『発想×Sojitz』 ~発想を実現する双日社員の多様性~
当社にはたくさんの特徴がありますが、あえて言うなら、「多様性」、「現場力」、「成長実感」の3点でしょうか。
まず「多様性」ですが、当社は、統合を実際に繰り返してきた為、多様性が会社の歴史そのもので、ここは他商社とは異なるところ。変化に常に対応するのが総合商社で、事業フィールドも益々広がっています。
その推進には、従来の型では収まらない人材が必要であり、新卒・キャリア問わず、実に多彩な方々を採用しています。それぞれの価値観・バックグラウンドを尊重し、良いものはどんどん取り入れていく社風の源泉はここにあります。
次に「現場力」です。私たちは国内外合わせて400以上のグループ会社を擁し、世界各地で事業展開をしています。
創業以来、社会のニーズをしっかり汲み取り、顧客に徹底的に寄り添う姿勢は私たちの強みです。私自身、何かあれば「まずは現場へ足を運ぶ」ことを入社以来叩き込まれてきました。
「双日はここまでやってくれた」「さすが双日」と言われることを常に念頭に事業を行ってきました。
そして、最後が「成長実感」。従業員数は約2,600人と他総合商社と比べて少ない。だからこそ、社員一人一人に求められるコミュニケーションスキル、ネットワークの広さや深さ、スピード感などは半端ない。
厳しくつらい経験もあれば、悔し涙を流すこともあるでしょう。しかし、そのような経験こそが人を成長させます。
新しく若い会社なので、すべてが整っているわけではありません。でも、双日で過ごす時間は、プロのビジネスパーソンとしての成長を確実に後押しします。成長のスピードを確実に実感してもらえると思います。
世界のさまざまな国と地域に事業を展開しており、機能や産業領域、商品別に9つの本部毎に、社会のニーズを捉え、事業を創出しています(2021年4月より更なる機構改革を進め7つの本部に再編予定)。
いくつか特徴的なものを紹介しますと、「航空産業・交通プロジェクト本部」では、民間航空機の代理店ビジネスで長年培ってきたノウハウやネットワークをベースに、経年機や退役機の中古部品を販売するパーツアウトビジネスや、需要がたかまるビジネスジェット事業、更には国内外の空港インフラ事業を手掛けるなど、一つの商材から、幅広くサプライチェーンを展開しています。とても商社らしい醍醐味あるビジネスだと思います。
また、最近では医療インフラ分野にも注力しています。
「機械・医療インフラ本部(2021年4月よりインフラ・ヘルスケア本部に名称変更予定)」では、2017年に日系企業が携わる世界最大規模の官民連携型の病院事業に参画。感染患者の増加による病床不足を解消するため、竣工予定日を4カ月前倒し、2020年5月に正式開院したばかり。
グローバルな社会ニーズにスピード感をもって対応していく。これも当社らしいビジネスではないでしょうか。
現在、社員の約20%がキャリア入社です。2015年度と2020年度を比較すると、キャリア入社社員の管理職数も着実に増加しています。
様々な部署でキャリア入社社員が活躍していますが、実際にキャリア入社で、管理職として働いている社員に話を聞いてみたいと思います。
―――土屋さん、現在の業務について教えて下さい。
土屋:総務・IT業務部の土屋です、私は2017年にキャリア入社しました。主な業務として、双日グループの業務効率改善のため、新しいITサービスの導入の企画推進を行っています。
―――ありがとうございます。土屋さんはキャリア入社ですが、入社前に考えていたイメージと、働き始めてからのギャップはありましたか?
