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人生100年時代の社会人基礎力とは

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※「社会人基礎力の定義」出展:経済産業省HPより

※「選考時に重視する力」出典:2018年卒マイナビ企業新卒採用予定調査

ここからは、新しく発表された「人生100年時代の社会人基礎力」について見ていきたいと思います。

現在の安倍内閣が推進する働き方改革の一環として、「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」が昨年10月より経済産業省内で有識者を交えて開催され、研究会内に設けられた人材像ワーキンググループでは法政大学の諏訪名誉教授を座長に「人生100年時代における社会人基礎力」をテーマに議論が進められてきました。これまでの社会人基礎力は大学から社会へのスムーズな移行を目的としていたのに対し、新たな社会人基礎力は就学前からシニア層といわれる中高年の社会人に至るまで、幅広い年代層を対象とした考え方をしています。資料では「これまで以上に長くなる個人の企業・組織・社会との関わりの中で、ライフステージの各段階で活躍し続けるために求められる力」と定義しています。その背景には産業構造の変化等で自らが持つ職業経験やスキルの賞味期限が短期化しており、常に学び続け、自らを常に振り返りながら、必要なスキルをアップデートしていく必要性が高まっている事にあります。

見直しのイメージとして提示されているのが以下の図です。

※「人生100年時代の社会人基礎力イメージ図」出展:経済産業省

※「人材力強化に向けた3つのポイント」出展:経済産業省

何を学ぶか【学び続ける力、「OS」と「アプリ」、マインドセットとキャリアオーナーシップ】

何を学ぶかとは「学び続けることを学ぶこと」とされています。人生100年時代に向けて、自分の強みや弱みを棚卸しし、自らのスキルや経験を時代に合わせて常に磨き続けることが望まれています。その能力を発揮する力として「考え抜く力」がより一層重要になるとされています。

どのように学ぶか【統合、リフレクションと体験・実践、多様な能力を組み合わせる】

どのように学ぶかは、社内外にかかわらず「(兼業・副業・複業・出向など)様々な経験や体験の総量を増やし、自らの視野を広げて、自己の多様な体験・経験や能力と多様な人々の得意なものを組み合わせて、目的の実現に向けて統合すること」とされています。その施策として、産業界で必要とされる知識を習得する為のリカレント(学び直し)教育の整備や、企業における成長機会の提供及び自律支援の充実が求められています。また、自らの経験や知見を外部の方々と一緒に取り組んでいく際に「チームで働く力」がより一層重要になるとされています。

どう活躍するか【自己実現や社会貢献に向けて、企業内外で主体的にキャリアを切りひらいていく】

どのように活躍するのかとは「自己実現や社会貢献に向けて行動すること」とされています。社内で自らのキャリアを存分に発揮したり、新たな場所を求めて求職活動を行ったりするなど、具体的な活躍の場を得る為の行動が求められています。その行動を促すための力として「前に踏み出す力」がより一層重要になるとされています。上記3つの視点のバランスを図り続けることで、変化する社会の中で、自らの意思でキャリアを作り上げるキャリアオーナーシップを個々人が見定めることにつながるとしています。

 
  • 人材採用・育成 更新日:2018/03/29
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