたか?


竹浦さん: 長崎県内での就職を希望されていること、大学での専攻が弊社と マッチしていることがすでに分かっている学生さんですので、コンパクトながら質の高い母集団形成ができたと思います。

― これからも、紙DMを続けていきたいですか?


後藤さん: はい。今は、発送時期を検討しているところです。親御さんと学生さんが会う年末年始がいいのか、インターンシップ前に送った方がいいのか……など考えています。

どの時期が一番効果的かはこれからも探り続けることになりますが、弊社としてはすでに満足のいく結果が出ていますので、続けていこうと思っています。

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