職場の士気を下げる「ネガティブ社員」の対処法
社員全員がほがらかな性格で、勤務態度もよく、協調性があってチームワークも抜群…理想的ではありますが、現実的にそのような会社はほとんど存在しないでしょう。周りの士気を下げるような行動をとったり、円滑なコミュニケーションを拒んだりして、職場全体に「負」のインパクトを与える「ネガティブ社員」が少なくとも1人はいる、という場合が多いものです。
厄介な問題ではありますが、だからといってネガティブ社員を放置しておくと、ダメージは次第に拡大…ということも。「ひとつの腐ったりんごが、同じ樽に入ったほかのりんご全てを腐らせる」ということわざがあります。対処は早めに実施しましょう。
ネガティブ社員の特徴は?
対策の第一歩は、ネガティブ社員を見分けること。ネガティブ社員は、連日遅刻してきたり、上席者の業務命令を軽んじたり、というように必ずしも誰から見ても問題のある態度をとるとは限りません。また、なかには、行動や態度に問題はあっても、仕事自体はよくできるという場合も。
ネガティブ社員の特徴として、以下のようなものが挙げられます。これらにあてはまる社員が職場にいないかどうか、チェックしてみましょう。
- 常に不満のもとを見つけようとしている。
- 同僚のミスを深刻な問題のように誇張する。
- ささいなことでも、大げさに騒ぎ立てる。
- ゴシップが好き。
- 責任逃れをする傾向がある。
- 他人の意見に賛成することがほとんどない。
このような兆候がある場合は、ネガティブ社員の可能性あり。対処方法を考えましょう。
問題を明確にする
ネガティブ社員への対処において重要なポイントのひとつは、何が問題なのかを明確にし、本人にそれを理解してもらうことです。例えば、その社員は次のような問題を自覚しているのか、確認してみるとよいでしょう。
- ネガティブな態度が、職場全体の士気を下げている。
- 常識的な勤務規範から外れた態度・行動をとっている。
- 同僚、得意先、顧客など、業務上で接する人たちの気分を害している。
なかには、無意識のうちにネガティブな態度をとっている人も。その場合は、「問題を起こしている」ということを指摘することが、特に大きな意味を持ちます。
ネガティブ社員と面談をする
何が問題なのかが明らかになったら、上席者が一対一で面談をしましょう。その際に気を付けたいのが、以下の点です。
具体例を挙げる
漠然と「態度が悪い」というのではなく、例えば同僚や顧客に接するとき、どんな言動に問題があるのかを具体的に指摘する。
予見されるポジティブな結果を示す
ネガティブな態度をあらためることで、本人にとってどのようなよい効果・結果が得られるのかを示す。
不満を吐き出すチャンスを与える
「あなたのこんな態度が悪い」と指摘されたネガティブ社員は「面白くない」と不満に思っているはず。少しはそれを吐き出すチャンスを与え、「一方的に命令しているのではなく、あなたの話もきちんと聞いていますよ」という姿勢を示す。
ネガティブ社員と向かい合い、問題解決のために話をするのは、決して楽しい仕事ではないでしょう。できれば避けて通りたい、という気持ちももっともです。しかしながら、放置しておくと職場全体の雰囲気が悪くなり、チームプレーを阻害したり、組織としてうまく機能しなくなったりする可能性も。ネガティブ社員が、ほかの社員たちに影響を及ぼす前に、問題解決に着手することをおすすめします。
- 人材採用・育成 更新日:2015/10/20
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