土屋:業務の内容に関してギャップは特にありませんでした。しいて言うと、裁量の幅がすごく大きかったというところ。
キャリア入社後、すぐに「やりたい」と意見したものを採用してもらい、積極的に複数のプロジェクトに携わることができた、というのがギャップの一つですね。
もう一つは、私の課で言えば、13名中7名がキャリア採用。実際にITの専門性を持った人を積極的に採用しているんだな、と実感しています。
―――なるほど、ありがとうございます。土屋さんは、既に管理職として活躍しているわけですが、実際、管理職になられての感想を教えてください。
土屋:いろんなプロジェクトをやっていく中で、失敗や成功も色々あったのですが、そのチャレンジしていく姿勢を評価して登用してもらえたので、今後もこの姿勢を忘れないで頑張っていきたいと思っています。
―――ありがとうございます。先ほども「部署の中ですごくキャリア採用の方が多い」という話でしたが、元々いた人もいれば、キャリア入社で入ってくる人もいる中で、日ごろどういったコミュニケーションをとっていますか?
土屋:私の部は仲が良くて、フレックスを利用してテニスをしたりしています。
外資やITメーカーから来た人、外国人もいます。バックグラウンドが違うので、それぞれ考え方とかやり方も違う。お互い話し合いながら物事を進めていく事は、すごく面白いなと思っています。
女性の採用にとどまらず、「管理職として女性を何名登用していくのか」というのは非常に重要なことです。双日では、2021年3月末までに女性管理職数を54名まで増やすべく、育成という意味も含めて今励んでいます。
今は「商社マン」ではなく「商社パーソン」の時代。総合職として活躍している女性社員に、実際のところをお話ししてもらおうと思います。
厚井:交通・空港インフラ事業部の厚井です。2006年に新卒で双日に入社し、リスク管理部や物流・保険統括部等、コーポレートの業務に関わってきました。
第一子を出産後、営業部署に異動してからは、主にインドを中心に「鉄道インフラ」の建設案件に携わってきました。第二子を最近出産し、復帰後は主に北米案件を担当しています。
今は、鉄道関連の事業会社の運営管理や成長戦略の実行、新規のM&A案件の推進などをやっています。
―――ありがとうございます。非常にグローバルですし、鉄道という夢あるビジネスだなと思うのですけど、一方で、厚井さんは子育てと今の仕事を両立している。
実際にどのようにマネージしているかを教えてもらえますか?
厚井:業務が立て込んでいない時は、定時に上がって、子供を迎えに行って、ご飯を作って寝かせて、というルーティーンが確立しているんですが、やはり業務が立て込んでくると難しいところもあります。
ただ、双日は子育ての支援制度が充実していて、例えば保育園をどうするか悩んでいた時には会社が契約している保育園を紹介してもらい、予定通り復帰ができました。また、会社の早期復職支援制度により、子供が1歳になるまでの期間、保育料を会社から補助してもらえたのも大変助かりました。
―――なるほど。でも実際に海外の鉄道プロジェクトだと、出張などもありますよね。そういった時はどうしていますか?
厚井:出張の際は、まず夫の仕事や実家の親のスケジュールの確認、あとはベビーシッターの手配などが必要になります。
ただ、基本的に業務のスケジュール自体を柔軟に対応してもらったり、調整がつかない場合は代わりの社員に出張に行ってもらったり。職場の皆さんの理解に支えてもらって、なんとか行きたい出張には行けるような形で回っています。
―――なるほど、両立の難しさなどもあると思うのですけど、そういった中でも頑張ってやっているところが窺えたかと思います。
やはり、実際に総合商社で女性として働くことについて、多少なりとも将来の不安を持っている方はたくさんいると思うので、そのような方に、メッセージをお願いします。
厚井:今の部署では「子供がいるから」とか「女性だから」ということで機会を制限するようなことなく、他の男性社員・若手社員と平等に機会を与えてもらっているな、と感じますね。
できないことは「できない」と言うことで調整してもらえますし、やりたいことを「やりたい」と思っていれば、挑戦できる環境が十分あるなという風に思っています。
これからは、主要なマーケットが益々海外にシフトしていくでしょう。そういった中で、外国人社員のバックグラウンドや、専門性を活かしていくことは重要です。
実際、この5年間で外国人社員の数は1.6倍に増えています。今日は、実際の仕事の内容や働いてどうなのか? このあたりを聞きたいと思います。
王:食料・水産部の王(ワン)です、私は2015年に入社しました。
当社水産部では、マグロを始めエビ等様々な水産物を取り扱っています。マグロに関して言うと、養殖事業に始まり、トレーディング、加工事業等多角的な事業を展開していますが、その中でも私は、マグロ加工事業及び、日本向け販売をメインに担当しています。
その他海外向け輸出や新規市場開拓をミッションとして、欧州に研修生として派遣される予定もあります。
―――なるほど、マグロと言うと、日本が一大消費地と思っていたのですが、その美味しさに気付いたマーケットでは消費が増え、それに合わせて商社も活躍の場を増やしているのですね。
研修生という話がありましたね。ヨーロッパの方に行かれるということですが、どんな目的で行くんですか?
