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コンピテンシーこんぴてんしー

コンピテンシーとは、組織内で高い成果を発揮するハイパフォーマーに共通の行動特性を指す。スキルや知識、行動ではなく、行動に繋がる動機や価値観、性格といった要素を重視する。

元々は心理学用語であったが、1970年代にアメリカのマクレランド氏が行った調査をきっかけに、人事用語として広まった。その調査では外交官の採用試験の成績と配属後の業績にはあまり相関関係が見られない一方で、業績の高い外交官には共通の行動特性が見られることが判明した。そこからコンピテンシーは「ハイパフォーマーの行動特性」という意味で用いられるようになった。

日本では1990年代頃に成果主義の人事評価へとシフトしていく中で、コンピテンシーが注目された。しかし、当時はコンピテンシーを目に見える行動と捉える考え方が多く、正しく運用されてはいなかった。労働人口が不足する近年においては従業員それぞれのパフォーマンスを高めることが求められており、そのために重要な要素としてコンピテンシーが再注目されている。
 

更新日:2024/07/04

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