中途採用面接でチェックすべきマナーのポイント|面接官の心得
中途採用の面接では、よく見るべきマナー等のポイントがあります。学生が訪れる新卒面接では許されても、中途採用で見逃してはいけません。
中途採用者のマナー 新卒採用者は許せても…
新卒採用に応募してくる学生と、すでにビジネスパーソンである中途採用者。
新卒者はビジネスパーソンとして初心者のため、面接時にはビジネスマナーが理解できていない場合もあるでしょう。しかし社会常識さえ分かっていれば、ビジネスマナーは入社後の教育で身に付けてもらうことができます。
しかし、中途採用者は異なります。ある程度のビジネス経験を持っていると想定できるので、過去のビジネス経験からマナーを身につけていることは当然期待することです。
それにもかかわらず、面接でビジネスマナーの乏しさが見られる人がいます。ビジネスマナーは社会人としての基本ですから、職務上で身に付けられなかった人と判断し、採用について慎重になる必要があるでしょう。
身だしなみも時間管理も?中途面接でチェックするべき5つのポイント
中途採用者を面接する際、いくつかのチェック事項があります。具体的なポイントについて、5つご紹介しましょう。
言葉遣いや言動
面接は、求職者にとって自分という商品を売り込む商談の場といっても過言ではありません。
例えば営業職であれば、取引先との商談の場の雰囲気がそのまま出てきます。また人事職であれば、面接担当として応募者にどう接していたかが現れるでしょう。
ここで言葉遣いが乱暴だったり、敬語が間違っていたりする場合は注意が必要です。普段の言動から粗暴・粗野、あるいは誤った言葉遣いを用いている可能性があるでしょう。
挨拶や礼
社会人として以前に、挨拶や礼はできて当然と言える基本事項です。特に面接が終わった後は緊張がゆるみがちなので、別れ際の挨拶ができているかどうかは要チェックポイントとなります。
面接開始時には「よろしくお願いします」、そして帰り際には「ありがとうございました」という言葉が自然に出ているか確認することは、細かいようですが、極めて重要なことです。
態度や仕草
面接では丁寧な態度、そして落ち着いた仕草が求められます。
面接担当が不快感を抱くような態度を取ったり、終始落ち着きのない様子だったりすれば、採用後にも社内外で同じように対応する可能性があるということです。質問での受け答えだけでなく、その際の態度・仕草にも十分に気をつけて判断するようにしましょう。
服装の乱れ
スーツ着用での面接の場合、その着こなしもよく見ておきましょう。
スーツが清潔に保たれており、ボタンはしっかり閉まっているか、ネクタイをしっかりと締められているか、そして、パンツにプレスがしっかり掛けられているかは要チェックポイントです。これらは、ビジネスパーソンにとって基本と言える身だしなみでしょう。
しっかりできていない場合、ビジネスの場で「だらしない」と印象を持たれかねません。特に社外の人と接する仕事ならば、損失を生む可能性もあるでしょう。
遅刻
遅刻は、ビジネスの場であるべきことではありません。時間を守れない人間を信用することはできません。
遅刻しなくても、時間ギリギリに訪れて息を切らしている。あるいは逆に面接開始時間より早く着きすぎてしまい、会社側の受け入れを混乱させる場合には採用に注意しましょう。
信頼・信用のために 中途だからこそ一層の注意を!
中途採用を行う場合、面接担当は「応募者は当然ビジネスマナーを知っている」という前提でいて構わないでしょう。どんなに面接で美辞麗句を並べ立てても、あるいは紙面上で高い能力が垣間見られても、ビジネスマナーはそれ以前の判断材料と言えます。
もしビジネスマナーが身についていない人を採用すれば、社外からの信頼・信用が低下してしまう可能性もあります。戦力性を重視するあまり、マナーなどの細かな点を見落とさないよう、面接では注意深くチェックするようにしましょう。
- 人材採用・育成 更新日:2015/04/20
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