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ミレニアル世代とは、その特徴と採用に役立つポイントを紹介

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ミレニアル世代とは

「ミレニアル世代」(Millennial Generation)とは、米国で提唱された呼称で、1980年から1995年頃に生まれた世代を指します。「ジネレーションY」(Generation Y)、「Y世代」とも言われています。
インターネットが普及する前の時代に生まれた最後の世代を指し、幼少期から青年期にテレビゲームや携帯電話、インターネットなどのデジタル技術の進展に触れ、IT革命で変化していく世の中を経験した世代です。
語源は、2000年前後に社会に進出した世代であることから、英語の千年紀「millennium」から由来し、日本語では「ミレニアル世代」と訳されます。

「ミレニアル世代」は、初めて出現した「デジタルネイティブ世代」と言われています。デジタルネイティブとは、アメリカの教育分野の作家マーク・プレンスキーが、2001年に出版した著書「Digital Natives, Digital Immigrants」で定義した内容で、生まれながらにITに親しんでいる世代を指します。一方で、IT普及以前に生まれてITを身につけようとしている世代をデジタルイミグラントと呼びます。

ミレニアル世代と他世代

「ミレニアル世代」の前の世代を「X世代」といいます。これは、1965年から1980年頃に生まれた世代で、「ジネレーションX」(Generation X)と呼ばれています。
「X世代」は、日本では学生運動が終息し、高度経済成長が終わった頃の世代です。景気もよく、豊かになり安定した社会を背景に、今では日本の文化の一つに成長した、アニメやゲームなどのサブカルチャーを作り上げたクリエーターを多く排出しています。

また、「ミレニアル世代」のあとに生まれた世代を「Z世代」、「ジネレーションZ」(Generation Z)と呼び、1990年中盤から2000年代終盤までに生まれた世代を指します。
「Z世代」は、生まれた時点でインターネットが電気や水道と同じ様にインフラとして使われWEBでのサービスを享受できる環境にあり「真のデジタルネイティブ世代」と言われています。

ミレニアル世代とZ世代の違い

同じ「デジタルネイティブ世代」の「ミレニアル世代」と「Z世代」。その世代間にはどのような差があるのでしょうか。 

インターネットに対する感覚の違い

「ミレニアル世代」は、最初期のインターネットを使い始め、徐々に便利に進化していく過程の中で育ちました。アナログの世界も、デジタルの世界も知っているのが特徴です。 「Z世代」は、生まれたときからインターネットがあり、水道や電気のように当たり前の感覚でインターネットを活用しています。

Z世代はスマートフォンを重視

「ミレニアル世代」は、パソコンでのインターネット利用に習熟しています。一方で、「Z世代」は、パソコンの利用頻度は低く、スマートフォンでのインターネット利用が多い傾向にあります。

ミレニアル世代は理想主義・楽観主義

IT革命で社会が大きく変革する中で育った「ミレニアル世代」は、理想主義・楽観主義の傾向が見られます。一方で、生まれてからずっと不況で閉塞感のある社会で育った「Z世代」は、現実主義・安定重視の傾向が見られます。

情報発信の違い

「ミレニアル世代」の情報発信は、ブログからスタートして、その後、SNSを活用するようになりました。「Z世代」は、SNSの活用から入り、「ミレニアル世代」よりもより活発に複数のSNSを日常的に活用し発信しています。「Z世代」からSNSを活用した多くのインフルエンサーが誕生していることも特徴のひとつです。

ミレニアル世代の特徴

アナログ・デジタル両方への適応力が高い

「ミレニアル世代」は、1980年後半からのマルチメディアブームを通じて、テレビゲームやパーソナルコンピュターが製品として誕生し、携帯電話やインターネットの普及と、アナログ社会からデジタル社会への急速な変革を肌で感じることのできた世代です。前の世代に比べて、変化する環境に柔軟に対応する能力を持っています。

社会問題に関心が強い

SDGs、気候変動、環境、LGBT、ジェンダー、差別、貧困、セクハラ、パワハラなどのハラスメントなどの社会問題に対して興味関心が強く、積極的に発言、関わる傾向があります。また、社会の課題を解決できるような仕事をしたいと考えています。
近年では、黒人に対する差別の問題「Black Lives Matter」運動は、「ミレニアル世代」や「Z世代」がSNSを通じて、主軸になって活動したとされています。

ミレニアル世代が重視する職業感

「ミレニアル世代」の職業感は、高度成長、バブル時代の組織に忠誠を誓うサラリーマン像から、個人を重視する方向へ大きく変化しています。

自分らしく働けること

デロイトトーマツグループが調査した「ミレニアル年次調査2020年版」によると、働く上でのモチベーションの1位に「自分らしく働ける職場風土・インクルーシブネス」が挙げられました。ミレニアル世代は、個性を重視し、「自分らしさ」を発揮できる仕事を求めています。

ワークライフバランスを重視する

また同調査では、同率で「ワークライフバランス」が選ばれています。仕事・会社を重視する姿勢から「エコノミックアニマル」と揶揄された前世代と異なり、ミレニアム世代は、「ワークライフバランス」を重視する意識へ変化しました。プライベートな時間と仕事の時間を使い分け、個人を犠牲にしないライフスタイルを重視します。

会社に依存せず転職に抵抗がない

バブル崩壊、金融危機、リーマンショックなどの経済危機、また、企業側の年功序列・終身雇用制度の崩壊や能力主義へのシフトを目の当たりにしたミレニアル世代は、会社に依存しない意識を持っています。会社への帰属意識が低いのもこの世代の特徴です。
故に転職への抵抗は少なく、自分のポリシーと異なる、自分の成長が見込めないと感じた場合、あっさりと転職を選ぶ傾向にあります。

ミレニアル世代を採用するためのポイント

この章では、「ミレニアル」世代の職業感を踏まえた上で、優秀なミレニアル世代の人材を採用するためのポイントを紹介します。

仕事の社会的意義を明示する

前世代の労働者は、会社の業績を上げ、高い報酬をもらうことを重視してきましたが、「ミレニアル世代」は、仕事に社会的な意義も求めています。企業規模の大小を問わず、社会課題に向き合う企業に興味関心を寄せます。自社の業務の社会的意義を明示してアピールしましょう。

自由な働き方ができる職場をアピールする

「ミレニアル世代」は、プライベートと仕事をきっちりと分離することに長けています。仕事は効率よくスケジュール通りにこなし、趣味や家族や友人と過ごす時間を大切にしています。フレックスタイム制の導入や、有給休暇や長期休暇の取得奨励、副業の許可、在宅勤務制度、福利厚生を整え働きやすい環境を整えましょう。

SNSを活用したコミュニケーション

「ミレニアル世代」は、SNSに1日の多くの時間を費やします。企業側も、TwitterやFacebook、Instagram、YouTubeなど広報用のアカウントを開設し、社の取り組みや社員のインタビュー、勉強会の様子などを配信して、社内の雰囲気をわかりやすく伝えましょう。
「ミレニアル世代」は、デジタル技術、IT、インターネットと共に育ってきた初めての世代です。発達したコミュニケーションは、世界との距離を縮め結果、「個の重視」、「社会問題への関心」など前世代と職業感が大きく変化していいます。
採用時には、「ミレニアル世代」の考え方に寄り添いながらコミュニケーションをとりましょう。

  • 人材採用・育成 更新日:2022/07/20
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