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【オンライン交流会ネタ】アイスブレイク&チームビルディング編

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こんにちは、若林です。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年は新入社員がほとんど会社に出社しないケースが増えています。中途社員ならまだしも、社会人としての基礎がまだ固まっていない新卒社員でさえ、ほとんどオンラインで社内外とのやり取りをしている現状かと思います。

オンラインで社員同士が交流しあい、関係性を深めて業務を円滑に進めるためにはどうしたらいいか?そのように悩んでおられる人事の方も多いのではないでしょうか。

今回は、WEB会議ツールを利用して行える、オンライン交流会向けのゲームをまとめて紹介します。

新入社員とのWEB会議コミュニケーションにおける課題

新入社員とのWEB会議コミュニケーションにおける課題は、多くの人は感じていると思います。新入社員側と先輩社員側、それぞれが感じたであろう課題を挙げてみました。

【新入社員側】

反応を返しづらい

WEB会議では、人が話していることを最後まで聞こうという意識が対面よりも強まります。先輩社員が話していることに対して、途中でわからないことがあってもそのまま話を聞き続けてしまい、質問するタイミングを逃してしまうこともあるでしょう。

講師である先輩社員に対して複数名が入るWEB研修では、「わかりません」と言うと迷惑をかけるのではないか、という不安が強まってしまい、対面よりも質問しにくい状況に陥りやすくなります。

初対面の人のパーソナリティを把握するのに時間がかかる

WEB会議上では、相手のパーソナリティを把握するのに、対面よりも時間がかかります。身長・体格・服装・いつもの仕事ぶり・人間関係など、対面だと相手のパーソナリティを把握するための情報が入ってきます。しかし、WEB会議ではそのような情報が入らないため、相手の特徴を把握することに時間を要するという傾向があります。

【先輩社員側】

新入社員の雰囲気を感じづらい

画面の前に座った状態からスタートするので、相手の感情が図りにくくなります。

楽しんでいるのか、疲れているのか、眠たいのか、イライラしているのか、焦っているのか、不安なのかなど、相手の心理状態や、相手がいる場所の空気感を把握しきれません。

同じ場所にいれば、空気感を作り出し、引き込むことも出来るかもしれませんが、オンラインでは雰囲気の引き込みがかなり難しくなります。

新入社員が理解できたかどうかを読み取ることが難しい

対面だと、相手の表情や細かいしぐさから「理解できたかどうか」を肌で感じやすくなります。しかし、オンラインでは同じ空間にいないため、細かいサインを見逃してしまうこともあります。

沈黙の理由が図りにくい

相手の沈黙の理由が「考えているから」なのか、「分からないから」なのか、それとも「ネットワークが途切れて音声エラーによるものなのか」ということが分からないことがあります。

対面だと、人は考え込むときに上を見たり下を見たりしますが、WEB会議の場合はずっとPC画面を見つめたままの状態で考え込む傾向があるので、考え込んでいるのかどうかの判断がつきにくくなります。

上記の課題を少しでも緩和していくために、基礎となるコミュニケーションを円滑に進める方法として【場づくり】を目的としたアイスブレイクネタと、【相互理解】を目的とした自己紹介・チームビルディングネタをいくつかご紹介したいと思います。

アイスブレイクネタで場づくりをしよう!

話しやすい雰囲気を醸成する【場づくり】を目的として、アイスブレイクをしてみてください。今回は、初対面の社員が複数名集まった状態でも使えそうな、アクションを起こすハードルが比較的低いアイスブレイクコンテンツを集めてみました。早速ですが、いくつかご紹介していきたいと思います。

1. 共有体験を作ろう

みんなでジェスチャーをするだけ。という、一番ハードルの低いアイスブレイクです。

方法:質問にジェスチャーで答えます。

「声が聞こえている人は、〇(マル)を作ってください」

「今朝、朝ごはんを食べた人は〇を、食べてない人は×を作ってください」

「今日、WEB会議で人と話すのが何回目かを体で表してください」

など、必ず全員が回答出来る質問を用意します。

2. お絵描き画伯決定戦

絵を描くことが苦手な人もいるかもしれませんが、評価軸は「うまく描けたか」ではありません。一番個性が現れている絵が描けた人を決めてもらいます。

方法:テーマを決めて、誰が一番個性的な絵を描けたかを投票します。投票が一番多かった人は画伯に認定。ニックネームとして使ってもいいかもしれません。

「キリン」「ウシ」など、みんながイメージできて、個性的な絵が仕上がっても可愛げのあるフォルムになるものがいいかもしれません。

3. イラスト統一戦

画伯決定戦とよく似ていますが、絵を描き上げるまでにコミュニケーションを挟むという点が醍醐味です。

方法:1人にだけテーマを伝えて、皆に見えないように先に1人だけ絵を描きます。他のメンバーに口頭で説明しながらその絵と同じになるように、誘導します。

書き終わって「せーの」で全員が書いた絵を見合わせて、1人目の絵との差を確認していくという楽しみがあります。

コミュニケーションの伝え方・受け取り方の差を確認することも含めて、振り返りが出来るのが特徴です。

4. 絵しりとり

3~4名の少人数の場合、順番が早めに回ってくるこのゲームも楽しめるでしょう。

方法:5分間で、3文字の絵しりとりをし、何個までリレー出来たかを競います。次の人が、前の人の書いた絵が何かを言い当てて、次の3文字に該当するものを絵で表現していきます。

