新卒採用サポネット読者アンケート企画 採用業務のアウトソーシングについての実態調査
期間 | 2020年11月5日~16日まで |
---|---|
調査対象 | 新卒採用サポネット会員 |
調査方法 | 新卒採用サポネット会員にメール告知・WEBフォームにて回答 |
回答者の属性 (業種) |
サービス・インフラ (37名) / ソフトウエア・通信 (24名) / メーカー (51名) / 官公庁・公社・団体 (5名) / 金融 (4名) / 広告・出版・マスコミ (3名) / 商社 (20名) / 流通・小売 (15名) |
回答者の属性 (従業員規模) |
~50人未満 (19名) / 50~100人未満 (25名) / 100~300人未満 (65名) / 300~500人未満 (19名) / 500~1,000人未満 (16名) 1,000~3,000人未満 (13名) // 5,000人以上 (2名) |
回答者の属性 (採用予定人数) |
~9名 (109名) / 10~29名 (38名) / 30~49名 (7名) / 50~99名 (2名)/ 100~199名 (2名) / 200名以上 (1名) |
しかし一方で、「アウトソーシングを行っていない」と回答された方の自由記入欄にはこんな声もありました。
採用担当者としては、一部の業務はアウトソーシングを導入しても良いのではと感じているが、経営層が「会社として採用のノウハウを構築している段階にあり、安易にアウトソーシングに頼るとノウハウが蓄積されない」と考えてNGを出しているため。
(業種 サービス・インフラ / 従業員規模 1,000〜3,000名 / 採用予定人数 〜9名)
この点についてマイナビの北村百合によると、アウトソーシングをお請けした企業については1社ごとにファイルが作成され、年ごとの学生の反応などを含めたデータが蓄積されていくため、人事異動などで消失してしまいがちな社内のノウハウよりも確実な面があるという話もありました。
また、同じく「アウトソーシングを行っていない」企業の方から多かったご意見が、
コストパフォーマンスが良くない。また、他社へ依頼しても自社の期待する結果が出ないと思うため。
(業種 ソフトウエア・通信 / 従業員規模100~300人未満 / 採用予定人数10~29名)
に代表される「コスト感」を理由とされているものです。
これについて、同じくマイナビの北村によると、アウトソーシングによるコストメリットは大きく分類して次の2つがあるそうです。
1.業務量に応じて依頼量を調整できるため「変動費」として扱える
2.採用担当者がコア業務に注力することによる採用効率の向上が見込める
「1」については事務処理のために新たに人を採用して固定費を抱えるよりも、業務量に応じて金額を調整できるアウトソーシングの方が変動費として扱えるためメリットがあるということです。
そして「2」が、実は採用業務のアウトソーシングにおいて最も大きなメリットです。近年の採用トレンドでもある「人材要件」の策定や見極め、経営層との対話など、採用に対して最も深くコミットした採用担当者にしかできず、かつ、最も集中すべき業務を最優先するために、アウトソーシングを導入するという考え方です。
この結果について、アンケート内での自由記入で「最も時間のかかった業務」を回答していただいたコメントに多かったのは「コロナ対応でイベント内容を変更」や「オンライン対応の新しい企画の創出」といったものでした。
こういった企画系の業務はアウトソーシングには向かず、まさに採用担当者が頭を使うべきところでもあるので正しい姿ではありますが、事務作業によってその時間さえも抑え込まれているとすれば問題です。
事務作業に類するもので、オンラインによって増えたというコメントが特に多かったのが面接関連の作業でした。
オンライン化で説明会の回数と定員が増え、面接の回数も増えてしまったから。
(業種 金融 / 従業員規模100~300人未満 / 採用予定人数 10~29名)
オンライン化により、事前準備や当日の接続についての問い合わせ対応で、むしろ業務量が増えたように感じる。
(業種 メーカー / 従業員規模 100~300人未満 / 採用予定人数 ~9名)
先ほどとは逆に、こういった事務作業はアウトソーシング向きです。特にオンライン面接では膨大な量のURLを管理する必要に駆られることが多く、ヒューマンエラーも起きやすい環境に陥りがちです。事務作業のプロに任せる気持ちでアウトソーシングをすると、業務量が減らせるのはもちろん、ヒューマンエラーによる採用業務の滞りも防ぐことができます。
また、「つながらない」「声が聞こえない」といったオンライン面接ならではの問い合わせが増えているという声も複数ありました。
こちらについても、利用しているツールに対応した学生向けマニュアルと、接続エラーなどの質問を専門で受けるサポートチームをアウトソーシングすることで、面接での見極めのみに集中することが可能です。
- 人材採用・育成 更新日:2021/04/15
-
いま注目のテーマ
-
-
タグ
-