インターンシップ以外に学生が行った就活準備と、フォローの必要性
情報収集については、サイトの活用をベースに、興味のある企業を事前にリストアップしておいたり、インターンシップへの参加で知見を深めたり、先輩や友人等からの情報収集(交換)をしたりすることが主流であることが分かります。SNSやまとめサイトでの情報収集はもっと割合が高いかと思いましたが、新聞やテレビに近い割合でした。就職情報サイト以外では、友人や先輩からといった生の情報を集めることに重きをおく学生が多いようです。
インターンシップ参加経験の有無によって、開始時期についても差があったので、ここでもインターンシップ参加経験の有無で分類してみました。
結果、全体で見ると
「マイナビ2018等のサイトに登録する」が最も選択され、
「マイナビ2018等のサイトで、気になる企業を探す(検討リストの活用等)
「インターンシップに参加する」
「友人や知り合いと就活や仕事の話をする」
「先輩から就活や仕事の話を聞く」
と続きましたが、
特にインターンシップ経験の有無で差が大きかった項目は
・業界研究をする
・マイナビ2018等のサイトに登録するデータを充実させる(スカウトやGPチャレンジなど)
・先輩から就活や仕事の話を聞く
・学校のキャリアセンターに相談に行く
の4つでした。
一方、情報収集以外の活動ベスト3は
・自分の長所短所やアピールポイントについて考える
・髪型を整える
・就職活動に必要な服装(スーツや靴等)を準備する
ですが、インターンシップ参加経験の有無で再集計してみると、差の大きな項目は
・就職活動に必要な服装(スーツや靴等)を準備する
・髪型を整える
・証明写真を準備する
等の、ハード面での準備が際立って高いです。
学生は、2月までの準備不足を補う時間や機会の余裕がない中での活動進行となっていることが予想されます。特に、インターンシップ参加によって業界の概要や業務内容の違いが分かるようになった学生とそうでない学生では、同じ個別企業セミナーを実施したとしても、理解の深さや興味の方向が違ったものになることは、想像に難くありません。
採用側の企業としては、学生によって2月までの準備状況に個別の差がある可能性を踏まえ、これまで同様の「基本的な業界知識の共有」「詳細な企業・採用情報の提示」はもちろん、必要に応じて就職活動の基本的な知識、社会人としての基礎知識等も補って伝達すると、より丁寧で親切な好印象をもって受け入れられる可能性が高まるでしょう。
もし可能であれば、採用タームを複数設けたり、インターンシップ未参加者に補助的な情報提供の方法としてWEBセミナーの実施を検討したりしても良いかもしれません。
- 人材採用・育成 更新日:2017/03/31
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