採用担当が理解しておきたい -数字で読み解く自分の会社-
最後は、会社のこれからの数です。今まで、自社の規模・働きやすさ・福利厚生・給与面についての数を見て来ましたが、会社が掲げる中長期戦略の提示も必要に応じて話せるよう準備しておく必要があります。
営業戦略・採用戦略・社員育成に向けた取り組みなど、会社が大きく掲げている中長期の戦略で社会にどういう働きかけを行っていくのかは、数値を元に話をしたいところです。
例えば、弊社、アウトソーシングテクノロジーの場合は技術者派遣会社なので、中途採用と新卒採用の年間採用目標数や、研修制度を介して技術者としての一歩を歩み始めた人数、現在の成長率を示すために3年前の自社の株価と現在の株価をそれぞれ把握し、何%UPしているかを伝えることなどで対応しています。
株価の面については、投資家からの評価が現れているので、新卒には伝わりづらいかもしれませんが、30歳以上の応募者にはどれくらい凄いことかを理解いただけるので、積極的に伝えるようにしています。
家賃補助や出張手当金額など、普段から社員規則に記載されている数ではなく、自社の現在の状態を把握するための数について考えてみました。
私がここに提示する項目以外にも、皆さんの会社ならではの数、得意とすることで他社との差別化が提示できる数があると思います。是非一度社内で「どんなことが知りたいか」「うちのいいところはどこか」などをディスカッションして、どんな数を揃えれば良いかを検討していただきたいと思っています。
集めた情報は、きっと皆さんの会社パンフレットに載せるための情報となりますし、応募者だけでなく紹介会社の営業担当者、求人広告を作ってくれる営業担当者など、誰かに自社の魅力を伝えるときに皆さんの武器になるはずです。
みなさんの会社の個性が、正しく伝えきれるような採用活動になることを祈っています!
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- 人材採用・育成 更新日:2022/12/12
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