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2019年度 マイナビ既卒者の就職活動に関する調査

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◆インターンシップへの参加および在学中の就職活動


インターンシップへの参加状況は、「在学中、卒業後とも参加した」(3.4%、前年比1.5pt増)、「在学中には参加したが卒業後は参加していない」(34.8%、前年比5.1pt増)、「卒業後には参加したが在学中は参加していない」(6.5%、前年比4.3pt増)と、卒業後も含めインターンシップへの参加は、少しずつではあるが、現役学生同様、当たり前の行動となりつつあるようだ。
在学中の就職活動において、活動した既卒者の在学中の内定保有率は、58.1%と6割近い。特に在学中のインターンシップ参加経験者の内定率が7割を超えており、現役学生同様にインターンシップ参加経験者の方が、不参加者よりも内定率が高い。(図1)
既卒者のうち「在学中は活動をしなかった」との回答は、31.4%で、既卒者の3人に1人が在学中に就職活動を行っていないかった。一方、既卒者全体の2割弱が「内定を獲得し、一度就職した」と回答し、入社後改めて就職活動を行っていた。文理別の属性でみると理系より文系にその傾向がある。
一度就職したにも関わらず、現在就職活動を行っている事情は、「志望業界にこだわりがあり、やはり志望業界で働きたかったため」(15.0%)がトップ、「配属先の業務に不満があった」(13.6%)、「なんとなく入社してしまい自分に合わなかったから」(13.5%)が続いている。(図2) さらに、在学中の就職活動の反省点をたずねると、「自己分析が不十分(自分のやりたいことが良く分からなかった)」(55.6%)が最も多く、「業界研究・企業研究が不十分だった(行きたい業界・企業が見つけられなかった)」(41.7%)が2位、「スタートが遅かった(就職活動に十分な時間が取れなかった)」(36.1%)、「エントリー社数やセミナー参加社数などが少なかった」(36.1%)が同率の3位という結果であった。(図3) 
自己分析により自分のやりたいことを明確にし、業界・企業研究を十分行うことで、ミスマッチを防ぐことができたと考えているようにみえる。

◆在学中と卒業後の志望業界・企業


在学中と卒業後の第一志望の業界は、「官公庁」が在学中20.4%に対し、卒業後は11.3%と大幅に減少しているものの、志望者が多い。文理別では文系、男女別では男子の志望割合が高い。「マスコミ」は在学中の志望割合13.2%と官公庁に次いで多かったが、卒業後の志望割合は7.8%となっており、夢と現実を見極め就職活動を行っていたようにみえる。「教育」は、女子では在学時の3.6%に比べ卒業後は16.0%と志望者が大幅に増えている。 在学中に就職活動をした既卒者の6割以上が、志望企業が「在学中と変わった」と回答した。

◆卒業後の活動量と内定状況


今年度(マイナビ2020の活動)の活動量は、すべての活動項目で前年よりも増加している。ただし、学生就職モニター調査(8月)(※1)における現役学生(2020年卒)との比較では、いずれの活動量においても下回る結果となった。 現在の内定保有率は、43.3%であったが、現役学生の82.6%(※2)と比べ、その差は39.3ptと既卒者の就職活動はやはり厳しいようだ。(図4)
内定を獲得した業界をみると、文系では「官公庁」(11.0%)、「鉄道・航空・運輸・物流」(11.0%)、「建設・住宅・インテリア」(8.2%)、理系では「ソフトウエア・インターネット」(24.4%)、「繊維・化学・薬品・化粧品」(14.6%)、「建設・住宅・インテリア」(12.2%)が上位に入っている。
内定保有者に 今後の活動について聞くと、7割が「内々定先に満足したので終了する」と回答する一方、「不満ではないが他の企業も見たいので続行する」との回答が16.8%あり、「終了する」決断を行うのに慎重になっているようだ。

◆卒業後の就職活動の情報源や活動について


就職活動における主な相談相手は、父親・母親(30.7%)が最も高い。両親以外では「公共の相談窓口(新卒応援ハローワーク・JOBカフェ等)(15.3%)や、「就職関連.の学校職員・キャリアセンター」(12.4%)など、就職先だけでなくキャリアについて相談できる専門機関を利用する割合が高くなっている。
卒業後の就職活動においての情報収集元は、「就職情報サイト」(78.2%)、「個別企業のホームページ」(51.7%)、「合同企業説明会(就職情報会社主催)」(24.6%)、「新卒応援ハローワーク」(22.7%)などが上位にあり、「卒業後3年以内は新卒扱い」を意識して活動していることが窺われる。
既卒者を受け付けている企業探しに苦労したことのある割合は6割近くおり、卒業後の就職活動において大変だと思うことを聞いた設問においても、「既卒者の募集が少ない」(45.0%)、「既卒者募集をしている企業が探しづらい」(40.1%)といった回答が上位にきていた。受験した企業の既卒者への対応では現役大学生と違った対応をしていると感じている既卒者(「現役大学生と違った対応をしていると感じることが企業によってあった」+「現役大学生に対する対応とは違っていると感じることが多かった」)は4割を超えており、新卒一括採用の環境においては既卒者の就職活動は簡単なものではないようだ。ただし、理系については、5割近くが「現役の大学生に対する対応とほとんど変わらないように感じた」と回答している。 
卒業後の活動において良かったと思うことは「授業や試験がなくなったので、就職活動に多くの時間を充てられた」(42.7%)、「周囲の進捗を気にせずマイペースに就職活動できた」(30.5%)、 「自分のやりたいことやキャリアについて納得する道を選ぶことができた」(29.5%)が上位にきている。一方大変だったことで最も多かったのは「既卒として就職活動している理由を聞かれる」(49.9%)で、「既卒者としての活動の仕方がわからなかった」(46.1%)、前述の「既卒者の募集が少ない」、「既卒者募集をしている企業が探しづらい」が続いている。

入社したい時期を聞くと「新卒学生と同様に4月に入社したい」との回答が45.1%であった。

□参考調査(調査元マイナビ)
※1「2020年卒マイナビ学生就職モニター調査 8月の活動状況」:2019年8月26日~2019年8月31日まで  有効回答1,591名
※2「2020年卒マイナビ大学生内定率調査 8月」:調査期間2019年8月26日 ~8月31日まで 有効回答3,142名
調査名 2019年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査
実施期間 2019年9月13日(金)~10月1日(火)
調査方法 9月13日時点のマイナビ2020会員のうち、既卒の登録者にWEB DMを配信。
調査対象 マイナビ2020会員のうち、既卒で登録している33,961名
有効回答数 256名

学生の属性データ<文理男女別>

文理別/男女別 回答数 回答比率
文系 179 69.9%
理系 77 30.1%
総計 256 100.0%
男子 169 66.0%
女子 87 34.0%
総計 256 100.0%
本リリースに関するお問合せ
株式会社マイナビ 社長室 HRリサーチ部
メールアドレス:myrm@mynavi.jp
本調査に関するお問合せ
株式会社マイナビ 社長室 HRリサーチ部
メールアドレス:myrm@mynavi.jp
  • 調査・データ 更新日:2019/10/31
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