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若手社員の採用に効果。ジョブカフェの活用法

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ジョブカフェは、若年層に特化した能力向上・就業支援を目的に設立された支援施設です。
企業はジョブカフェが提供するさまざまな支援サービスを活用して、無料で就職希望の意欲的な若年層と接触できます。若年層の採用に課題を抱える人事・採用担当者に最適なサービスです。

ジョブカフェとは

ジョブカフェとは、原則15歳から34歳までを対象とした、若年層の雇用促進を目的とした施設で、「若年者のためのワンストップサービスセンター」、「若年者就業(または就職)支援センター」とも呼ばれています。 運営は各都道府県が行い、厚生労働省や経済産業省による支援も行われています。

目的は、若年層が自分にあった仕事を見つけられるようになること。そのためのさまざまなサポートを無料で提供しています。 また、若年層の雇用を希望する企業は、ジョブカフェが提供する各種支援サービス、求人表の掲載や、職場体験の提供、説明会などを通して、意欲的な求職者と接触できます。

ジョブカフェ設立の背景とその目的

平成15年当時、日本の雇用情勢は、完全失業率が低下傾向で推移し、雇用者数も増加傾向を見せていましたが、若年層の失業率は高く、フリーターの増加などが課題になっていました。

この課題に取り組むべく、政府は、平成15年4月に、文部科学大臣、厚生労働大臣、経済産業大臣及び経済財政政策担当大臣の関係4閣僚による「若者自立・挑戦戦略会議」を発足。議論の結果、平成16年12月24日に「若者の自立・挑戦のためのアクションプラン 」が発表されました。

このプランには、若年層の自立・就業支援を目的として、学生段階でのキャリア教育や専門人材の育成、能力の向上、フリーターや無業者の働く意欲の向上、若者が挑戦し活躍できる市場・就業機会の創出、若年層への啓蒙活動の実施が盛り込まれました。

提言を元に、若年層へのキャリア教育やカウンセリング、地域の産業界・教育機関との連携を通じて、雇用環境改善や、就職促進、雇用のミスマッチを防ぐことを目的に「若年者のためのワンストップサービスセンター」として「ジョブカフェ」の設立が決定しました。

ジョブカフェは地域性を活かした独自の運営が行われている

ジョブカフェの正式名称は「若年者のためのワンストップサービスセンター」ですが、運営は各都道府県にゆだねられ、2021年7月現在、46の都道府県が設置しています。中には、ハローワークと併設しているジョブカフェもあります。

各施設は、地域の特性を活かすために、サービス内容や、利用年齢の範囲、そして呼称まで異なり独自性のある支援を実施しています。

ジョブカフェの一覧(ホームページを有するジョブカフェ)

エリア 都道府県 施設名
北海道 北海道 北海道若年者就職支援センター(ジョブカフェ北海道)
青森県 ジョブカフェあおもり
岩手県 ジョブカフェいわて
宮城県 みやぎジョブカフェ
秋田県 あきた就職活動支援センター
山形県 山形県若者就職支援センター
福島県 ふるさと福島就職情報センター
関東地方 茨城県 いばらき就職・生活総合支援センター
栃木県 とちぎジョブモール
群馬県 群馬県若者就職支援センター
埼玉県 ヤングキャリアセンター埼玉
千葉県 ちば若者キャリアセンター
東京都 東京しごとセンター
神奈川県 かながわ若者就職支援センター
中部地方 新潟県 若者しごと館
富山県 富山県若者就業支援センター(ヤングジョブとやま)
石川県 いしかわ就職・定住総合サポートセンター(ジョブカフェ石川)
福井県 ふくい Job cafe
山梨県 ジョブカフェやまなし
長野県 ジョブカフェ信州
岐阜県 岐阜県総合人材チャレンジセンター
静岡県 しずおかジョブステーション
愛知県 ヤング・ジョブ・あいち(通称:Y.J.A)
近畿地方 三重県 おしごと広場みえ
滋賀県 しがジョブパーク
京都府 京都ジョブパーク 若年者コーナー(ジョブカフェ京都)
大阪府 JOBカフェコーナー(OSAKAしごとフィールド)
兵庫県 ひょうご・しごと情報広場
奈良県 ならジョブカフェ(ヤングコーナー)
和歌山県 和歌山若年者就職支援センター(ジョブカフェ・わかやま)
中国地方 鳥取県 鳥取県立ハローワーク
島根県 ジョブカフェしまね
岡山県 おかやま若者就職支援センター
広島県 ひろしましごと館
山口県 山口しごとセンター
四国地方 徳島県 徳島県若年者就職サポートセンター(ジョブカフェとくしま)
愛媛県 愛媛県若年者就職支援センター(愛work)
高知県 就職支援相談センター(ジョブカフェこうち)
九州・沖縄地方 福岡県 福岡県若者就職支援センター
佐賀県 若年者就職支援センター(ジョブカフェSAGA)
長崎県 フレッシュワーク長崎
熊本県 ジョブカフェくまもと
大分県 ジョブカフェおおいた
宮崎県 宮崎県就職相談支援センター(ヤングJOBサポートみやざき)
鹿児島県 鹿児島県若者就職サポートセンター(キャッチワークかごしま)
沖縄県 沖縄県キャリアセンター

