社員との信頼関係なしに円滑な異動はありえない? 異動を命じる前に、人事担当者がやるべきこと
円滑な人事異動を目指すなら、異動決定前後に丁寧なコミュニケーションを社員と図ることは欠かせません。各社員には、それぞれの生活や目指すべきキャリアプランがあります。最終的には会社側の異動命令が、各社員の個別事情より優先されるとしても、会社の戦略と社員個々人のキャリアとの間に整合性や妥協点を見出すため、事前面談や事後のフォローアップを行いましょう。
特に、遠方への転勤を伴うのであれば、綿密な事前調整は欠かせません。転職が難しく終身雇用が当たり前だった一昔前であれば、多少強引な社命でも渋々したがって転勤辞令を受け入れてくれました。しかし、現在は社員側に複数の選択肢があり、優秀な社員ほどあっさり退職してしまうリスクがあります。
優秀な人材を逃さないためにも丁寧なコミュニケーションは重要なのです。そこで、人事担当として「これだけはやっておきたい」人事異動に伴う社員とのコミュニケーション施策について、いくつか解説します。
人事異動を計画し、実施するのは経営者の仕事であり、人事部のあなたが考える仕事ではないかもしれません。しかし、会社として計画された人事異動をいかにスムーズに推進していくかは、人事担当であるあなたのアイデアや行動次第なのです。その核心となるのは、社員との丁寧なコミュニケーションと人事の仕組み作りなのです。
また、人事異動と聞くとネガティブな印象を抱く方も多いかもしれません。しかし、人事異動は社員の成長を促進し、不正を防ぐ役割も果たします。多彩なキャリア形成をサポートし、社内を活性化させるため、人事異動にはプラスの側面も大いにあると言えるでしょう。今回ご紹介した施策を通じて、ぜひ自社に適した円滑な人事異動のやり方を模索してください。
- 労務・制度 更新日:2022/11/21
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