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新卒人材のエージェントサービス「新卒紹介」 メリットと採用成功のポイントとは?

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中途採用では一般化している採用手法として、「エージェントサービス」があります。一般応募での採用とは異なり、求職者側・採用企業側のそれぞれにエージェントが付いてマッチングのサポートをする採用手法です。

実はこのエージェントサービスには、新卒向けもあるのをご存じでしょうか?
売り手市場による採用難に悩む企業、部活や研究活動などで通常のスケジュールどおりに就職活動ができない学生にとってはうれしいサービスですが、公募が中心の新卒採用において、比較的新しいサービスであるといえます。

そこで今回は、マイナビの新卒向けエージェントサービス「マイナビ新卒紹介」で採用企業担当のリクルーティングアドバイザーを務める石尾奈月、学生担当のキャリアアドバイザーを務める平野雄大の二人に、「新卒紹介」のサービスとその利用のポイントを聞きました。

― 今日はよろしくお願いします。まずは新卒紹介というサービスについて、ご説明いただけますか?


石尾:はい。新卒紹介は、その名のとおり、「新卒採用を希望している企業に、新卒学生を紹介するサービス」です。
私のようなリクルーティングアドバイザーと、平野のようなキャリアアドバイザーが社内で連携しながら、企業と学生のマッチングを行っていくことが多いですね。

― 具体的にどのようなフローで紹介に至るのでしょうか?


石尾:マイナビ新卒紹介の事例でご紹介しますと、まず、リクルーティングアドバイザーが、企業の皆さまから「どのような新卒人材を採用したいのか」「採用した場合のポジションはどのようなものか」といった内容のほか、待遇、勤務地、紹介後の選考フローなどをお伺いします。
その内容をもとに、社内のキャリアアドバイザーに企業を紹介するのが、第一歩です。

平野:次に、リクルーティングアドバイザーから紹介された企業の採用情報を見ながら、私たちキャリアアドバイザーはマッチする人材を登録学生の中から検討します。

登録学生とは必ず面談をし、希望する条件、職種、そして能力や素質をデータベースに登録していますので、そこから合致する学生を探し、該当すれば紹介する流れです。

また、学生の能力面が企業側の希望する条件に合っていても、雇用条件や選考フローが学生の希望する内容に合っていないという場合には、リクルーティングアドバイザーを通じて企業に条件交渉をすることもあります。

― 完全な分業体制なんですね。


石尾:企業に応募学生を推薦するまでは完全に分業なので、それぞれが担当する企業のニーズ、学生の希望を徹底的に考えて対応できるのが、マイナビ新卒紹介の大きな特徴です。

もちろん推薦が決まれば、リクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーの間で情報を共有し合い、タッグを組んで採用・就職のお手伝いを行っています。

― 企業の視点から見ると、具体的にどのような場合におすすめなのでしょうか。


石尾:まずひとつは、「ピンポイントで採用したい人材がいる」という場合です。
例えば、社内のDXを進める上で、情報系の勉強やプログラミング言語を学んでいる学生が欲しい、という場合などですね。

数百人・数千人といった規模のエントリーがあるなら、その中から見つけることもできるかもしれませんが、学生側の売り手市場になっている今、それはなかなか難しいのが現実です。

そういったピンポイントの人材需要に対して応えられるのは、新卒紹介の大きなメリットのひとつだと思います。
実際、中小企業の方々はもちろん、大手企業でもピンポイントの人材採用のために新卒紹介を利用される例が増えています。非公開求人なので、事業戦略上、採用情報自体を秘匿したい場合にも有効です。

― 他にはどのようなメリットがありますか?


石尾:初めての新卒採用を考えている企業、新卒採用に不慣れな企業にもおすすめです。
そういった場合、まず学生にアピールできる自社の魅力を整理しなくてはなりませんが、そもそもそれが難しいという場合が多いと思います。
そこで、経験豊富なリクルーティングアドバイザーがヒアリングをし、学生に対して何をアピールすれば魅力的に映るのかを探っていくんです。

― 自社を客観視するのはやはり難しいですから、経験豊富なリクルーティングアドバイザーに見てもらえるのは助かるという企業も多いでしょうね。


石尾:はい、実際にそういうお声も頂いています。

また、マイナビ新卒紹介は学生が内定承諾をして初めて料金が発生する仕組みですので、利用プロセスにおける金銭的なデメリットはほぼないと言えます。そういった点でも、初めての新卒採用にはおすすめです。

― なるほど。大きなコストを掛けて新卒採用を公募するのはまだためらわれる……といった場合にまずは新卒紹介を使ってみるという方法ですね。


石尾:そうです。新卒紹介を通じて自社の魅力を整理し、学生にアピールできる体制を整えてから公募型の新卒採用に切り替える事例も多くあります。
また、コストメリットという点でいえば、少数採用の場合にも向いています。
就職情報サイト(マイナビ20XXなど)に採用情報を掲載するためには一定期間の契約が必要となることもあり、相応のコストがかかりますが、例えば採用予定人数が4~5名以下といったような場合であれば、新卒紹介の方がコストを抑えられる可能性があります。