ジョブカフェと他の就業支援施設との違い

ジョブカフェの類似施設として、ジョブサロン、わかものハローワーク、地域若者サポートステーションなどがあります。各施設の違いや特色を解説していきます。

ジョブサロン

ジョブサロンは、原則35歳以上の中高年者を対象とした就業支援施設です。
ジョブカフェと同様に、地域の特性に合わせた運営で、求職者への就職相談やキャリアプラン作成、情報の提供、スキルアップの支援を行っています。

ジョブステーション

年齢に制限はなく、就労相談、カウンセリング、職場体験講習の実施、就職支援セミナーの開催、技能講習の実施などを実施し、支援対象者の自立を支援しています。

地域によってサービスの差異があります。例えば、東京ジョブステーションは、失業や不安定な就労状態により、住居を失くされた経験のある方、または失くすおそれのある方を対象にしています。

わかものハローワーク

厚生労働省が運営する施設で、正社員就職を目指す35歳未満の若者を対象に、若者の就職支援を専門とする職業相談員が、支援を行います。求職者に対して担当者制を採用し、一人ひとりの状況に合わせて、二人三脚による丁寧な支援を行うのが特徴です。

地域若者サポートステーション

地域若者サポートステーション、通称サポステは、15歳~49歳の現在、就業、修学中でない方を対象として、「働き出す力」を引き出し「職場定着するまで」を支援する機関で、 厚生労働省が委託した団体が運営しています。

本来は15~39歳を対象としていましたが、内閣府主導の就職氷河期世代支援プログラムにより49歳以下までに対象年齢が引き上げられました。

ハローワーク

ハローワークとは正式名称を公共職業安定所と言い「国民に安定した雇用機会を確保すること」を目的として国(厚生労働省)が設置する行政機関です。年齢制限はなく、求職者に仕事を紹介する機能を担っています。
また、雇用保険制度の窓口もしており、失業給付や認定。助成金、企業の雇用保険の手続きを行っています。

企業がジョブカフェを活用するメリット

企業は、無料求人掲載や、採用のサポートを受けることができます。また、採用ターゲットを若年層に絞り込むこともできます。なお、運営する都道府県により、サービス内容は異なります。ここでは。その一例を記載します。

求人票を無料で掲載

ジョブカフェに無料で求人情報を掲載・公開できます。求人票の掲載を申し込むと、ジョブカフェのスタッフが企業を訪問し、求人内容や採用条件を確認、よりよい人材採用のためのアドバイスも受けることができます。

若年層の求職者と接触できるイベントの開催

ジョブカフェが主体となって合同説明会や求職者との交流会・職場体験などのイベントを開催しています。多くの求職者と交流し、自社とマッチする人材を探すことができます。

採用戦略の支援

「応募者が少ない」、「離職者や内定辞退者が多く定着率が低い」、「求職者にとって魅力的な職場環境を作りたい」「採用トラブルの回避」「若年層へのアピールを強化したい」など、若年層採用にまつわる各種課題に対して、若年求職者のニーズを把握しているスタッフがノウハウを提供、各種相談ができます。

人材定着の支援

若年層が職場に定着する支援も行っています。企業の人事担当者向けの人材育成セミナーや職場環境改善のセミナーを通じて、人材の定着をサポートします。

人材教育の支援

従業員のための社員研修やビジネスマナー、モチベーションの向上などのセミナーを行い社員教育のサポートを行います。

ジョブカフェの活用フロー

申し込み方法や、掲載条件は、各ジョブカフェによって異なります。

  • まず、最初に、ジョブカフェのホームページにアクセスし、掲載条件や各種注意事項を確認しましょう。
  • ホームページに企業登録のフォームを用意しています。内容を記載し申請しましょう。
  • ジョブカフェのスタッフ が、求人内容について確認するため企業を訪問し、求める人物像や、企業の情報や魅力をヒアリングします。
  • 求人票を公開します。
  • 求人情報に興味を持った求職者に対して、ジョブカフェのスタッフが当該企業の説明を行います。
  • ジョブカフェスタッフ の説明を受けた求職者は、各自で直接、当該企業に応募します。

ジョブカフェは、若年層が自分にあった仕事を見つけられるように支援するサービスです。
求職者の支援はもちろんのこと、企業側も、無料での求人票の掲載や、合同説明会や交流会、就業体験の実施、採用戦略の支援、人材定着の支援を受けることができます。若手社員の採用に課題を持つ人事・採用担当者は、活用を検討しましょう。

厚生労働省ホームページ(ホームページを有するジョブカフェ一覧)

  • 人材採用・育成 更新日:2021/12/14
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