求職者の気持ちは“しぐさ”に表れる。有名心理学者が教えるホンネの見抜き方
人事のみなさんは、今まで一度は「採用面接で求職者に嘘をつかれて、入社後に痛い目を見た」という経験があるのではないでしょうか。また、嘘とまでは言わなくとも、入った後にマインドやスキルに期待とのギャップがあり、それが原因でトラブルになるケースもあるでしょう。
このような事態を回避するために、採用面接ではどのような対策をとるべきなのでしょうか。そのひとつとして、求職者の発する言葉の内容ではなく「行動」を元にして、相手の本音を見抜くという方法があります。
今回は、ビジネス心理学の第一人者であり『「人たらし」のブラック心理術』『【図解】読心術トレーニング』など多数の著書を持つ内藤誼人(ないとう・よしひと)さんに、求職者のふとした表情の変化やしぐさから心理状態を見抜く方法を伺いました。
内藤:たとえば、「あなたはこの3年間で、4回も転職なさっているのですね」と面接官が質問したとしましょう。そして、求職者は「できればその話題には触れてほしくなかった」と考えていたとします。
こんなとき、ほんの一瞬なのですが、質問を受けた瞬間に眉をひそめたり、不愉快そうな顔を見せたりするはずです。「嫌な質問をするなよ」という不快感が表情に出てしまうのですね。この微表情は、時間にして0.1秒ほど。すぐに消えますが、一瞬だけ臭いものでも嗅いだような不愉快な顔をします。
「新しいサービスだし、日本には類似したものがないからです」と答えていただいた場合、サービスの価値を理解してくれているなと感じられる。「僕もその仲間になりたいんです」と続けば、チャレンジ精神があることもわかります。
人から入社を勧められて採用面接に来た場合も同様です。勧められたとはいえ「なぜエントリーする気になったのか?」を深掘りすると、その人の働く場所に対する考え方や、新しいことへの意欲が見えてくるんです。自発的に来ていないから駄目ということは決してありません。
- 人材採用・育成 更新日:2017/10/13
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