マイナビ 2022年卒大学生公務員イメージ調査
マイナビ 2022年卒大学生公務員イメージ調査
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、「マイナビ2022年卒公務員イメージ調査」を発表しました。本調査は「マイナビ2022」の会員3,081名に、公務員志望の状況について調査し、まとめたものです。。
■公務員志望学生は減少から転じて微増の23.3%。コロナウイルスの影響を受けて志望度が高まる傾向。
公務員志望者割合は調査方法が異なる2020年卒を除くと年々減少傾向にあったが、「公務員」を就職先として「考えている」学生の割合は前年より微増の23.3%と、22年卒で少し回復する動きが見られた。現住所地区別、出身高校所在地別ともに、関東・関西の学生は公務員志望割合が他のエリアより低く、民間企業を中心に活動する傾向にある。
公務員を「考えている」と「考えたがやめた」学生に新型コロナウイルスの影響を受けて、自身の公務員志望度の変化を聞いたところ、「志望度が下がった」13.2%が、「志望度が上がった」32.4%を上回っており、新型コロナウイルスの流行が公務員志望者数を押し上げる一因になっているようだ。公務員を「考えている」学生では「志望度が上がった」が5割に達している。「考えている」学生を文理男女別に見てみると、文系女子が高い傾向にある。就職環境の悪化を懸念して、公務員への関心が高まっていると推測される。
「公務員」を就職先の選択肢として考えたことがあるか
公務員を「考えている」学生に「公務員志望に影響を与えた人物」を複数選択で聞いたところ、1位の「父親・母親」が前年比1.2pt増の48.1%、2位の「小・中・高いずれかで出会った教師」が前年比1.1pt減の19.0%となっている。1位の「父親・母親」以外に前年を上回ったのは「友人」が3.5pt増の16.5%、「兄弟・姉妹」が2.4pt増の6.3%、「親戚(祖父母含む)」が0.6pt増の10.2%と、身内の影響を多く受ける結果となっている。非常事態宣言中に巣籠りを余儀なくされる中で、両親や親兄弟の影響を受けやすかったのではないだろうか。コロナの影響を受けて公務員への志望度が上昇した学生ほど、身内や友人の割合が高い傾向もみられる。
■ 併願率は前年と変わらず。合格に「自信がない」が5割強で、WEBで面接を望むのは3割。
公務員を「考えている」学生に「なりたい理由」を複数選択で聞いたところ、1位「安定している」(67.2%)、2位「休日や福利厚生が充実している」(40.5%)で、3位が昨年4位から上がった「社会貢献度が高い」(38.2%)という結果であった。エッセンシャルワーカーとしての公務員を見直すきっかけが増えているのかもしれない。民間との併願率は昨年と変わらず85.3%であった。
現時点で公務員試験に合格する自信を聞いたところ、「筆記試験も面接試験も通過する自信がない」が56.3%で最も多くなっており、不透明感のある新卒の就職環境と相まって、併願率が変わらないのも頷ける結果となっている。
また面接を対面とWEBどちらを希望するか聞いたところ、6割強が「対面面接の方が良い」(どちらかというと含む)と回答しており、WEBは3割程度となった。
■公務員のインターンシップに参加したい学生は4割、低学年時の職業体験は6割が希望
「公務員のインターンシップ参加したことがある」学生の割合は10.4%程度だが、参加したいと思おうか聞いてみると、42.0%の学生が「参加したい」と回答している。特に公務員を「考えている」学生では、8割以上が「参加したい」と回答した。また今年から「低学年時(高校生~大学2年生迄)の段階で官公庁が実施する職場体験(職場訪問やキャリア授業等)のようなコンテンツがあれば参加してみたかったか」聞いてみたところ、62.2%の学生が「参加してみたかった」と回答した。「どのような情報を聞きたいか」を聞いてみると「具体的な業務内容(1年目の業務内容など)」72.8%や、「公務員ならではの社風や文化についての情報」55.1%などが上位に挙がった。また、職場体験等に参加し、必要な情報が得られるとしたら、自身の公務員志望度に影響を与えたかという質問に対して、9割(大きく影響30.0%+ある程度影響62.7%)の学生が「影響したと思う」と回答しており、低学年時からの情報開示が重要であることを示す結果となっている。
- 調査・データ 更新日:2021/03/04
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