2020年卒 マイナビ企業新卒内定状況調査
「採用充足率」(内定者数/募集人数)は、前年を4.0%下回る80.4%となった。2017年卒から右肩下がりとなっており、企業側の厳しい状況が続いている。業種別に見ると、「金融(99.8%)」の採用充足率が最も高く、「小売(71.9%)」が前年比10.2pt減と特に低い結果だった。
また、‟2020年卒募集人数/2019年卒入社実績数”で前年の入社実績に対する2020年卒募集人数の割合を計算すると、全体で2019年卒入社実績よりも19.0%増で募集人数を設定していることがわかる。採用充足率は減少しているが、2019年卒の入社実績と2020年卒の内定者数を比較すると、ほぼ同等数(−3.2%)は確保できている結果となった。
◆採用スケジュール◆
「内々定出し」は4月が最も高く、採用前倒しの傾向が予測される
20年卒活動スケジュールの実績と、21年卒活動予定スケジュールを比較すると、インターンシップの開始時期は20年卒、21年卒ともに「8月」の割合が高く、夏からの実施傾向も変わらない。一方、21年卒活動予定スケジュールで「面接」開始時期が、20年卒と比べて「3月」と回答する割合が高く(21年卒:43.2%、20年卒:36.1%)、「内々定出し」も昨年より早まり「4月」がピークとなりそうだ。
2020年7月から開催予定の、東京オリンピック・パラリンピックの影響もあり、イベント会場や移動手段や宿泊施設の確保が通常より困難となることが予想されるため、2021年卒の企業説明会・採用選考スケジュールは、企業・学生ともに慎重に情報開示・情報収集していくことが重要である。
- 調査・データ 更新日:2019/11/12
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