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日本への就職を希望する韓国人学生との現地面接で内定出しまで可能!
Career In Japan Koreaで広がった新卒採用の可能性

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採用担当をされている方なら感じられたことがあるであろう「採用難」。特に新卒採用市場は、学生の数は横ばいのまま企業側の採用意向は高まりを見せていることから、これまでにない売り手市場化が進んでいます。

そんな採用難の時代を乗り越える一つの方法が、外国人採用です。国内だけでなく、国外にも目を向けることで採用ターゲットを大きく広げ、採用目標の達成に大きく貢献してくれます。

しかし、その一歩を踏み出すには勇気がいるのも事実。そんな中、島根県に本社を置き、農業機械の開発・設計を中心に事業を展開する三菱マヒンドラ農機株式会社さまは、マイナビが主催する韓国での採用イベントで5名の内定受諾を獲得されました。
  • 社名:三菱マヒンドラ農機株式会社
  • 本社:島根県松江市
  • 事業内容:農業機械の開発・設計、農業関連施設の工事請負、メンテナンスなど。
  • 設立:1945年
  • 従業員数:1,408名(2023年4月期連結従業員数)
  • 人材の多様性確保
  • 国内新卒市場の人材不足による採用難
  • 地理的な理由による採用広報の難しさ
  • 国外市場に目を向けたこと
  • 地方企業ならではの魅力をアピール
  • マイナビ営業担当によるサポート

― この度、Career In Japan Korea(以下、CIJ)にご出展いただいた経緯を伺わせてください。


坂本さん:はい。まず前提として、弊社は2015年からインドのマヒンドラ&マヒンドラとの協業を始めたことにより、社内のグローバル化が進み、人材の多様性が経営にもたらす良い影響を肌で感じていたというのが一つの理由です。

柴田さん:そういったことを考えていたところに、CIJへの出展をご提案いただいたことが参加のきっかけです。

― これまでグローバル人材の新卒採用をされたことはありますか?


坂本さん:2023年卒の新入社員として、インドから女性を1名採用しました。それが弊社として初めての新卒のグローバル人材採用です。
もともと社内にグローバルな人材の交流があったということもありますが、定着もうまくいき、本腰を入れて新卒のグローバル人材採用をやっていこうと思っていたところでしたので、良いタイミングでしたね。

― グローバル人材の採用は新卒・中途にかかわらず、企業にとっては一つのチャレンジという一面もあると思いますが、御社ではいかがでしたか?


柴田さん:短い期間ですが、共同開発のためにインドから技術者が来日して日本で暮らしながら一緒に仕事をしていたことがありましたので、その際に得られたノウハウが活きている面はあると思います。
日本で日常生活を送る私たちでは気付かないことも、海外の方から見ると理解しにくい、分かりにくいことは意外と多いものなんですよね。

坂本さん:例えば23年卒で入社されたインド人女性には、銀行や市役所での手続きのお手伝いはもちろん、さまざまな面から日常生活のサポートも行いました。

ゴミ出しルールの説明、洗濯物の干し方など生活に関わる基本的なことから、少しでも安心につながればとスーパーマーケットに一緒に行って、「こういうものを買うと、母国の味も楽しめるかも」と話してみたり、現地のインド人コミュニティとのコネクションづくりをお手伝いしたり、といったことです。

― 今回、CIJにご出展されての率直なご感想をお聞かせください。


坂本さん:まず率直に、皆さん大変優秀で驚きました。人材不足の日本国内で、特に弊社のように地方に本拠地のある企業ではなかなか採用が難しい側面もあり、嬉しい驚きでした。

― 学生側の意欲やポテンシャルはいかがでしたか?


柴田さん:CIJに集まっていた韓国の学生さんは日本での就職を希望されている方々なのですが、その背景として日本の文化や技術、モノづくりへの興味を持つ方が多かった印象です。
弊社もモノづくりの会社ですので、その点で興味を持っていただけたのかなと思います。

そして、学生のうちから将来のために実務型のインターンシップを経験したり、日本語を学ばれたりと、将来に向けた行動がしっかりとできている方が多かった印象です。総じて、モチベーションとポテンシャルの高さを感じました。

坂本さん:言葉の面でも能力の高さを感じました。今回弊社では、韓国現地と日本の本社とをネットでつないだオンライン面接を行ったのですが、弊社役員からの質問にもしっかり受け答えされていましたね。敬語も使いこなしている方がほとんどでした。

― 今回、5名の方に内定を受諾していただいたと伺いました。面接は何回行われたのでしょうか。


柴田さん:1回です。現地と日本の本社とをネットでつなぎ、対面とオンラインのハイブリッドで面接をしました。

坂本さん:内定出しもその当日に行いました。1日の中で面接と内定出しまで行うという例のないスピーディーな採用でした。当初は3名の方に内定を出せれば十分と考えていましたが、本当に学生の質が高く、結果として5名に内定出しをできたのは、上々の成果と言えると思います。

― 通信環境などは問題ありませんでしたか?


柴田さん:正直、かなり心配をしていて、モバイルWi-FiもPCもバックアップのバックアップまで用意して臨んだのですが、まったく問題なくスムーズに面接ができました。

また、マイナビの営業担当の方もタイミングが合ったとのことで同行していただくことができ、開催前の打ち合わせから面接後の学生フォローまでお手伝いいただけてとても助かりましたね。

海外での面接も、当日内定出しというスピーディーな進行も初めての経験でしたが、とても安心して臨むことができました。

―この記事をお読みの方に、グローバル人材の採用、CIJのようなイベントへの出展を後押しできるようなコメントをお願いいたします。


柴田さん:弊社は島根県に本社を置いておりますので、日本国内では大都市圏にある企業と比較したとき、非常に大きなハンディがあると感じています。

しかし、海外の方から見ると、島根県には出雲大社があったり、山と海の両方があったりと、また違った魅力を感じていただけたようです。

実際、当日は「東京や大阪のような日本の代表的な街をイメージすると、かなり違った印象になると思います」と説明をしていたのですが、それが魅力の一つだと言ってくださる方も多く新しい気付きでした。

坂本さん:韓国で学ばれたことを海外(日本)で活かして仕事をしようというモチベーションのある学生なので、土地柄をそれほど気にしないという方も多いようでした。

いま、日本国内は人材不足が深刻で、特に弊社のような地方企業にとっては厳しい市場環境ですが、海外へ目を向けることで採用への不安は大きく減らすことができると思います。
ぜひ他の企業の方にもチャレンジしてみていただきたいですね。

―今日はありがとうございました!

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