Amazonの採用基準!CEOジェフ・ベゾス氏が設定したハイレベルな3つの採用基準
インターネットでの買い物は、日常生活の一部といってよいほど浸透しています。その端緒となったのは、Amazon。創業者であり、現CEO(最高経営責任者)のジェフ・ベゾス氏がガレージで開いた小さなオンライン・ブックショップから始まりました。
それが、今や家庭用品、家電、衣類、生活雑貨、食品、そのほか膨大な種類の商品を扱う世界最大のオンラインショップにまで成長。その成功を支えているのが、高い資質を備えた従業員たちです。
ベゾス氏いわく、「ずば抜けて優れた人材なしに、業績を上げることは不可能だ」とのこと。その考えに沿って、ベゾス氏が自ら設定した人材採用基準があります。それは、採用候補者が「尊敬できる人物か?」「所属チームの業務効率を向上させることができそうか?」「独特の傑出した面を持っているか?」の3つです。
仕事ができそう、というだけでは採用されない!
採用基準1:尊敬できる人物か?
「わたしは、この候補者を尊敬できるだろうか?」
採用担当マネージャーは、候補者についてそう考えてみるとのこと。つまり、実際の業務を遂行する能力が高いというだけではなく、人間として尊敬できるものを持っているかどうか、という点が問われるのです。
Amazonの採用担当ともなれば、人格・能力ともに優れた人物であろうことは想像に難くありません。そんな人から「あなたを尊敬する」と思われるのは、簡単ではないでしょう。
つまり、人間性を含め、かなりハイレベルな資質を備えていなければ、Amazonの従業員にはなれないということであり、これによって従業員の質の高さが維持されているといえます。
採用基準2:所属チームの業務効率を向上させることができそうか?
オンラインショッピングの世界において確固たる地位を築いたAmazonですが、その栄光に漫然とひたっているような人材は必要とされません。
ベゾス氏は、「新規に採用する全従業員の一人ひとりが、配属されるチームの生産性を上げるべきである」と考えています。現状に満足せず、さらなる向上を目指す人を採用したいのです。
この「さらに上を目指す」というプロセスを繰り返していくと、そのハードルはどんどん高くなっていくことになります。ベゾス氏自身の言葉によると「基準は継続的に上がっていくべきです。5年後の我が社を想像してみてください。その時点で、個々の従業員が“ああ、こんなにも基準が高くなった。あの時に入社しておいてよかったよ!”と言えるような状況であるべきなんです」とのこと。
Amazonでは、常に上を目指すことが求められています。
採用基準3:独特の傑出した面があるか?
Amazonは、独特のスキルや興味を持っている人を採用します。楽しく、知的好奇心に満ちたAmazonの職場環境を維持するためです。
スキルや興味は必ずしも仕事に関連している必要はありません。ベゾス氏が求めるのは、何か、きらりと光るものを持つ人物。Amazonが次々とユニークで先進的なサービスを打ち出していることを考えると、それは必須ともいえる条件かもしれません。
そっくりそのまま、は難しくとも、採用方針として参考に
ここまで厳しくハイレベルな採用を一般企業でも同じように実施するのは、現実的に難しい面もあるでしょう。
しかしながら、Amazonの成功を見ていると、ベゾス氏が設定した基準から学べるものは少なくないといえます。自社に合ったやり方にアレンジをしたり、基本方針として参考にしたりする、といった形で役立てることができるのではないでしょうか。
- 人材採用・育成 更新日:2015/09/01
-
いま注目のテーマ
-
-
タグ
-