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新卒の採用手法11選|自社に合った採用手法を選ぶポイントも解説

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近年、新卒採用における採用手法の多様化は進んでいます。この記事では、新卒採用担当のみなさまに向けて、11の採用手法を解説します。それぞれの採用手法の特徴やメリット・デメリットについてもご紹介しますので、採用手法を検討する際の参考にしてください。

就職情報サイトは、新卒採用における代表的な手法のひとつです。就職活動を始める際には、「まずは就職情報サイトへ登録」と言われるほど、就職活動中の多くの学生に利用されています。学生・企業ともに、最も多くの人が集まる場といえます。
就職情報サイトは、多くのターゲット学生に募集内容を広く告知できるというメリットがあります。ワンシーズンの参画・掲載費用を一括で支払う場合がほとんどで、成果報酬型ではないためコストコントロールがしやすいことも特徴です。

媒体社や掲載プランにより金額は異なりますが、3~5名以上の採用が必要な場合は成果報酬型などよりもコストが抑えやすい傾向があります。

就職情報サイトは、登録者数が多いメリットがある反面、求めるターゲット以外の学生からのエントリーもあるという点がデメリットです。大手企業や人気企業が競合となることや、採用成功の可否にかかわらず掲載料がかかることもデメリットとして挙げられます。

合同会社説明会は、多数の企業が集まって学生に対して会社説明を行う場のことを指します。就職情報サイトが主催する場合や、商工会議所や各自治体などが運営する場合があります。種類は対面型とWEB型があり、コロナ禍以降はWEB型の開催が急速に進んでいます。
合同会社説明会は、一日で多くの学生にアプローチできるというメリットがあります。自社を目当てにブース訪問をしてくれる学生のほか、声掛けやブース装飾などをきっかけに自社を知らない学生とも接触を図れるのもポイントです。特に対面型においては、就職情報サイトやWEB説明会など、画面越しからは伝えられない社風や人柄などの非言語情報をフックにアプローチができるのも強みです。

合同会社説明会は、他社と差別化して印象づけることが難しいため、事前告知やブース装飾などの呼び込みに力を入れる必要があります。WEB型の場合、対面型に比べて偶然の出会いが起こりにくいため、視聴する学生をグリップするための説明会内容にすることが大切です。

人材紹介サービスは、紹介会社から自社が求めるターゲットに合った学生を紹介してもらい、選考を進める採用手法です。主に中途採用で用いられる採用手法ですが、最近では新卒採用でも活用されています。
人材紹介サービスは、採用できた時に費用が発生する成果報酬型のため、コストのリスクが少ない採用手法です。求めるターゲットをメインに効率的にアプローチし選考に進められるため、短期間で採用まで導けます。選考前から内定後のグリップまで、専任のCA(キャリアアドバイザー)が面談を行うため、採用担当の工数削減にもつながりやすい特徴があります。

大量採用の企業が人材紹介サービスを利用する場合、採用コストが膨らみやすくなります。また、紹介会社が集めた母集団にしか、アプローチや採用ができないというデメリットもあります。

会社説明会は、時間をかけて自社の魅力や社風などをアピールできます。対面で開催する場合、会場の手配や当日の運営スタッフの確保も必要です。WEBで開催する場合は、場所にとらわれずに母集団形成ができるため、工数やコストの削減も可能です。最近ではまずはWEB説明会を視聴してもらい、引き続き志望する学生へは対面での説明会へ参加を促すなど、ハイブリッド形式での開催も多く見られます。

会社説明会は自社の認知度が低い場合、学生が集まりにくいという特徴があります。WEBの場合は、学生の反応や温度感が見えにくいという点が欠点です。社内で全て対応する場合は、準備に時間も要するでしょう。

就職活動をする中で企業研究の一環としてホームページをチェックする学生が多いため、自社の採用ページやホームページを充実させることが重要です。最近では、独立した採用サイトを設ける企業も増えています。
自社の採用サイトやホームページは、就職情報サイトと異なり掲載の制限がないため、独自のデザインや表現で情報提供ができます。掲載する情報量や写真などの自由度も高く、自社に対する理解を深めてもらえるという利点もあります。サイトへのアクセス数や応募数など、データの有効活用も可能です。

自社に興味がある人にしか検索・閲覧されないため、採用サイトやホームページのみで効果を出すことが難しいとされています。SEO対策の費用やサイトの維持費、更新・応募管理などの工数も発生します。

ダイレクトリクルーティングは、データベースをもつサービスを利用して、企業から学生にスカウトを送ってアプローチする採用手法です。WEBメールで送るものと、ダイレクトメール(紙)で送るものがあります。
ダイレクトリクルーティングは、自社が求めるターゲットにピンポイントでアプローチできるため、少人数の採用活動においては採用コストを抑えやすい傾向があります。企業側は学生のPR文章を見てスカウトを行い、学生はそのスカウト内容に興味を持てばエントリーをするという流れのため、学生のPRしたいことに即したスカウトをすることがポイントです。

