マイナビ 2021年卒大学生公務員イメージ調査
マイナビ 2021年卒大学生公務員イメージ調査
新卒学生向け就職サイト「マイナビ」の運営をはじめ、各種就職・転職情報サービスを行う株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役:中川信行)は、「マイナビ2021」の会員を対象に「公務員イメージ調査」を実施いたしました。こちらの調査は、プレスリリースは初めての調査です。
■公務員を志望する学生は2割。2016年以降で最も少ない
「公務員」を就職先として「考えている」学生の割合は21.2%、「考えたがやめた」と回答した学生は40.1%であった。現住所地区別、出身高校所在地別ともに、北海道の学生の志望割合が他のエリアより高い。公務員志望者の割合をを経年でみると、調査方法が異なる前年を除いても、就活スケジュールが変更となった2016年以降、21年卒が最も志望割合が低かった。働き方改革の浸透、売り手市場という学生をとりまく環境、インターンシップへの参加等により、民間志望者が増加しているものと考えられる。
就職先として公務員を「考えている」学生に志望している公務員を複数選択で聞いたところ、地方公務員(市区町村)(59.9%)、地方公務員(都道府県庁)(48.8%)、国家公務員(一般職)(27.6%)の順で志望割合が高かった。
考えている学生の文理別の属性でみると、文系では、地方公務員(市区町村)(68.3%)が突出しており、地方公務員(都道府県庁)(46.4%)、国家公務員(一般職)(25.9%)の順であった。一方理系では、地方公務員(都道府県庁)(54.3%)、地方公務員(市区町村)(44.5%)、国家公務員(総合職)(30.7%)が上位3位に入り、僅差で国家公務員(一般職)(29.5%)が続いた。文系では、国家公務員(総合職)(12.5%)より、警察官(14.0%)への志望割合が高かった。
考えている学生の文理別の属性でみると、文系では、地方公務員(市区町村)(68.3%)が突出しており、地方公務員(都道府県庁)(46.4%)、国家公務員(一般職)(25.9%)の順であった。一方理系では、地方公務員(都道府県庁)(54.3%)、地方公務員(市区町村)(44.5%)、国家公務員(総合職)(30.7%)が上位3位に入り、僅差で国家公務員(一般職)(29.5%)が続いた。文系では、国家公務員(総合職)(12.5%)より、警察官(14.0%)への志望割合が高かった。
■公務員を就職先として「考えている」学生の民間企業との併願率は85.3%
公務員を「考えている」学生に「なりたい理由」を複数選択で聞いたところ、考えている学生全体では、1位「安定している」(80.3%)が抜けて高く、2位「休日や福利厚生が充実している」(57.1%)、3位「給与・待遇が良い」(41.3%)という結果であった。文理男女の属性別にみると、文系女子では、「地域に密着した仕事ができる」(39.2%)、「親に薦められた」(30.0%)が、ほかの属性と比べ割合が高いのが特徴的である。P10の公務員を「考えている」学生がなりたいと思う公務員では、地方公務員(市区町村)を希望する割合が、文系女子でほぼ7割であった。文系女子は、親の薦めもあって、地元で公務員を志望するというキャリアモデルが浮かびあがってくる。
公務員を考えている学生の85.3%が民間企業との併願を予定している。国家公務員(総合職)志望者では9割が民間と併願予定であった。民間と併願する公務員志望者に、民間の内々定が先に出た場合どうするかを聞いたところ、54.5%が「民間企業に内々定承諾を待ってもらい公務員試験の結果が出たあとどうするか考える」と回答している。どうするか考える際の比較検討の視点としては、文系男子では「給与や賞与の高さ」(58.9%)、理系男子では、「自分が成長できる環境がある」(58.3%)、文系女子と理系女子は「福利厚生制度が充実している」(文系女子68.8%、理系女子53.2%)が、トップとなっている。
■ 公務員志望増へのヒントは「堅苦しいイメージの払しょく」、「仕事内容を知る機会を設ける」など実態がわかることが重要
公務員を就職先として「考えたがやめた」学生の、公務員を志望しなくなった理由は「他の業界や仕事などに興味を持ったから」(43.3%)、「十分な試験対策ができないと思ったから」(38.5%)、「試験の難易度や倍率が高く受からないと思ったから」(32.9%)が上位3位に来ている。僅差で「スケジュール上、民間企業への就活と両立できないと思ったから」(31.3%)が続いている。公務員を志望していたが、やめた時期について「大学3年、院1年」が50.6%と最も高いことをみると、民間と併願しようとしたが、試験対策や民間の就活スケジュール等を考えた結果、志望しなくなったのではないかと考えられる。
一方、もともと公務員志望でない学生の志望しない理由は「もともと民間企業志望だから」(51.4%)、「業界自体に興味がないから」(47.6%)が抜きん出ている。
非志望者に、試験制度やスケジュール以外のところで、どのようにすれば公務員になりたい気持ちが高まるかを聞いたところ、「堅苦しいイメージが払拭されれば」(36.6%)、「仕事内容について知る機会があれば」(34.7%)、「民間と並行して受けることができれば」(31.8%)、「働いている人が魅力的であれば」(29.7%)が上位に来ている。公務員と比較した民間企業の魅力は、非志望者全体で「業界選択の幅が広い」(40.6%)がトップ、「希望する職種につけそう」(33.2%)が続いている。「考えたがやめた」学生では、「若手に活躍の場が与えられている」(22.1%)も上位に来ている。これらのことから、非志望者では、いわゆる「公務員」のイメージが先行しているようだ。公務員の業務は多岐にわたること、中で働いている人の働く様子やキャリアプラン等をより具体的に見せていくことで、非志望者の公務員になりたい気持ちが高まる可能性があるようにみえる。
■公務員志望の学生の8割以上が、公務員のインターンシップに参加したい
公務員のインターンシップの参加希望有無について、公務員志望の学生では、8割以上が「参加したい」と回答した。「参加したい」と回答した公務員志望の学生に参加する目的を複数回答で聞いたところ、「特定の官公庁や公務員のことをよく知るため」(75.0%)、「公務員として働くことを経験するため」(51.2%)、「公務員の仕事に対する自分の適性を知るため」(44.3%)が上位に挙がり、インターンシップでより詳細を知りたいと考えているようにみえる。
参加したいプログラムを公務員志望者の志望公務員別にきいたところ、「実際の現場での仕事体験」と「職場見学」が多く選択されていた。
■就職観・・・ 個人の生活と仕事を両立させて楽しく働きたい
公務員を「考えている」学生の就職観は、「個人の生活と仕事を両立させたい」が34.9%で最も高く、「楽しく働きたい」が22.3%で続いている。「考えたがやめた」学生は「楽しく働きたい」が28.1%と「考えている」学生に比べて割合が大きいものの「考えている」学生と同様の傾向を示している。「もともと考えていない」学生では、「楽しく働きたい」(32.4%)と「個人の生活と仕事を両立させたい」(24.2%)の順位が逆になっており、民間志望であるが故の結果といえる。
- 調査・データ 更新日:2020/03/17
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