経営と人材をつなげるビジネスメディア

MENU CLOSE
0 20210528172404 column_knowhow c_researchreportc_gakuseiresearchauthor_organization_mynavi_hrresearch

2019年卒 マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査

/news/news_file/file/thumbnail_student_2.png 1

■1:最も就職したい都道府県と卒業高校都道府県の一致率による地元就職希望割合
□地元就職希望割合は対前年1.0pt減の50.8%で、経年で見ると減少傾向に。


卒業した高校の所在地と最も働きたい都道府県の一致率(以後、地元就職希望割合)は全国平均で50.8%(対前年1.0pt減)と、前年をやや下回った。17年卒に地方創生機運の高まりを受け、1年だけ地元就職希望割合が増加したものの、12年卒からの8年間で比較すると12.5ptの減少となっている。 (12年卒63.3%→19年卒50.8%)地元大学に進学した学生(地元進学者)の71.7%(対前年0.5pt減)に対し、地元外の大学に進学した学生(地元外進学者)は3.8%(対前年1.9pt減)と、地元外に進学した学生は地元就職希望割合が低い事がわかる。またどちらも、この8年で減少傾向にあり、地元外で就職を希望する割合が高まっている。学生の売り手市場が続き、自分が志望する業種や職種に就ける可能性を求めて、大都市圏の企業を目指していると推察される。

■2:地元の特徴について
□「自然が豊か」や「自分専用の車を持っている人が多い」が上位回答に。


地元の特徴について聞いてみたところ、「自然が豊か」(41.4%)や、「自分専用の車を持っている人が多い※」(37.5%)、「郷土愛が強い人が多い」(35.1%)などが上位回答として挙げられた。一方、関東や関西の大都市を擁する地域では「様々な買い物をするのに便利※」(25.4%)がトップ回答となっており、地域による差がみられる。都道府県別では、青森県では「有名な祭りがある」が最も高く、京都府や長崎県では「外国人観光客が集まる観光地がある」が最も高いなど、各都道府県で違いもみられる。※どちらも今期より追加した選択肢。

■3:地元企業への就職活動で最も障害に感じていること
□最も困っていることは変わらず「地元までの交通費」、次いで「地元企業の数が少ない」。


地元外進学者のうち、地元での就職活動を考えている学生に、地元就職で現在最も障害に感じていることを聞いたところ、今年も「地元までの交通費」(29.5%)が最も高かった。次いで「地元企業の数が少ない」(17.9%)「地元までの距離・時間」(14.5%)が選ばれている。交通費や、距離・時間の問題は、WEBセミナー等を開催することで解決できる。実際地元(Uターン先含む)企業の催しで参加したいものの内、「地元企業(Uターン先含む)開催のWEBセミナー」(14.6%)を希望する割合は、地元外進学者の方が高い。(地元外進学男子:14.9%・地元外進学女子:17.6%)※P31参照 各社単独の開催に加え、地元企業が共同でWEBの合同会社説明会を行うことで、「地元企業の数が少ない」と感じている学生に新たな形でアプローチが出来るのではないだろうか。

■4:両親や親族の影響
□両親や親族に相談した割合は約8割(78.6%)。地元就職を意識する割合がやや高くなる。


両親や親族に就職の相談をした経験がある割合は約8割(78.6%)だった。相談が自身の就職活動に「(大きく+多少)影響すると思う」と回答した割合が8割(78.1%)となっており、進路決定に一定の影響を及ぼしていることが分かる。この影響すると思うと回答した学生のうち、相談した後に「(強く+多少)地元就職を意識するようになった」と回答した割合は6割(63.1%)となっており、特に地元進学女子でその傾向が強い。(70.4%)

■5:大学選択基準と企業選択基準
□地元進学者の方が「社員の人間関係」や「企業経営の安定」を求める割合がやや高くなる。


学生に企業選択の基準を聞いてみたところ、「社員の人間関係がよい」(16.6%)や「企業の経営が安定している」(14.0%)を選択する割合が地元外進学者より地元進学者の方が高かった。これまで慣れ親しんできた地元での生活を想定しているからこそ、人間関係や経営の安定を望んでいるのではないかと推察される。同じく大学を選択した理由も聞いてみたところ、全体のトップは「成績的に受かりそうだったから(そこしか受からなかったから)」(33.7%)だった。、地元進学者は女子で1番目、男子で2番目に「キャンパスの場所が自宅に近かった」を選択しているのに対し、地元外進学男子は「学校のブランド(知名度やイメージ)が良かった」(31.2%)、地元外進学女子は「学校の履修科目が魅力的だった」(33.4%)を選択しており、地域よりも学校ブランドや履修科目を優先していることが 分かった。

■6:地元(Uターン)就職希望理由及び活動開始時期
□「自分の意思から両親の近くで生活したいから」「実家から通えて経済的に楽だから」が今年も上位に。


地元(Uターン)就職を希望する学生の理由として、「自分の意思から両親の近くで生活したいから」(46.8%)が最も高く、次いで「実家から通えて経済的に楽だから」(41.3%)となった。女子が地元進学、地元外進学の両方で「(自分の意思から)両親や祖父母の近くで生活したいから」、「実家から通えて経済的に楽だから」が男子より高く、地元就職を考える大きな要素となっていることが分かる。地元企業への就職活動開始時期は広報活動開始時期と同じ「大学4年の3月」(19.3%)が最も多く、地元(Uターン先含む)企業の催しで参加したいもので最も多かったのは「学校近郊開催の合同説明会」(43.9%)、次いで「地元企業(Uターン先含む)開催の合同説明会」(35.5%)だった。地元企業の認知度が低い影響もあってか、まずは合同企業説明会を望む声が多かった。

■7:地元(Uターン含む)就職を希望しない理由と実現すれば地元就職するかもしれないもの
□実現すれば地元就職するかもしれないもの1位は「働きたいと思うような企業が多くできる」。


地元(Uターン含む)就職を希望しない学生の理由として「志望する企業がないから」(37.6%)が1番に挙げられている。実現すれば地元就職するかもしれないものについては、前年同様「働きたいと思うような企業が多くできる」(45.1%)「給料がよい就職先が多くできる」(38.6%)が上位となった。今年追加した「子育て支援が充実する」は8.3%だった。
内容 2019年卒 マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査
調査目的 就職活動状況の特別調査
調査期間 2018年4月2日~4月16日
調査対象 2019年卒業予定の全国大学4年生及び院2年生のマイナビ会員
調査方法 4月2日時点のマイナビ2019会員にWEBDMで配信
有効回答数 7,127名
有効回答数内訳 文系男子 理系男子 文系女子 理系女子 総計
人数 1,327名 1,554名 3,135名 1,111名 7,127名
本リリースに関するお問合せ
株式会社マイナビ 社長室 広報部
TEL:03-6267-4155
Email:koho@mynavi.jp
本調査に関するお問合せ
株式会社マイナビ 社長室 HRリサーチ部
メールアドレス:myrm@mynavi.jp
  • Organization 株式会社マイナビ 社長室 キャリアリサーチ統括部

    株式会社マイナビ 社長室 キャリアリサーチ統括部

    雇用や労働に関連する様々な調査データやレポートを通じて、雇用の在り方や個人のキャリアを考える上で役立つ情報を発信します。

  • 調査・データ 更新日:2018/05/23
  • いま注目のテーマ

  • ログイン

    ログインすると、採用に便利な資料をご覧いただけます。

    ログイン
  • 新規会員登録

    会員登録がまだの方はこちら。

    新規会員登録

関連記事