カルチャーフィット(かるちゃーふぃっと)
カルチャーフィットとは、応募者の価値観と企業の文化・社風が合致している状態のことである。
カルチャーフィットの考え方を取り入れた採用活動は、早期離職リスクの軽減や、人間関係のトラブル防止、さらには円滑なコミュニケーションによる業務の効率化にも寄与する。
近年は売り手市場に伴い、企業文化と合わないことが原因で早期離職するケースが増加しており、カルチャーフィットの考え方が改めて注目されている。リモートワークの浸透により意思疎通に困難が生じやすくなったことも、重要視されている背景にある。
カルチャーフィットの考え方を取り入れた採用活動を実施する場合、まず自社のカルチャーを明らかにし、それに合致する人材像を作ることが重要である。また、複数の担当者による面接や質問内容のブラッシュアップなど、選考の際に相手の考え方の傾向や価値基準を掘り下げ、カルチャーフィットの度合いを確認すると良い。
一方、カルチャーフィットのみに力点を置くと企業の多様性が失われやすいため、自社とは異なる新たな価値観を持つ人材を採用することも大切である。
更新日:2024/07/03