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「仕事は人間関係が9割」の著者が教える!5つのケースから学ぶ職種別・メンタルケアのコツ

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営業職の方へのアドバイス

営業職の方が他社や畑違いの業界に転職する場合、失敗する原因の多くが「準備不足・調査不足」です。より具体的に言えば、転職先の企業研究、業界研究が足りていないケースが多いのです。

営業職の方は「自分のコミュニケーションスキルさえあれば、転職先でもうまくやっていける」という考え方をしてしまう傾向にあります。ですが、仕事における信頼関係や成果は「専門的知識」と「コミュニケーションスキル」がセットになるからこそ実現できるものです。

まずは、「その職場で仕事をするにあたり必要な知識を持てているか」をもう1度チェックしてみてください。そのためには、社員を交えた営業のロープレなどが有効です。そして、足りていない知識があれば、身につけるための具体的な行動を考えてみましょう。

そうすれば、自責の念に押しつぶされることは少なくなり、結果的に上司の叱責も減ってくるはずです。

事務職の方へのアドバイス

事務職の方は「自分のキャリアのゴールをどういったところに置くか?」を一度考えてみてください。いま勤めている会社で長く働くことでしょうか? それとも、どんどんキャリアアップしていくことでしょうか?

前者であれば、まずは焦らずに普段の業務をしっかりやってほしいです。先ほど述べたように事務職には数値目標がないため、自分のやるべき仕事をやり、社内のメンバーときちんとコミュニケーションを取っていれば、極端に評価が下がることはないからです。

後者であれば、自分がやっている努力がなかなか自社で評価されないのだとしたら、それは「将来のための投資」だと思ってください。言い換えれば「どの会社に移ってもやっていけるスキル」を身につけるための修業期間だと考えればいいのです。そして十分なスキルが身につけば、より良い会社に転職すればいい。

革新的なことに挑戦する事務職をなかなか評価してくれない会社も、なかにはあります。でも、ビジネス変化の激しい現代では、そういう会社はだんだんと淘汰されていくはずです。

だから、モチベーションの高い方は目線をもっと先に向けましょう。「自社の中で評価される事務職」ではなく「どこに行っても評価される事務職」を目指すのです。そうすれば、日常生活で感じるストレスはかなり軽減されると思います。

エンジニアの方へのアドバイス

認識や価値観の相違が原因のトラブルを回避する有効な方法があります。「プロジェクトのゴールをメンバー全員が理解すること」です。

本来、プロジェクトメンバー同士のコミュニケーションというのは何かを達成するための“手段”です。そこには必ず“目的”があります。うまく連携が取れなくなっている組織は、誰かの言葉や行動をあげつらったり感情的に批判してしまったりと、本来の目的を見失っている状態なのです。

それを防ぐため、なるべくプロジェクト序盤の段階で「認識合わせ」に時間を割きましょう。そして、メンバー同士で達成すべきゴールを理解し、その目的から外れた議論をしないと約束します。

エンジニアは他の職種と比べると、口下手な方が多いです。それゆえに、コミュニケーションの齟齬がトラブル原因となってしまうのかもしれません。でも、目的を達成するために、必要な議論のみにフォーカスする「ビジネスコミュニケーション」を意識すれば、トラブルが起きることも少なくなるはずです。

人事・総務の方へのアドバイス

「人」と関わる機会がとにかく多いのが人事・総務の仕事。だからこそ、さまざまな人のキャリアを客観視するうちに「自分はこのままキャリアを積んで大丈夫だろうか」と不安になってしまうケースは少なくありません。

でも、逆に考えてください。他の人を客観視できるということは、自分のことも客観視して「何のスキルを身につければいいか」を検討できるはずです。そうすれば、今持っている強みは何か、次に身につけるべきスキルは何かなど、やるべきことが見えてきます。そして行動に移せれば、将来についての漠然とした不安はかなり軽減されるはずです。

もしも本稿の読者が若手の人事・総務の方であれば、「自分はそれほど多くの人たちと会った経験や客観視した経験がないから、自分を客観視して分析することは難しい」と思ってしまうかもしれません。その場合は、ベテランの人事・総務の方と会う機会を設けることをおすすめします。

その方々の経験と知識に基づいたアドバイスを聞くことで、自分のキャリア形成について具体的なイメージを持ちやすくなるはずです。

マネージャーの方へのアドバイス

ここでは、特にプレイングマネージャーの方を対象として解説します。同職についた方は、「自分が担っている『プレイヤー』と『マネージャー』という2種類の仕事は、“切り離して考えるべきもの”」という意識を持ってください。

プレイヤー(=成果を出すポジション)の頭で考えると、部下に高い期待をかけすぎてしまい、ミスを許せなくなります。「自分と同じことができるはず」という目線で見てしまうからです。そうではなく、マネジメント業務をする際にはマネージャー(=人や組織を育てるポジション)の頭で考える習慣をつけましょう。

そうすれば、「部下の失敗は、育成のためには必要なものだ」と冷静に考えられるはずです。2つの視点が混ざってしまうと、仕事における判断基準が不明瞭になってしまい、自分が保てなくなってしまいます。

  • 労務・制度 更新日:2017/09/22
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