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コロナ禍前からの人気メニュー マイナビ「WEBセミナー」の活用法

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採用企業の皆さん向けに、マイナビをフル活用するコツをお届けしている本特集、今回は「WEBセミナー」を取り上げます。

コロナ禍によって、2022年卒新卒採用の一部または全てをオンライン化することを検討されている企業は多いでしょう。そんなとき、会社説明会などで活躍するのがWEBセミナーです。

今年3月1日に開催した「マイナビ就職MEGA WEB EXPO JAPAN WEB合同会社説明会」 には、マイナビとして過去最高の約600社が出展。さらに個別のWEB会社説明会を利用した企業は4,500社を超えています 。

しかし…… 実はマイナビの「WEBセミナー」はコロナ禍前から多くの企業が利用する人気メニューなんです。今回は、マイナビのイベント・WEBセミナー統括部から星山、豊の2名にその活用方法や今後の展開について聞いてみました。

― よろしくお願いします。今日は、マイナビのWEBセミナーサービスについていろいろとお伺いしたいと思っています。まずは、その特徴についてお聞かせください。


星山: はい、よろしくお願いします。マイナビでは大きくライブ版、録画版のWEBセミナーを提供していますが、「マイナビ主催」「企業主催」によって多少サービスの性質が異なります。

共通する特徴としては「移動時間・交通費なしで、企業と学生がコミュニケーションを図れる」「遠方の学生にもアプローチできる」「説明会の動員を増やすことができる」「説明会の労力を低減できる」という点から、コロナ以前から利用が急増してきました。それらWEBセミナーを集合型で行い、より視聴学生数を増やしていくサービスがWEB EXPOとなります。

豊: 細かな機能面での特徴は、チャットと質問のボックスが分かれている点、資料が見やすく表示できる点でしょうか。

前者は、書かれたものがそのまま(※NGワード設定が可能です)流れるオープンチャットと、登壇者側だけに見える質問箱が分離されているというものです。参加人数の多いWEB説明会などでは、チャットがすごい勢いで流れて、本当に取り上げたい質問を見落としてしまうことがありますが、それを防ぐことができます。
後者は、登壇者が表示している資料が高精細に受講者側が見られる機能です。スマホなど小さな画面で見ている学生も多いので、細かな部分ですが重要なんですよ。

星山: あとは、全国に設置しているマイナビWEBセミナーの専用スタジオですかね。常設セットが組まれ、機材とスタッフをそろえています。企業側で用意するとなると大きなコストですし、Zoomなどのサービスで企業が独自でも開催できるからこそ、スタジオ利用によって差別化したいというニーズにも応えています。

― なるほど。いろいろときめ細かい機能やサービスがあるんですね。

豊: 新卒採用市場でいち早くWEBセミナーを取り入れた経験が生きているところです。2011年にスタートしたので、今年で11年目ですね。

星山: 機能面のメリットに加えて、マイナビのWEBセミナーが持つ最大の強みは「動員力」の強さにあると思っています。

こうしてコロナ禍になって多くの企業がWEBでの説明会を実施していますが、自社で配信する場合と比較して、マイナビのWEBセミナーをご利用頂くと動員の数も質も大きく向上できるはずです。

その理由として、「マイナビ」という媒体の力があります。就活生が集まる日本最大級のWEBサイトであるマイナビから、直接、WEB説明会に誘導できるのは大きな強みでしょう。

豊: ただ、学生の話を聞いていると「せっかくWEBセミナーを申し込んだのにURLが分からなくなった」や「申し込んだWEBセミナーが多くて混乱し、時間を間違えて受けられなかった」などの声もよく聞かれました。

そこで、今年から学生ごとのマイページに参加予定のWEBセミナーが一覧で表示され、リマインドをしてくれる機能を実装しました。これによって、いわゆる「歩留まり」を高くし、より多くの方に見ていただけるようになると思います。

星山: WEBセミナーを開催する企業の最も多い悩みが「動員」ですので、それを解決する施策はこれからもどんどん考えていきたいですね。

― 機能面、環境面で整っているマイナビのWEBセミナーですが、それでも「効果が上がるもの」と「効果が上がらないもの」があると思います。その違いについてどう思われますか?


豊: WEBセミナーの動員を大きく左右するのは、やはり「社名」というのが正直なところです。人気企業などは1万人以上を動員することもあります。

とはいえ、採用広報のやり方でリカバリーが可能なポイントでもあります。魅力的なタイトル付けやコンテンツはもちろん、WEBセミナーまでの間にどのようなコミュニケーションを学生ととったのか…。あらゆる要素が絡んできます。

個別性が高いのでここで全てお話することはできないのですが、マイナビの担当営業にご相談いただければ、その企業さまに合わせた有効な方法をご案内できると思いますよ。

※編注:マイナビサポネットでは、過去に「オンライン採用広報」についての特集を行っています。ご興味のある方はぜひこちらも併せてお読みください!
星山: それがこの制度の目指している姿の一つかもしれません。また、重要な考え方として「内定者をマネジメントする」ということもあります。

― ぜひ詳しく教えてください!


