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2018年度 マイナビ既卒者の就職活動に関する調査

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◆在学中の就職活動時期及び内定獲得状況


在学中に活動をしなかった既卒者は、20.8%(前年比2.1pt減)とほぼ前年並みであった。在学中の就職活動開始時期は、企業の採用に向けた広報活動が解禁となる大学3年次の3月が最も多く(23.0%、前年比2.2pt増)、続いて大学3年次9月以前(10.4%、前年比5.4%増)、大学4年次4月(9.7%、前年比4.1pt減)の順であった。平均の就職活動期間も8.9ヶ月(前年比0.6ヶ月増)と若干ではあるが増加していた。就職活動を行った既卒者の在学中の内定獲得状況については53.1%と前年より3.8pt増加するという結果となっている。
在学中の内定獲得者に対して、在学中に内定を獲得していたにも関わらず現在就職活動を行っている事情について聞くと、「一度就職したが、退職もしくは在職しながら再度就職活動を行っている」が5割を超えていた。特に、文系男子は59.5%と割合が高かった。次に多かった回答は、「内定先の仕事内容が自分の希望する仕事とは異なっていたので辞退した」の11.7%であった。一方、在学中未内定だった既卒者の、現在就職活動を行っている事情では、「公務員志望だったが受からなかった」が33.3%と最も多く、「活動し続けたが内定を貰えなかった」(29.2%)が続いた。
在学中の就職活動の反省点について在学中の内定獲得有無別で見たところ、内定獲得者では「自己分析が不十分だった(自分のやりたい事やできることが良く分からなかった)」(51.3%)がトップ、「業界研究・企業研究が不十分だった(行きたい業界・企業が見つけられなかった)」(40.7%)が続いている。在学中の内定獲得者は就職した経験のある者が多く、入社後様々なギャップを感じて再度就職活動をしているため、「自己分析」や「業界研究」の不十分さがミスマッチに繋がったと考えているようだ。一方、在学中の未内定者においても「自己分析が不十分だった(自分のやりたい事やできることが良く分からなかった)」(46.4%)がトップであったが、2位には「面接対策が不十分だった」(42.3%)が入り内定獲得者との違いを見せている。未内定者が「面接」をクリアできなかったことを内定未獲得の原因として感じ反省点としてあげていると推察できる。

◆在学中と卒業後の志望業界・企業


在学中と卒業後の第一志望の業界は、「官公庁」が在学中25.2%に対し、卒業後19.7%と5.5pt減少しているもののトップで、マスコミ(在学中10.0%、卒業後10.3%)が続いており、第一志望の業界については譲れないものがある既卒者が多いようである。
志望企業については、在学中と変わったとの回答が56.8%(前年比1.6pt減)と半数以上が志望企業を変えていた。

◆卒業後の活動量


今年度(マイナビ2019の活動)の活動量は前年と比較してすべての活動で減少している。特に平均のエントリー数では7.5社とその差が大きい。学生モニター調査(8月)※1における現役学生との比較では、エントリー数で11.4社差、エントリーシート提出社数7.3社差等すべての活動で活動量が更に大きく下回っている。既卒者を2018年卒と2017年卒以前に分けて見ると、エントリー数は2017年卒以前が2018年卒の半数程と少なく、その他の活動においても2018年卒を下回っていたことから、2017年卒以前の既卒者は一度就職している者も多く、ある程度企業を絞り込んで活動しているように考えられる。

◆現在の内定獲得状況


現在の内定獲得状況については、45.0%の既卒者が内定を獲得しているが、ここ数年は横ばいとなっている。内定率調査(8月)※2における現役学生の内定率は年々上昇し83.4%であることから、既卒者の就職活動は現役に比べ厳しい状況だと言える。
現在の内定獲得者における今後の就職活動については、「内々定先に満足したので終了する」が72.7%(前年比10.1pt増)とある程度納得のいく結果であったようだ。 在学中の内定獲得有無別および現役学生で比較して見ると、「内々定先に満足したので終了する」と回答した現役学生は77.5%、内定獲得者は73.9%、未内定者は71.7%と満足度に違いが見られた。

◆卒業後の就職活動の情報源、インターンシップについて


就職活動における主な相談相手は、父親・母親(67.7%)、友人(大学内)(42.8%)、友人(大学外)(34.6%)と身近な存在が続く。一方で、「就職関連の学校職員・キャリアセンター」(27.5%)、「公共の相談窓口(新卒応援ハローワーク、JOBカフェ等」(26.0%)等の専門的な機関への相談が比較的多い。
卒業後の就職活動での情報収集について複数回答で聞いたところ、「就職情報サイト」(84.0%)、「個別企業のホームページ」(53.9%)、「新卒応援ハローワーク」(25.3%)が続いており「転職サイトやタウン誌」(15.6%)も情報収集元ではあるものの、既卒者は自分達を「新卒」として認識しているように見える。既卒者を受け付けている企業探しに苦労した割合も、60.2%と前年より7.2pt減少しており、新卒というカテゴリーで就職活動を行える環境が整い新卒と既卒の垣根が低くなってきているようだ。「30歳まで新卒扱い」「新卒一括採用をやめて通年で採用」等を行う企業が増えてきたこともその一助と考えられる。
尚、今回初めて聞いた、インターンシップへの参加有無においては6割強が「在学中、卒業後ともに参加していない」と回答するという結果となった。

□参考調査(調査元マイナビ)
※1「2019年卒マイナビ学生就職モニター調査 8月の活動状況」:調査期間2018年8月27日~2018年8月31日まで 有効回答1,666名
※2「2019年卒マイナビ大学生内定率調査 8月」:調査期間2018年8月27日~8月31日まで 有効回答3,322名
調査名 2018年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査
実施期間 2018年9月13日(木)~10月1日(月)
調査方法 9月13日時点のマイナビ2019会員のうち、既卒の登録者にWEB DMを配信。
調査対象 マイナビ2019会員のうち、既卒で登録している40,089名
有効回答数 269名

学生の属性データ<文理男女別>

文理男女別 回答数 回答比率
文系男子 112 41.6%
理系男子 51 19.0%
文系女子 85 31.6%
理系女子 21 7.8%
総計 269 100.0%
本調査に関するお問合せ
株式会社マイナビ 社長室 HRリサーチ部
メールアドレス:myrm@mynavi.jp
  • 調査・データ 更新日:2018/10/24
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