業界別転職実態白書 #03 建設・不動産業界
調査概要
- 調査対象 建設・不動産業界に正社員として勤めており、転職意向のある男女
- 調査期間 2016年1月6日(水)~1月12日(火)
- 調査人数 330名
対象業界(詳細)
1.建設・工事
2.住設・建設資材
3.不動産開発・流通
4.不動産サービス
調査結果の解説
建設・不動産業界で正社員として勤務し、転職意向のある男女330名に調査を実施。
年収
建設・不動産業界全体での平均年収は440.0万円。年齢別の内訳は18〜29歳が354.2万円、30〜34歳が495.7万円、35〜39歳は458.0万円だった。職種別の平均年収は、『企画・コンサルティング・調査』が530.3万円と最も高く、『研究・開発』(526.4万円)、『営業・販売』(512.2万円)の順で続く。
平均年収(万円) |
||
---|---|---|
年齢 |
18~29歳 |
354.2万円 |
30~34歳 |
495.7万円 |
|
35~39歳 |
458.0万円 |
平均年収(万円) |
||
---|---|---|
職種 |
全体 |
440.0万円 |
営業・販売 |
512.2万円 |
|
研究・開発 |
526.4万円 |
|
企画・コンサルティング・調査 |
530.3万円 |
|
設計・積算 |
438.2万円 |
|
施工管理 |
494.9万円 |
|
制作・デザイナー |
273.3万円 |
|
ITエンジニア・webサイト運営 |
490.5万円 |
|
現場作業員 |
369.7万円 |
|
管理部門・事務 |
338.0万円 |
詳しく知りたくなる求人情報
「詳しく知りたくなる求人情報」の項目では、「休日休暇制度(有給日数など)」が最も高く49.4%。次いで「モデル給与、平均給与、評価制度など」(48.3%)、「平均残業時間、残業手当など」(42.3%)が続く。ちなみに、今回調査を実施した7業界のうち、「休日休暇制度(有給日数など)」が最も多かったのは建設・不動産業界のみである。
モデル給与、平均給与、評価制度など |
48.3 |
---|---|
平均残業時間、残業手当など |
42.3 |
休日休暇制度(有給日数など) |
49.4 |
福利厚生制度の詳細 |
35.6 |
仕事のやりがい |
22.9 |
社内の雰囲気や人間関係 |
29.9 |
仕事で活かせる経験、スキル |
21.5 |
評価制度 |
9.9 |
入社後すぐの流れ |
12.6 |
社員の平均年齢 |
11.7 |
募集の背景(理由) |
13.0 |
求める人物像(採用条件) |
17.2 |
将来的な役職、ポスト |
9.6 |
生活環境の情報(家族の生活など) |
9.7 |
経営者の事業戦略や企業理念 |
10.9 |
社員に占める転職者割合 |
9.7 |
商品・サービスの内容、特徴、魅力など |
10.7 |
教育研修制度の詳細 |
4.6 |
配属先メンバーの紹介 |
5.6 |
転職先を決めるポイント
「転職先を決めるポイント」の項目では、「休日が適正に取れて生活にゆとりができる」と回答した人が50.7%となっており半数を超える。次いで「会社に将来性、安定性がある」「希望の勤務地である」「残業時間が適正範囲内で生活にゆとりができる」が4割前後で続いている。
休日が適正に取れる |
50.7 |
---|---|
会社に将来性、安定性がある |
40.9 |
残業時間が適正範囲内である |
37.2 |
希望の勤務地である |
38.5 |
転勤が無い(少ない) |
26.6 |
新しいキャリア・スキルの修得 |
17.1 |
会社の事業内容が魅力的である |
19.5 |
実力主義で正当に評価してもらえる |
18.2 |
現在のキャリアを伸ばす事ができる |
17.8 |
専門性のある仕事に集中できる |
14.2 |
意見やアイデアを活かす機会がある |
8.7 |
ミッション・役割が明確である |
8.1 |
優秀な人材と働ける |
13.2 |
研修制度が整っている |
8.6 |
幅広い領域の仕事を任せてもらえる |
6.7 |
経営者が魅力的である |
10.7 |
企業規模や知名度がある |
5.3 |
周りの人が勧める(家族、友人、先輩等) |
4.8 |
仕事のやりがい
「仕事のやりがい」の項目では、「昇給・昇進する」が最も高く44.2%。次いで「スキルアップ・自己成長を実感する」が35.1%となっている。
スキルアップ・自己成長を実感する |
35.1 |
---|---|
昇給・昇進する |
44.2 |
興味のある分野の仕事をする |
28.1 |
自分の裁量で仕事を進めることができる |
25.6 |
さまざまな専門知識を取得できる |
21.1 |
顧客に評価される・感謝される |
23.9 |
目標を達成する |
19.2 |
尊敬できる先輩や上司と仕事をする |
24.3 |
自分の働きが会社の利益に直結する |
19.5 |
自分の働きが直接的に報酬に反映される |
25.1 |
責任のある仕事を任される |
18.1 |
新しい事に挑戦できる |
18.7 |
チームで取り組む |
11.1 |
難しい仕事を任せてもらえる |
7.2 |
複雑な課題を解決できる |
7.0 |
人事・採用担当者へ~募集要項作成時のアドバイス~
建設・不動産業界では、他の業界と比較して「ハードワークで休みが少ない」というイメージを持つ人が多いためか、「どれだけ休めるのか」に焦点をおいて転職先を検討している人が多い結果となっている。それだけに「完全週休2日制」「年間休日120日以上」の企業の場合は、その点をしっかりアピールすることが重要。残業時間なども含め、「ゆとりを持って仕事に向き合える」というイメージを伝えることができれば、それだけで大きなアドバンテージとなりそうだ。また、昇進やスキルアップへの関心も高いので「技術やスキルが身につく」「将来はスペシャリストやマネージャーのポジションで活躍できる」といった成長やキャリアプランに関してもしっかりとアピールしたい。
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ここがポイント!
- 業界全体で、休日制度への関心の高さが顕著
- 求人広告では、休日制度の充実、キャリアアップできる環境などを訴求すべし
- 調査・データ 更新日:2017/12/12
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