― ピンポイントでの人材需要がある場合、初めて新卒採用をする場合、少数採用をする場合と、新卒紹介のメリットが活きてくるパターンは思いのほか多いようですね。


石尾:はい。ぜひ効果的に利用していただきたいと思います。ただ、コストメリットだけに目を向けて、「とりあえず求人だけ出しておこう」という姿勢だと、学生とのマッチングが難しいということも事実です。

学生側も企業の採用意向、熱意を見ています。リクルーティングアドバイザーが伴走しますので、ぜひ熱意を持って、どのような学生に会いたいのかをお伝えいただきたいですね。

― コスト面、条件面で企業にとってマイナビ新卒紹介の利用価値が高いことが分かりましたが、気になるのは「どんな学生が利用しているのか」という点です。実際、どのような学生が登録しているのでしょうか?


平野:大きく分けて3つです。1つ目は、自分自身の価値を認識して戦略的に利用しているパターン、2つ目が部活や研究などで一般的な就職活動スケジュールに乗れないパターン、そして3つ目が自力での就職活動でなかなか企業とマッチングできないというパターンです。

― 1つずつお伺いしたいと思います。まず「戦略的に利用しているパターン」は、具体的にどのような学生を指しますか?


平野:先ほど石尾の話にもあったような、DX人材となり得る学習・研究をしてきた学生などですね。市場のニーズが高く、自分自身で就職活動をするよりも、条件交渉も可能な新卒紹介を利用した方が、自分の望んだ形での就職ができると考えている学生は多くいます。

― 例えば、給与額などの待遇面での優遇を受けられるのではないかと考えているということでしょうか。


平野:はい。最近の傾向ですと、「副業可」とか「在宅勤務可」のように、ワークライフバランスを自分自身で設計できる企業への就職を希望する学生も増えてきています。

― なるほど。ありがとうございます。では次に「一般的な就職活動スケジュールに乗れないパターン」について聞かせてください。


平野:先ほど説明したように部活や研究活動に忙しく、多くの学生が就職活動をはじめる3年生の3月から就職活動がスタートできないという学生は非常に多いんです。他にも、公務員試験を目指していたが方向転換をした、内定を獲得したものの、内定者研修で雰囲気が合わずに就職活動にリトライすることにした、というパターンもあります。

それぞれの事情で就職活動の時期が遅れた場合、もう会社説明会やインターンシップは終わっていて、ここからどう就職活動すればいいのか分からない、という相談を良く受けます。
そういった学生は単にスケジュールが合わなかっただけで能力や素質は十分に持ち合わせているため、企業としても出会えないことが損失になっています。そのマッチングをかなえられるのも、新卒紹介の大きなメリットのひとつですね。

― ありがとうございます。では最後に「自力での就職活動で企業とマッチングできなかったパターン」です。これだけ聞くと、就職活動に失敗した学生と映って、企業からのニーズは低そうに思えますが。


平野:能力や経験は十分にあるのに、それをアピールするのが苦手という学生が多くいます。私たちキャリアアドバイザーとの面談や面接対策などを通じて自分自身を的確にアピールできるようになっていただき、マッチングする企業を一緒に探すことで、希望する条件に合致した就職をかなえています。

― なるほど。アピール力不足で企業の見極めには落ちてしまう学生の魅力を引き出し、伝え方を教えているということですね。その点では、コロナ禍で「ガクチカ」が不足している学生にとってもいいサービスと言えそうですね。


平野:はい。授業は全てオンライン、アルバイトや部活・サークルも行っていなかったことによりガクチカをつくることができず、自信を失っている学生は多いですね。
ただ、その分、勉学に打ち込んできたとも言えます。私たちのサポートで、ガクチカはなくとも自分自身をアピールできる力が付けば、十分にマッチングの可能性はあるはずなんです。

― 今日はありがとうございました!

インタビューでもあったように、新卒紹介は学生の内定承諾まで一切料金がかからないサービスです。また、少数採用の場合は公募型の新卒採用よりもコストメリットがかなうことも多くあります。そのメリットを活かしながら、通常の採用フローでは出会えない学生とのマッチングを期待して利用してみるのもおすすめです。

一方で登録学生には限りがあるため、エリアやタイミングによっては思いどおりの人材と出会えないこともあります。そのため必ず一定数を採用したい場合は、就職情報サイトで広く母集団を集めつつ、新卒紹介サービスを併用するのがおすすめです。

マイナビ新卒紹介では他にも、説明会への動員サービスなど多彩なメニューをご用意しています。新卒採用に新しい一手を打ちたい方、初めての新卒採用でコストを抑えたい方など、お気軽にお問い合わせください。
  • Organization HUMAN CAPITALサポネット編集部

    HUMAN CAPITALサポネット編集部

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  • 人材採用・育成 更新日:2023/03/28
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