有名企業の人事・採用担当者がおすすめ!読んでおきたい7つの書籍
Googleでは「企業が成長するには採用がとても重要」と考えられており、それを成功させるために大事にすべき文化や戦略、意思決定、コミュニケーションについて包括的に書かれている本。Google以外の企業の事例もたくさん掲載されているのでオススメです。
Googleは日本企業ではないので、全く同じようにチャレンジングな採用ができるわけではありません。ですが、参考になる内容は多く、ただの採用テクニックが記された他書とは一線を画しています。具体的には、採用は企業文化や提供サービスに密接な関係があることを示していることが大きな特徴です。
「自分より優秀で博識な人間を採用すること」「企業文化の重要性」「プロダクトに貢献をしても企業文化に付加価値をもたらせない人であれば採用してはならない」など、大切な考え方がたくさん。当社の採用活動や事業にも、それらの内容を多々導入しています。
また、面接回数と評価平均点の精度の関係性を分析し、「4回目以降の面接は精度がそれほど上がらない」といったデータも掲載しています。成功パターンのみならず、失敗例(アンチパターン)についても解説されており、興味深い一冊です。
回答者:取締役CTO田邊賢司
当社ではスピーディーに意思決定するために、採用決定権を持っている人が最初からエンジニア採用面接に参加します。また、入社後に生じる企業と求職者との認識のギャップを減らすため、求職者に「転職でどんなことを実現したいか?」を詳しく聞き、それが当社で実現可能かすり合わせています。
また、企業文化とのマッチングも重視しているので、求職者の人となりを知るために、スキルや経験ではなく「どういった趣味嗜好を持っているのか?」「どういった考え方をするのか?」をヒアリングし、当社の行動指針に沿っているかなどを確認させて頂いています。
例えば、「違いを理解することで、それぞれが望む生き方と今ここで働く理由、強みとスタイル、役割と成果を理解する」という行動指針があるのですが、この要素を確認するために求職者の知らなそうな話題を振ってみて「他者の話をきちんと聞けるか?」「知らない話でも理解しようと努力する姿勢があるか?」などを見たりしています。
この本は「人間力」をいかに身につけるか、弱い自分をいかに克服していくかが書かれた、ビジネスにおける人生指南本。当社代表・中島武の著です。私は立場上スタッフのいろいろな悩みを聞くことも多いのですが、そんなときに参考になります。
当社は、組織が成長すること以前に、個々が成長することを重んじます。誰でもできるような仕事ではなく、自分なりの個性や能力を発揮するからこそできる仕事をやりとげる。そして成功体験を皆に伝えていく。それが大切だと考えています。
もちろん強い人や成功している人が良いということではなく、自分が置かれている状況に柔軟に対応できるかどうかが重要。個々の力が発揮されるからこそ、組織力が生まれてくるのです。
回答者:人事部次長 小山文彦
LIFULLは、リンクアンドモチベーションが提供する社員モチベーションサーベイで、2017年に283社中第1位を獲得しています。本書の中では、同社がどのような考え方を軸に組織づくりや採用をおこなっているかが解説されています。
組織をつくっていくうえで、「採用」は特に重要なファクターです。採用は経営戦略とリンクしており、戦略的に人材を採用することが、企業のミッション達成の近道ともいえるでしょう。
そうは言っても、採用担当者は日々、理想と現実のはざまで、ターゲット層との接触数、突発的な欠員補充、採用予算など数多くの課題と向き合っています。変化する環境の中で、優秀な人材をいかにスピード感をもって採用するか大いに悩んでいるはずです。
本書ではLIFULLが採用において最も大切にしていることが書かれています。人事の仕事で迷ったときには、本書を読むことで初心に立ち戻り、気持ちを新たに採用や組織づくりの情熱を取り戻すことができるはずです。
また、人事に就いていない人でも、組織や自分の業務で何かモヤモヤを抱えている方にはぜひ一度読んでいただきたい一冊となっています。
回答者:人事戦略室 太田哲司
「社員と会社の関係性」というテーマについて考えたことがなかったり、新たな知見を得たいと思っている方に、この本をオススメしたいです。
人事の仕事とは採用、配属、登用、育成、評価、退職など、社員のキャリアと会社との接点に寄り添うものです。そして、社員をどう採用し、どう育成し、どう評価していくのかという人事施策を考える際、「社員と会社の関係性」はすべての価値観のベースとなります。
本書では、新たな概念として「アライアンス」という考え方を提唱しています。アライアンス関係においては、社員と会社は互いの希望を語り合い、互いに価値を提供し合っていくというフェアな関係です。
働き方が多様化し、各人の仕事に対する価値観も変容し始めている昨今において、社員と会社の関係性というテーマは、一度考えてみる価値があると思います。
回答者:社長室 採用グループ 井上玲
- 人材採用・育成 更新日:2018/03/22
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