ダイレクトリクルーティングは、企業からアプローチする必要があるため、採用担当者の負担が大きい手法です。学生一人ひとりにアプローチすることは比較的手間がかかるため、大量採用には不向きだといえるでしょう。

ソーシャルリクルーティングは、FacebookやTwitter、LINEなどのSNSを用いた採用手法です。SNSを通して、自社の魅力や社風、募集情報などを就職情報サイトよりもラフなかたちで発信する点が特徴です。
SNSは無料で利用できるものが多いため、ソーシャルリクルーティングは、採用コストを抑えられる採用手法です。学生の情報収集の基盤であるSNSを通じて、求人情報や自社の魅力、社風などを発信し、学生への認知や企業理解・イメージアップにつなげられます。学生は採用ホームページに載っていない、リアルな会社の情報を求めて閲覧をしていることを意識して投稿するとよいでしょう。

ソーシャルリクルーティングは、運営工数がかかるというデメリットがあります。SNSで注目を集めるには、更新頻度を上げる必要があるためです。あわせて炎上や社内情報の漏洩リスクもあり、SNS担当者に必要なスキルにおいてネットリテラシーは不可欠となります。

大学の就職課(就職活動支援センター・キャリアセンター)に求人票を提出して、学生の紹介を受ける採用手法です。求人票にQRコードを載せて、会社説明会や就職情報サイトへの誘導もできます。
求人票の募集コストは、大学を訪問する際にかかる費用のみです。採用ターゲットとする大学・学部に絞り込んで採用活動ができるだけでなく、大学との関係性構築にも一役買える施策です。

求人票の雛形はこちらよりダウンロードが可能です(サポネット会員限定・無料)

大学と関係を構築するためには、アポイント調整や訪問をする労力が必要です。昨今はWEBでの就職活動が主流のため、求人票だけで完結することは難しいでしょう。

ハローワークは、中途採用で利用されることが多い手法ですが、全国56か所に「新卒応援ハローワーク」が設置されており、新卒採用でも利用できます。
ハローワークの最大のメリットは、募集コストがかからないことです。またハローワークに求人を掲載している企業は中小企業が多く大手企業が競合になりにくいほか、求人充足に向けた相談・助言、学生の紹介や人材確保・定着に向けた支援を無料で利用できるという点も挙げられます。

ハローワークは、大量の母集団形成や特定の大学・学部の学生に絞り込んで採用するのが難しい側面があります。求人に掲載できる情報が少なく、掲載する手続きの手間がかかるのもデメリットとして挙げられます。また、求人充足に向けたアドバイスや新卒者の紹介など、企業に対する支援もあります。

ミートアップや座談会は、ランチや軽食、ゲームなどを通して、企業と学生が交流するカジュアルな場のことです。会社説明会のように形式張ったものではなく、対話を通して互いの理解を深めることが最大の目的です。
ミートアップや座談会は、企業と学生の相互理解が深まる採用手法です。採用につながらなくても、自社の取り組みや事業内容、社風などについて理解してもらうことができ、ユニークな企画はSNSや後輩への口コミの拡散も期待できます。

よい人材がいても入社する意思が高いとは限らないため、採用に結びつかない恐れがあります。企画や集客をするのにも労力がかかることも、デメリットとして挙げられます。

リファラル採用は、自社の社員に友人や知人などを紹介してもらう採用手法のことで、リファラルリクルーティングとも呼ばれています。最近では、中途採用だけでなく、新卒採用においても実施する企業が増えています。
リファラル採用は、自社を深く知っている社員からの紹介であるため、マッチングの精度が高い採用手法です。採用後には、紹介者に報奨金が支払われるケースがほとんどですが、人材紹介サービスと比較すると採用コストを抑えられます。

紹介者の所属部署で採用する場合、似たタイプの人材が集まり偏りが出やすいことが特徴です。社員の理解と認知が必要であるため、紹介から採用につながるまで時間を要することもあります。

新卒採用における採用手法を選ぶ際には、予算に見合う手法を選ぶことが大切です。特に低コストで採用したい場合は、採用目標人数に達しないおそれもあるため、戦略的な計画を立てることが必要となるでしょう。今回ご紹介した手法の中で採用コストを抑えたい場合、ハローワークや求人票、ソーシャルリクルーティング、リファラル採用、自社の採用サイト・ホームページなどの活用がおすすめです。

企業の求める人材の属性によって適した採用手法は異なるため、求める人材層に合った採用手法を選ぶことも重要です。質を重視したい場合は、人材紹介サービスを活用するとよいでしょう。面談の日時調整も行ってもらえるため、マンパワーが割けない企業にも有効な採用手法です。

この記事では、新卒採用における代表的な手法を紹介しました。それぞれの手法の用い方によって学生の反応も変わるため、しっかり振り返りを行いながら検討していきましょう。

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    HUMAN CAPITALサポネット編集部

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  • 人材採用・育成 更新日:2022/08/05
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