マイナビ 2022年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)
◆今月「WEBのみ(対面なし)」のインターンシップに
参加したと回答した学生は多くの地域で7割以上。北海道では9割を超える。
今月インターンシップに参加した学生に、参加したすべてのインターンシップに関してどのような形式であったか聞いたところ、「WEBのみ(対面なし)」のインターンシップに参加したと回答した学生は全国平均で72.7%だった。【図1】 地域別に見ても7割を超えている地域が多く、特に北海道では、全国で唯一9割を超えた。11月に全国より早くコロナウイルス感染の再拡大が確認されていたことの他に、記録的な大雪も影響してWEBのみでのインターンシップに参加した学生が多かったと考えられる。【図2】
<WEB形式>
オンライン化による不便さよりも気軽に参加できる便利さを感じる学生が多数。通信環境などによる不満を感じた学生は1割程度に留まる。
WEB開催ならではの満足点を見てみると、「自宅からなど、リラックスできる環境で参加できた」と回答した学生は3割を超え、「移動時間がないので授業やバイトの合間にも参加しやすかった 」「遠方の企業のインターンシップにも参加しやすかった 」と回答した学生も2割以上にのぼった。【図7】 一方不満点については、通信環境やWEB会議ツールの操作性を挙げる学生はそれぞれ1割程度に留まる結果となった。大学等でオンライン授業が実施されていたことにより、オンラインに対応する環境が整っており、WEB化による不便さよりもメリットを感じる学生が多いようである。【図8】
<対面形式>
プログラム内容に関わらず企業の社風・雰囲気が伝わりやすい一方で
インターンシップに参加するために交通費と時間を捻出すること自体を不満に感じる学生が多い結果に。
WEB・対面形式共通の選択肢の回答結果を見てみると、企業の社風や雰囲気が理解できたかどうかの回答でWEB開催と対照的であることが特徴的であった。「理解できた」と回答した学生がWEB形式に比べて11.8pt多かったのに対して「理解できなかった」と回答した学生は8.3%で、WEB形式に比べて11.7pt少ない結果となった。
対面形式の場合は、実際に職場に行くまたは社員に会うこと自体で社風や雰囲気の理解が進む場合が多いことから、インターンシップのプログラム内容に関わらず一定の満足度が得られやすいことが分かる。【図9】
対面形式限定の選択肢の回答結果から、対面開催ならではの不満点を見てみると「企業への訪問にかかる交通費が負担だった 」「授業やバイトとの時間調整が難しかった」「コロナウイルス感染の不安があった」という回答が上位3つを占めていることが特徴的であった。WEB開催という新たなスタイルが導入されるようになったことで、交通費と時間の捻出の負担を不満に感じる学生が出てきたことが分かる。【図10】
- 調査・データ 更新日:2021/01/20
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