内定(ないてい)
内定とは、企業と内定者の間で労働契約が結ばれた状態を指す。
一般的な流れとして、最終選考合格後に内定通知を行う。それを受けた内定者は入社意思の表示として内定承諾書を提出する。これにより双方で合意がなされたことになり、労働契約が成立する。そして、契約が結ばれている以上、企業が一方的に内定を取り消すことはできない。
似ている言葉に「内々定」があるが、これは内定の約束に過ぎず、労働契約は結ばれていないため法的効力はない。したがって、企業も内々定者もこれを取り消すことができる。しかし、「内定」に関しては取り扱いが異なり、内定者が入社を断る「内定辞退」には求職者に対し辞退後のペナルティなどは一切無いものの、企業が内定者が入社することを断る「内定取り消し」の場合は、解雇と同様の扱いとなるため、合理的な理由が求められる。また、不合理な理由と見なされた場合には、取り消しは認められない。
更新日:2024/07/04