「過去最高は〇リレーでした」などを伝え、新記録を目指してもらうと、目標に向かって一体感も生まれやすいかもしれません。

5. チャットニョッキ

みなさんご存知のニョッキゲームです。

方法:「たけのこニョッキ、ニョッキッキ!」という掛け声のあと、「1ニョッキ」「2ニョッキ」「3ニョッキ」と、順に数を足しながら、人数分最後の数ニョッキになるまで1人1回、ニョッキを発します。

負けパターンは2つ。最後のニョッキを言うことになるケース。もうひとつは、ニョッキ数が被るケースです。Aさん「1ニョッキ」Bさん「2ニョッキ」Cさん・Dさん同時「「3ニョッキ!」」のように、ニョッキが被るとアウトです。

WEB会議ツールのコメント機能・チャット機能に打ち込みながらニョッキしていくことで、WEB会議システムに慣れるという効果も期待できます。

6. “自分ニュース”キャスター

自己開示を簡易的に行い、温かい場づくりをするためのコンテンツ。メインコンテンツに自己開示の要素が盛り込みづらい場合は、こういった自己紹介に近いコンテンツをアイスブレイクとして用意してもいいかもしれません。

方法:24時間以内に起こった嬉しかったこと、面白かったこと、新しい発見などをシェアしてもらいます。場を温かくする目的があるので、人が聞いて気持ちが前向きになるようなニュースをチョイスしてもらいましょう!

7. 自分ルールシェア

こちらもアイスブレイクとして自己開示を簡易的に行うコンテンツです。

方法:日常で自分が決めている「自分ルール」をシェアしてもらいます。

自分の日常を振り返ってもらってから、自分ルール紹介タイムを取ります。

自分では当たり前と思っていることも、人が聞くと面白い習慣や、意外性のあるルールの場合があるので、そういう発見も面白みのひとつです。

8. キドニタテカケシ衣食住

商談の場では、ゲームによるアイスブレイクが難しいこともあると思います。雑談のトークテーマを表す【キドニタテカケシ衣食住】を元に、雑談のコツを掴んでいただければと思います。トークなので、一つだけでなく二つ三つ事前に準備をして、一つ目のテーマで話題が盛り上がらなかったときは、二の矢・三の矢を用意して臨むことも可能です。

【トークテーマ:木戸に立てかけし衣食住】

キ:季節・気温
ド:道楽・趣味・関心事
ニ:ニュース・時事ネタ
タ:旅・遠出
テ:テレビ・メディア
カ:家族・家族イベント
ケ:健康・体調
シ:仕事
衣:衣類(相手の衣服を話題にする)
食:食事(ランチネタ・おすすめのレストラン)
住:住居(出身地・居住地など)

自分のことを話題にする際はどこまで話すかなどを自分でコントロールできるので問題ありませんが、相手のことを聞く際には距離感を汲むことが重要です。目的はビジネス上での友好な関係性を築くことなので、相手の表情が曇ったり苦笑いが起こったりした場合には、速やかに次に用意したトークテーマに移行するように気をつけましょう。

自己開示やチームビルディングで相互理解を深めよう

【相互理解】を行いチームの一体感を醸成することを目的として、メンバー間で自己開示を行い、チームビルディングをしていきましょう。早速ですが、WEB会議システムを活用して出来るコンテンツをいくつかご紹介していきたいと思います!

1. プレゼン形式自己紹介

方法:事前にプレゼン資料を用意してもらい、“30分”など時間をしっかりかけて一人ずつ自己紹介してもらいます。

項目を設定するのもいいですし、あえて項目を何も決めずに「自分の人間性が相手に伝わるように表現してもらう」ということを宿題にしてもいいかもしれません。

オンラインでは、相手のパーソナリティを理解することが難しいという難点があります。そのため、じっくり時間をかけて映像と共に自己紹介してもらうことで、メンバーの人物像をがっちりと掴み合ってもらえたらと思います。

