業界別転職実態白書 #04 医薬・バイオ・福祉業界
調査概要
- 調査対象 医薬・バイオ・福祉業界に正社員として勤めており、転職意向のある男女
- 調査期間 2016年4月26日(火)~ 4月28日(木)
- 調査人数 300名
対象業界(詳細)
1.バイオ・医薬品・医療・福祉関連製造
2.医療サービス
3.介護・福祉サービス
調査結果の解説
医薬・バイオ・福祉業界で正社員として勤務し、転職意向のある男女300名に調査を実施。
年収
医薬・バイオ・福祉業界全体での平均年収は425.1万円。年齢別では18〜29歳が342.8万円、30〜34歳が418.5万円、35〜39歳は502.3万円。職種別の平均年収では『医師』が1,057.0万円でトップ。ついで『MR』が719.8万円、『薬剤師』が532.3万円となっている。平均年収1,000万円超える医師を筆頭に、上位3職種が軒並み高額年収となっている一方で、医薬・バイオ・福祉業界全体の平均年収は今回調査した7業界中、3番目に低い結果となった。年収の職種間格差が激しい業界であることが推察される。
平均年収(万円) |
||
---|---|---|
年齢 |
18~29歳 |
342.8万円 |
30~34歳 |
418.5万円 |
|
35~39歳 |
502.3万円 |
平均年収(万円) |
||
---|---|---|
職種 |
全体 |
425.1万円 |
営業、販売 |
489.1万円 |
|
研究開発、製造、品質管理 |
461.4万円 |
|
企画、編集、販売促進 |
462.5万円 |
|
管理部門・事務 |
381.7万円 |
|
医師 |
1057.0万円 |
|
看護スタッフ |
389.6万円 |
|
介護スタッフ |
313.7万円 |
|
薬剤師 |
532.3万円 |
|
MR |
719.8万円 |
|
理学療法士 |
368.3万円 |
|
放射線技師 |
485.0万円 |
|
リハビリ関連 |
386.0万円 |
|
保育士 |
280.0万円 |
詳しく知りたくなる求人情報
「詳しく知りたくなる求人情報」の項目では「モデル給与、平均給与、評価制度など」が59.3%と最も高く、「休日休暇制度(有給日数など)」「平均残業時間、残業手当など」「福利厚生制度の詳細」「社内の雰囲気や人間関係」の順で続く。「休日休暇制度(有給日数など)」「平均残業時間、残業手当など」が上位に並んでいることから、就業条件等への関心の高さがうかがえる。
モデル給与、平均給与、評価制度など |
59.3 |
---|---|
平均残業時間、残業手当など |
47.3 |
休日休暇制度(有給日数など) |
52.3 |
福利厚生制度の詳細 |
45.3 |
仕事のやりがい |
22.0 |
社内の雰囲気や人間関係 |
40.0 |
仕事で活かせる経験、スキル |
18.7 |
評価制度 |
13.3 |
入社後すぐの流れ |
11.0 |
社員の平均年齢 |
11.7 |
募集の背景(理由) |
14.7 |
求める人物像(採用条件) |
10.3 |
将来的な役職、ポスト |
7.7 |
生活環境の情報(家族の生活など) |
9.7 |
経営者の事業戦略や企業理念 |
4.7 |
社員に占める転職者割合 |
9.0 |
商品・サービスの内容、特徴、魅力など |
8.7 |
教育研修制度の詳細 |
7.7 |
配属先メンバーの紹介 |
3.7 |
転職先を決めるポイント
「転職先を決めるポイント」の項目では、「休日が適正に取れて生活にゆとりができる」が55.7%と最も高く、「希望の勤務地である」「残業時間が適正範囲内で生活にゆとりができる」「会社に将来性、安定性がある」が4割前後で続く。年齢別では、『18〜29歳』は「休日が適正に取れて生活にゆとりができる」が65.6%となっており、他の年齢と比較して高い。
休日が適正に取れる |
55.7 |
---|---|
会社に将来性、安定性がある |
38.3 |
残業時間が適正範囲内である |
41.3 |
希望の勤務地である |
42.0 |
転勤が無い(少ない) |
20.7 |
新しいキャリア・スキルの修得 |
19.7 |
会社の事業内容が魅力的である |
15.0 |
実力主義で正当に評価してもらえる |
13.0 |
現在のキャリアを伸ばす事ができる |
17.3 |
専門性のある仕事に集中できる |
24.3 |
意見やアイデアを活かす機会がある |
8.7 |
ミッション・役割が明確である |
12.7 |
優秀な人材と働ける |
11.7 |
研修制度が整っている |
13.3 |
幅広い領域の仕事を任せてもらえる |
5.0 |
経営者が魅力的である |
11.7 |
企業規模や知名度がある |
5.7 |
周りの人が勧める(家族、友人、先輩等) |
4.3 |
仕事のやりがい
「仕事のやりがい」の項目では、「昇給・昇進する」が49.0%と最も高く、次いで「スキルアップ・自己成長を実感する」が41.7%、「興味ある分野の仕事をする」「さまざまな専門知識を習得できる」「尊敬できる先輩や上司と仕事をする」が3割台で続く。
スキルアップ・自己成長を実感する |
41.7 |
---|---|
昇給・昇進する |
49.0 |
興味のある分野の仕事をする |
33.3 |
自分の裁量で仕事を進めることができる |
23.3 |
さまざまな専門知識を取得できる |
32.0 |
顧客に評価される・感謝される |
23.0 |
目標を達成する |
18.0 |
尊敬できる先輩や上司と仕事をする |
31.3 |
自分の働きが会社の利益に直結する |
14.0 |
自分の働きが直接的に報酬に反映される |
26.7 |
責任のある仕事を任される |
19.0 |
新しい事に挑戦できる |
17.7 |
チームで取り組む |
12.3 |
難しい仕事を任せてもらえる |
5.3 |
複雑な課題を解決できる |
3.7 |
人事・採用担当者へ~募集要項作成時のアドバイス~
今回調査を実施した全業界との比較でも、医薬・バイオ・福祉業界ではとくに職種ごとで年収水準や就業環境等に大きなばらつきが目立つ結果となっている。そのため、求人広告等では、同じ業種の平均などともしっかりと比較した上で、独自性や優位性をアピールすることがより重要になりそうだ。業界全体の特徴としては、「転職のポイント」や「仕事のやりがい」の項目で「より良い就業条件のもとで働きたい」「専門性を磨き、着実にステップアップしたい」という志向がうかがえる。休日休暇に関する情報やステップアップ支援などの制度などで特色がある場合には、アピールポイントとなりそうだ。
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ここがポイント!
- 職種によって、平均年収等に大きなばらつきも
- 同職種の業界平均等、具体的なデータとの比較で優位性をアピール!
- 調査・データ 更新日:2017/12/12
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