転職活動を始めた理由は、「仕事内容」「給与」「人間関係」「会社の将来性、安定性」「休日や残業時間などの待遇」が多く挙がる。順位に変わりがあるものの、上位に挙げられる項目は例年と同様となっている。
転職活動を始めた理由を単一回答とすると「職場の人間関係が悪かった」が最多で12.4%と、2016年比で4.8pt高くなっている。若い世代ほど「給与が低かった」や「休日や残業時間などの待遇に不満があった」が高めであり、待遇への不満が若年層の転職に繋がっている様子が伺えます。
閲覧した求人の数は平均35.6件。2018年よりやや減少した。職種別にみると『コンサルタント・専門職』50.7件が最も多く、『サービス職』18.2件が最も少ない。一方、応募した求人の数は平均7.9件と3年連続で増加。閲覧件数の2割強の応募率となっています。また、応募数は職種ごとに差があり、『営業』では11.6件になる一方『サービス職』では3.3件に留まっており、職種ごとに母集団形成力に差がある様子が伺えます。
現在の勤務先に応募してから、内定通知を受けるまでの期間は、9割弱が「2カ月未満」。『サービス職』『技能工・建築・土木』では「1週間未満」の割合が高く、応募から内定までが早い。一方、『コンサルタント・専門職』は「2ヶ月~3か月未満」も2割となり、応募から内定まで遅めの傾向にある。また応募社数別に見てみると、『1社』応募の人は、応募してから内定通知を受けるまで「1週間未満」が3割強と、応募から内定までが早い。
選考に関わった社員については、「威圧的でない、親しみやすい」「質問に丁寧に答えてくれる」が並び、次いで「誠実、礼儀正しい」。「威圧的でない、親しみやすい」は、女性20代~40代で特に多く挙げられた。選考フローについては、「応募・面接後の返信・対応が早い」「会社・業務についての説明がある」「入社日の希望を聞いてくれる」の順に高い。
今後の仕事に関して、全体では「自分の経験、専門、資格、特殊技能を活かして、今の会社で働きたい」「自分の経験、専門、資格、特殊技能を活かせるなら、今の会社にこだわらない」いずれにも肯定的な意見が多い。男性30代~50代では「今の会社で働きたい」が「今の会社にこだわらない」より高く、男女ともに20代では「今の会社にこだわらない」が「今の会社で働きたい」より高い。転職後仕事の満足度が上がった人は、「昇進の有無に関わらず、定年まで今の会社で勤めあげたい」「自分の経験、専門、資格、特殊技能を活かして、今の会社で働きたい」に特に肯定的。
応募にプラスに影響する施策・制度としては「有給取得率向上施策」が最も高い。 『プラスに働く』のみに絞っても、「有給取得向上施策」は半数近くに上る。次いで「充実したキャリア育成支援・社内研修制度」「多様な雇用形態の選択が可能な制度」「企業独自の休暇制度」が挙げられた。「年齢による定年がない」「役職定年がない人事制度」は男女ともに50代で高い。
転職先を選択する際のポイントとしては「給与や賞与が高い」が最も高く半数を超えた。「社員の人間関係が良い」「福利厚生制度が充実している」が続く。「社員の人間関係が良い」は女性で高めとなった。転職者は「給与や賞与が高い」が新卒より20pt以上高い。一方、 新卒は「自分が成長できる環境がある」「社会貢献度が高い」が転職者より10pt以上高い。転職者の方が即物的な点をより重視する傾向にある。
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