星山: まず大前提として、学生はWEBセミナーを選考過程の一つと捉えているため「ここで有利になりたい」という考えが根底にあります。すると「下手なことを言うよりは何も言わずに平均点を」と考えてしまいがちです。

実際に自社でオンライン会社説明会などを選考材料にしているかどうかは別として、こういう考えがあることは知っておいてください。

一方で、チャットを通じて「参加」してもらうと学生のモチベーションが上がるのはもちろん、企業側が伝えたいことをきちんと持って帰ってもらうこともできます。(※1)

なので、「皆さん、今日はどちらからご覧いただいていますか?」のような、簡単に答えられる質問をアイスブレイクとして始めて、チャットや質問をどんどん投げ掛けていい環境をつくりましょう。

その上で、質問を取り上げてきちんと答えることはもちろん、その際には「ちゃんとチャット文面を読み上げる」など丁寧な対応をすることで好感が持たれます。特に、ちょっと面倒だなと思ってしまうような質問こそ、積極的に取り上げていくのがおすすめです。学生側は企業のそういった姿勢をきちんと見ていますから。

※1:チャットによる参加とセミナーの効果の関係について、詳しくは「積極的な参加を促す空気づくり。オンラインセミナーでもっと自社について知ってもらうための仕掛けとは? 」という記事にまとめています。ぜひ併せてお読みください。

豊: 学生は短い期間にたくさんの会社説明会を受けますから、「型通りのことを言っているだけだな」とか「予定どおりの原稿を読んでいるだけだな」といった企業側の運営のスタンスを見抜きます。型通りのことではなく、本音を聞きたいんです。その姿勢を示すのが、チャットや質問にきちんと答えるということですね。

― チャットについてのお話をいろいろ伺いました。それは基本的にライブ型のWEBセミナーに独特のものだと思うのですが、録画型にも一定のニーズがあると思います。その使い分けについてはどう思われますか?


星山: ライブ型と違い、いわゆる「現場の熱」みたいなものを伝えにくいのが録画型のデメリットとしてありますが、使いようによってはとても便利なものになると思います。

例えば、大企業で部門がたくさんある場合。それぞれの事業部について一つひとつ伝えていくにはライブ型だと長くなりすぎる。録画型で必要なものを見てもらうようにした方がいいでしょう。

とはいえ、採用サイトの中に動画をポンと置いておいて「見たい人は見てね」というのでは、見てもらえません。ライブ型の説明会を中心にして、「細かい説明は録画型の動画を見てください」というように誘導した方がいいですね。

豊: 僕らがマイナビのWEBセミナーを立ち上げた頃、そもそも録画型という企業説明会のスタイル自体がありませんでした。いま星山が話したように、録画型にも一定のメリットがあります。うまく使い分けてほしいですね。

―先ほど、動員に直結するのはやはり「社名」であるというお話がありました。もちろん採用広報でリカバリーできる部分ではあると思いますが、その他の手としてこれまで有効だったのが「合同会社説明会」ですよね。これのWEB版も運営されていると伺いましたが、内容を聞かせていただいていいですか?

豊: はい。2022年卒向けに開催された今年の「マイナビ就職MEGA WEB EXPO JAPAN WEB合同会社説明会」には過去最大の約600社が出展しました。コロナ禍でリアルの合同会社説明会の開催は現実的ではありませんから、学生と企業双方の期待に応えられたと思います。

これまで開催していたリアルの合同会社説明会って、ブースまで足を運んで、基本的には説明が終わるまで着席し続けるのが普通だったと思います。一方でWEB説明会は入退室のハードルも低く、気になった企業をちょっとのぞいてみる、ということも可能です。学生一人当たりの接触する企業数はリアルの説明会よりも多くなるでしょうね。

星山: リアルの合同会社説明会は、会社名が知られていない企業でも、呼び込みやチラシ配りを頑張って学生をブースに呼び込むことができるのがメリットと考えられています。学生も一度座ってしまえば、目の前で担当者が一生懸命話しているのだから心情的に席を離れることはしにくい。

一方で、WEBなら途中入場・途中退場がやりやすいので、学生もザッピングするようにさまざまな会社の説明を聞き、興味があれば立ち止まってくれます。

― となると、学生側のスタンスが全く違うので、コンテンツの中身も変えていかなくてはいけませんね。


星山: そうですね。「最初から最後まで通しで聞いてくれているとは限らない」という前提は持つ必要があるでしょう。スクリプト(台本)の中に細かく「聞き所」を散りばめたり、画面のスミに「最後に選考に関する情報をお話します」などのバナーを出しておくなど、WEB EXPOならではの工夫は必要になると思います。

豊: また、リアルの合同会社説明会にあった「頑張れば名前を知られていない企業でも集客ができる」というメリットは大きなものだったとも思っています。学生側にとっても、自分自身が検討もしていなかった会社や業界に触れる機会になり、就職を考える上で重要な役割があったはずです。

今後、マイナビのWEB EXPOでもリアルの合同会社説明会にあったような「偶然性」を取り入れる工夫はしていきたいと思っています。

― 今日はありがとうございました!

サービスのローンチから10年を超えているマイナビのWEBセミナー。これまでは遠方の学生向けに、リアルの会社説明会の「サブ」的なものと捉えている企業も多かったといいます。

そのような環境であっても、チャットの仕様やマイナビの媒体力を生かした展開をしてきたWEBセミナーは、コロナ禍に入ってより一層、高い注目を集め始めました。

逆に言えば、競争相手も増えたということ。お話の中でもあったように、リアルの会社説明会やセミナーとは学生側の受講態度も大きく異なるため、WEBならではの工夫、コンテンツの見直しも必要になるでしょう。

新たな学生と出会うチャンスとなるWEBセミナーを活用し、2022年卒の採用活動をより一層、効果のあるものにしていただければ幸いです。

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  • 人材採用・育成 更新日:2021/05/28

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