業界別転職実態白書 #02 ものづくり業界
調査概要
- 調査対象 ものづくり業界に正社員として勤めており、転職意向のある男女
- 調査期間 2015年11月18日(水)~11月24日(火)
- 調査人数 600名
対象業界(詳細)
1.電子部品・デバイス
2.産業用機械
3.民生用電子機器
4.輸送機械
5.食料・飲料
6.情報通信機器、生活用品など
調査結果の解説
ものづくり業界で正社員として勤務し、転職意向のある男女600名に調査を実施。
年収
ものづくり業界全体での平均年収は475.7万円と、今回の調査における他の業界平均と比較して最も高い結果となった。年齢別に見ると18〜29歳が390.1万円、30〜34歳が479.6万円、35〜39歳は545.3万円。また、職種別の平均年収では、『企画・コンサルティング・調査』が658.7万円で最も高く、『システムエンジニア』(548.5万円)、「設計」(544.6万円)が続く。
平均年収(万円) |
||
---|---|---|
年齢 |
18~29歳 |
390.1万円 |
30~34歳 |
479.6万円 |
|
35~39歳 |
545.3万円 |
平均年収(万円) |
||
---|---|---|
職種 |
全体 |
475.7万円 |
企画・コンサルティング・調査 |
658.7万円 |
|
基礎研究 |
419.4万円 |
|
応用研究・先行開発 |
520.2万円 |
|
設計 |
544.6万円 |
|
製造 |
396.5万円 |
|
システムエンジニア |
548.5万円 |
|
管理部門 |
455.5万円 |
|
商品・製品開発・マーケティング |
499.4万円 |
|
営業 |
498.6万円 |
詳しく知りたくなる求人情報
「詳しく知りたくなる求人情報」の項目では、「モデル給与、平均給与、評価制度など」と回答した人が5割を超えて最も多く、次いで「平均残業時間、残業手当など」「休日休暇制度(有給日数など)」が4割前後で続く。転職の場合、年収面で「現状以上」または「現状水準を維持」と考える人が多いのは当然だが、加えて業界の平均年収が高い水準であることも、報酬への関心を高めている要因と言えそうだ。
モデル給与、平均給与、評価制度など |
54.2 |
---|---|
平均残業時間、残業手当など |
42.0 |
休日休暇制度(有給日数など) |
38.8 |
福利厚生制度の詳細 |
30.8 |
仕事のやりがい |
24.3 |
社内の雰囲気や人間関係 |
29.3 |
仕事で活かせる経験、スキル |
23.7 |
評価制度 |
15.3 |
入社後すぐの流れ |
13.8 |
社員の平均年齢 |
11.7 |
募集の背景(理由) |
14.3 |
求める人物像(採用条件) |
17.5 |
将来的な役職、ポスト |
11.5 |
生活環境の情報(家族の生活など) |
9.0 |
経営者の事業戦略や企業理念 |
8.2 |
社員に占める転職者割合 |
9.2 |
商品・サービスの内容、特徴、魅力など |
13.2 |
教育研修制度の詳細 |
7.7 |
配属先メンバーの紹介 |
7.5 |
転職先を決めるポイント
「転職先を決めるポイント」の項目では、「会社に将来性、安定性がある」が49.3%で最も高いほか、「休日が適正に取れて生活にゆとりができる」「希望の勤務地である」がそれぞれ47.0%、43.7%で続いており、こちらでも企業としての安定感や働きやすさを重視したいという転職者の心理がうかがえる。
休日が適正に取れる |
47.0 |
---|---|
会社に将来性、安定性がある |
49.3 |
残業時間が適正範囲内である |
37.8 |
希望の勤務地である |
43.7 |
転勤が無い(少ない) |
22.7 |
新しいキャリア・スキルの修得 |
16.5 |
会社の事業内容が魅力的である |
23.8 |
実力主義で正当に評価してもらえる |
14.2 |
現在のキャリアを伸ばす事ができる |
19.2 |
専門性のある仕事に集中できる |
15.2 |
意見やアイデアを活かす機会がある |
9.8 |
ミッション・役割が明確である |
11.0 |
優秀な人材と働ける |
13.0 |
研修制度が整っている |
8.8 |
幅広い領域の仕事を任せてもらえる |
6.5 |
経営者が魅力的である |
8.2 |
企業規模や知名度がある |
10.8 |
周りの人が勧める(家族、友人、先輩等) |
4.0 |
仕事のやりがい
「仕事のやりがい」の項目では、「昇給・昇進する」が44.8%と最も高く、「スキルアップ・自己成長を実感する」「興味ある分野の仕事をする」が続く。
スキルアップ・自己成長を実感する |
40.5 |
---|---|
昇給・昇進する |
44.8 |
興味のある分野の仕事をする |
36.0 |
自分の裁量で仕事を進めることができる |
22.5 |
さまざまな専門知識を取得できる |
20.5 |
顧客に評価される・感謝される |
21.0 |
目標を達成する |
21.2 |
尊敬できる先輩や上司と仕事をする |
26.7 |
自分の働きが会社の利益に直結する |
20.2 |
自分の働きが直接的に報酬に反映される |
22.5 |
責任のある仕事を任される |
18.8 |
新しい事に挑戦できる |
23.2 |
チームで取り組む |
16.5 |
難しい仕事を任せてもらえる |
8.8 |
複雑な課題を解決できる |
9.8 |
人事・採用担当者へ~募集要項作成時のアドバイス~
全体的に年収面への強いこだわりが顕著であることから、求人広告等では、それぞれの経験やスキルに十分に応える事ができる報酬体系などについて伝えたいところ。例えば「前給保証がある」「明確な評価基準で、成果を報酬に直結できる」など、具体的な制度や例を交えながらアピールしたい。また、技術者が多い業界だけに、「どんな業務を手がけることができるか」について詳しく説明することも重要。「事業領域が広く、技術者として様々な業務にチャレンジできる」「特定の分野に特化したスペシャリストが多く活躍している」「技術者としての経験を新たな領域(技術営業)で活かせる」など、幅広いキャリアパスがある場合にも、関連する情報をしっかりと伝えることが大切だ。
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ここがポイント!
- 平均年収が高いモノづくり業界では、報酬に対する関心が極めて高い
- 求人広告では、高報酬、企業の安定性、技術の詳細、仕事のやりがいなどをアピールできるかがカギ
- 調査・データ 更新日:2017/12/12
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