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社員のモチベーションを向上させる人事の仕事術

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社員のモチベーションが低い、上がらないと頭を悩ませている人事部の方々は多いのではないでしょうか。
社員のモチベーションは、会社の業績を大きく左右するため、多くの人事部にとって課題となっています。では、どうすればモチベーションを向上させられるのか。以下では、社員のモチベーションの重要性、モチベーション低下の原因、考えられる施策についてご紹介します。

社員のモチベーションアップで業績アップ!

社員の実力というものは、「能力×モチベーション」で表されます。つまりどんなに能力が高くても、モチベーションが低い状態では、低い実力しか発揮されません。
しかし、低い実力・小さな成果出せない社員であっても、日本の労働法では賃金や、その他の人件費が発生する構造になっています。そのため、実力に見合わない経費が発生し、その社員の「能力」に伴うパフォーマンスが発揮されなければ、売上も利益もあがらないというスパイラルに陥ります。

これを打破するには、能力とモチベーションの両方をアップさせることが肝要です。しかし、ただ「頑張れ」と叱咤激励するだけでは、残念ながら何も変わりません。多少のコストを投下してでも、モチベーションを向上させる適切な施策を、会社全体の命題として実行しましょう。それによって費用対効果が上がり、全体で見れば業績アップに繋がることとなります。

無関心?干渉?抑制?モチベーションを下げる上司 3つのタイプ

社員のモチベーションが下がる要因に、上司である管理職との相性の問題があります。上司との相性が悪いと、どうしても「自分の仕事が評価されていないのでは」との疑心暗鬼に陥り、仕事に対するモチベーションが低下してしまうことがあります。

では、どのような上司(管理職)がモチベーションを下げる要因となり得るのでしょうか。3つのタイプを見てみましょう!

タイプ1: 無関心上司

部下の仕事がどのように進んでいるか、あるいはどのような内容なのかということに関心を持たない「無関心上司」。上司および会社からの評価が分からず、どれだけ懸命に取り組んでも変わらないという意識が芽生え、モチベーションが低下してしまう可能性があります。

タイプ2: 干渉上司

一方で、部下の仕事へ過度に干渉してしまい、仕事に対する裁量権を小さくしてしまう「干渉上司」。部下の自主性(裁量)を重んじず過度に干渉し、部下は「何も自分で決められない」と感じてしまいます。すると、仕事に対して「させられている」という考えが生まれ、モチベーションダウンに繋がってしまうでしょう。

タイプ3: スキル抑制上司

スキルを活かすことのできる仕事を考慮しない「スキル抑制上司」もいます。部下のスキルを信じていない、あるいは妬んでいる場合に起こり得ます。100%スキルを発揮させてこそ上司の力量なのですが、「自分より優秀な部下など必要ない」などと決めつけて行動するケースが少なくありません。
すると部下は、「この人の下では力が発揮できない」と感じ、モチベーション低下はもちろん、他社へ流出することも考えられます。

このように、上司次第で社員のモチベーションは大きく変化してしまいます。上司は常に部下の仕事を評価した上で、良い点を伸ばし、悪かった点を反省させながら成長へと導いていく責任がありますが、人事は管理職に対して「正しい管理とは何なのか」を教育し、理解させることが大切です。

管理職とのコミュニケーションで上下関係の潤滑油に

社員のモチベーションアップ施策に、人事はどう関わっていくべきなのでしょうか。人事は管理職を含む社員のパートナーであり、よき相談相手であることが必要です。管理職との相性に不満を持つ社員がいれば、こちらから察知して積極的に相談を受け付けます。逆に管理職から「部下をどう処遇してよいか分からない」等の声があれば、やはり全社最適意識を持って人事施策・教育施策等に取り組むべきでしょう。

特に管理職は、複数の社員を束ねている扇の要の存在です。その動向にはしっかり目を配り、部下との関係についても日頃から耳を傾けることを心がけましょう。

全社的な交流機会を創り、会社に一体感を!

同じ職場・部署に苦手な人がいる場合、その人と一緒に仕事をすることは精神的疲労を抱えさせ、モチベーション低下に繋がります。しかし、すべての部署に相性がよい人ばかりを適材適所に配置することは難しいものです。

そこで人事は良い雰囲気・社風を創り出すため、普段あまり関わることのない他部門の社員同士が交流できる社員旅行などの機会を設けることが重要な施策となります。他部門が取り組んでいる仕事を理解できる機会にもなり、会社の一員としての一体感が高まれば、全体的なモチベーションアップが望めるはずです。

社員のモチベーションマネジメントも人事の責任

社員のモチベーションを全体的にコントロールする責任は、経営層と人事にあるといえます。人事は社員が各々の能力を最大限に発揮させる方法を常に考え、人事施策・教育施策等を考案・改善していく必要があります。問題点・課題を意識し、自社の状況に適したモチベーションアップ方法を模索することが必要です。

      • 労務・制度 更新日:2015/04/20
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