近年、増加しているモンスター社員の生まれる背景と傾向を探る モンスター社員に対する傾向と対策 Part 1
その呼び名には明確な定義や裏付けはありません。もともと、「モンスターペアレント(教育現場に理不尽な要求をする保護者達)」、「モンスターカスタマー(行き過ぎたクレームをぶつける消費者達)、「モンスターペイシェント(医療現場で理不尽な要求をする患者達)」などの言葉が社会的に用いられるようになった流れから、会社にクレーム(言いがかり)をつける社員を「モンスター社員」と呼ぶようになったと言えるでしょう。
「モンスター社員」と呼ばれる彼らが会社に対して、突きつけてくる不満や要求は様々です。「福利厚生に対する理不尽な要求」、「会社個々の制度や組織文化に対する不満」、「人間関係に関する非常識な主張」など、例をあげればきりがありません。
さらに、これらの要求や主張に本人の家族(親兄弟や妻あるいは夫)までもが加担してくることがあり、このことが問題の解決を困難にしています。
また、悪質なケースでは、行政などの外部を味方につけて闘争に持ち込む例もあります。人事側としてもよほどしっかりと理論武装をしておかないと、常識外れの主張がまかり通ってしまう可能性もあるわけで、十分な対策が必要となります。
後天的モンスター社員の場合、社内でのプレッシャーや本人の性格に問題があることも少なくないのですが、むしろ受け入れる側の会社組織にも何かの問題が潜んではいないか、よく分析する必要があります。
上司からの過剰な圧迫であったり、組織内の文化として常識化している事柄やルールが、実は社会的には異例なものであったりと、じっくり分析すると会社側に「モンスター社員化の原因」が隠れていた、などということもないとは言えません。
しかもこの場合には、当面問題視している社員だけでなく、モンスター社員予備軍にも注視する必要が出てきます。
タイプ | 行動・言動例 |
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パワハラ型 |
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親依存(家族介入)型 |
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メンタル不安定型 |
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自己主張押し付け型 自信過剰型 |
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反抗型 |
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被害妄想型 |
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- 労務・制度 更新日:2017/11/14
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