王:新規市場を開拓し、私達が取り扱っているマグロ製品を拡販することが主なミッションです。
トレーディングだけではなく投資についてもチャンスを探り、今後の戦略を考えていきます。当社では貿易実務、アカウンティングを始めとした様々な研修があり、入社してから学ぶ機会が非常に多く驚いています。
その中でも若いうちから海外現場で実務を習得できる『短期トレーニー制度』は、若手社員にとっては非常に魅力的で、派遣されることが楽しみです。
―――ハードでしょうが、とても夢のある話だと思います。会社もそれだけ社員の成長に注力していますので、是非今回の派遣で一回り成長して帰ってきてください。
さて、日本語は非常に上手ですが、入社時にコミュニケーションの部分で何か難しさを感じたことはありますか?
王:言語の問題は特にありません。入社当初は日本語の研修も受けており、仕事を進める上で問題ないレベルまで上達しました。
一方で、時々文化的な差異からお互いの理解が少し難しい時はありましたが、様々なバッグラウンドの社員が働いているせいか、自分と違う文化、考え方に出会っても抵抗なく受け入れる社員が多く、コミュニケーションで困ることは殆どありません。
型にはまらず自由な発想で物事を考える社員が多く、打ち合わせ等も活発に議論がなされています。また、同僚との飲み会等も時々あり、非常に楽しいですね。
当社では現在、社会の変化に対して、経営と社員が、組織の壁を越えて、将来どう対応していくのかを議論し、有望案件は実際に組織に落とし込んで事業化を進める「Hassojitz(ハッソージツ)プロジェクト」というものがあります。
実際にその「Hassojitzプロジェクト」に入って活躍してきたメンバーがここにいます。田森さん、どんな活動だったのかを教えてもらえますか?
田森:このプロジェクトは、次世代を担う若手社員を中心に、全社横断プロジェクトとして2019年度に立ち上がりました。
「Hassojitz」という名前から感じ取れるかと思いますが、「自由な発想を大切に実現する」というところがポイントです。
具体的には、2050年に向けて世界や社会の環境が変わっていく中で、メガトレンドを考えながら、バックキャスティングの思考で双日が取り組むべき課題を中心に議論します。 各チームに一人ずつ管理職が入る為、私もその一人として参加しました。
このプロジェクトは、「全社横断」プロジェクトとして既存の事業本部などの組織の枠を取り払い、所属部署が異なる者同士が議論を繰り返し、新しいアイディアやイノベーションを生む発想の転換に取り組んだもので、これこそが本プロジェクトの成功の秘訣、という風に思っています。
また、このプロジェクトでは各チームが社長以下役員の前でプロジェクトの発表をしますが、将来の成長に期待ができる事業領域に関しては本部に紐づく形で、次年度以降も取り組みを継続していきます。
将来のビジネスを着実に調査・検証し、新規事業の創出を目指すこともこのプロジェクトのもう一つの重要要素です。
- 労務・制度 更新日:2020/12/24
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