プレゼン資料の作り方に個性も出ますし、きっと飽きずに楽しんで見ることができるはずです。

2. インタビュー形式自己紹介

自己紹介コンテンツの二つ目は、インタビュー形式です。

方法:回答者一人に対して皆で質問を投げかけていき、話を膨らませていくという方法です。「一人につき最大3つまで質問が出来る」などの設定も加えて、自分が聞きたいテーマを深掘りして聞いていくことを意識して質問してもらえるといいでしょう。

少し遊び心を入れるのであれば、「ヒーローインタビュー」のようなイメージで行うことをルールに盛り込んでも楽しいかもしれません。「今まであなたが一番勇気を出せたことはどんなことですか?」、「自分を誇らしいと感じられた出来事は?」など、今までどんな行動を起こしてきたかを問うような内容にすると、メンバーの素敵な一面が見られると思います。

相手に興味関心を持つということを半強制的に行うことで、相手をよく観察することにつなげてみましょう。

3. クイズ形式自己紹介

自己紹介コンテンツの三つ目は、クイズ形式です。

方法:各自に、自分に関するクイズをいくつか作成してもらいます。自己紹介をしてもらう中で、クイズを交えながら進めます。

「実は……」という枕詞で始められるような、意外性のある一面をクイズにしてもらうことで、相手の素敵な趣味や経歴等を発見でき、楽しめるでしょう。

4. 家宅捜索ゲーム

方法:お題を決めて、自宅にあるものを捜索してくるというゲームです。「三文字の白いもの」「赤くてきれいなもの」など、お題をいくつか用意して、自宅にあるものをそれぞれ探して持ってきてもらいます。

相手の自宅にある物が見られますので、「それ可愛い!」とか「そんなグッズ、なんで持っているの?!」といった振り返りも楽しめるかもしれません。「何個そろえられたか」を過去のチームと競い、最高記録を出せるように目指してもらうのも楽しいと思います。

5. NASAゲーム

ここからは、チームビルディングの要素が強いコンテンツのご紹介になります。チームビルディングを行うことで「この人は、こういう長所を持っているんだな」「こんな性格をしてるんだ」と、メンバー間の相互理解が深まっていきます。

方法:月面で遭難したという設定を共有し、手元のアイテムから重要となる優先順位をチームで検討し、最後に答え合わせを行います。制限時間内に結論を出さなければいけないので、しっかりと自分の意見を言うことが求められます。

また、このゲームはNASAによる「模範解答」が存在するので、自分たちの議論の振り返りもしやすくなります。こちらは自分たちで準備して実施しても手軽に出来るゲームですが、もし外部委託する場合は、レンタルで安価に実施出来ますし、講師の派遣を依頼することも可能です。

6. ジグソーメソッド法ゲーム

いくつかの情報を元に全体像を捉え、答えを導き出すというゲームです。

方法:各個人がバラバラの情報を持ち合い、情報を口頭のみで伝えあって全体像を把握していきます。情報の正しい伝達・理解を行い、論理的に情報を整理していきます。

全員が発言する機会が生まれることがメリットのひとつです。外部に依頼すれば、比較的安価にストーリー設定から、情報カードなどの準備もお任せできるのでおすすめです。

7. 謎解き脱出ゲーム

謎解き脱出ゲームを企画する会社に依頼して実施することになりますが、設定やクイズの質も高く、エンターテインメント性を持たせたストーリーも用意されており、一体感を醸成するには効果的です。

インパクトの強い想い出として参加者の心に残れば、後から振り返って思い出話に花が咲くでしょう。提供会社によっては、カスタマイズして謎を作ることも出来るので、自社ならではの「あるあるネタ」などを謎に組み込むと、面白みも増すと思います。自社のあるあるネタを組み込むことで自社理解が進んだり、アイスブレイクやチームビルディングに役立つ効果も期待できます。

まとめ

初対面の人達がオンラインで対峙したときに、話しやすくなるような心理的安全性を醸成したい。自己開示をし合うことで相互理解を促したい。チームビルディングを行うことで一体感を醸成したい。そんな要望に応えるためのオンラインコンテンツは、意外と沢山あることがわかりました。

御社の目的に沿ったコンテンツを組み合わせながら、オンラインでの場づくりやチームビルディングを是非楽しんでいただければと思います。

  • Person 若林 聖子
    若林 聖子

    若林 聖子 大手エンジニア派遣会社 採用マネージャー/国家資格キャリアコンサルタント

    求人広告代理店で営業職、エンジニア派遣会社で人事労務事務を経て現職。二児の母。自社の採用組織のマネジメントを経て、子会社の採用組織立ち上げを経験し、在籍9年間で採用した人数は中途新卒併せ2000名を超える。育児をする傍らグループ会社の採用アドバイザーとして従事し。数十名から数千名まで様々な会社規模の採用部隊に対してフォローを行う経験を持つ。

  • 労務・制度 更新日:2021/03/17
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