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OBOG訪問の現状と今後の対策

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<OBOG訪問の実状>

 有効回答数7,030名の内、3月末までにOB・OG訪問を一度でも行った学生は16.0%でした。文理男女で比較してみると、男子学生の参加割合が高い傾向にあります。これは18年5月末のモニター調査でも同様の傾向がみられますので、今年の報道の影響というより、例年の傾向だと推察されます。一人当たりの平均訪問社数は2.4社で、こちらも総じて男子学生の方が多くの先輩と接触していることが分かります。

<どこで会って話しを聞いたか>

 続いて、OB・OG訪問を行った学生に「OB・OG訪問の際、どのような場所で会って話を聞いたか」について複数回答で聞いてみました。結果、「会社の会議室やロビー」(43.2%)が最も多く、続いて「喫茶店」(31.9%)、「就職イベント等の会場内」(14.8%)という順番となりました。一方、「居酒屋やバー」(8.7%)、「OB・OGの個人宅」(0.8%)といった回答が、割合が少ないながらも存在しているようです。ゼミやサークル、研究室の先輩など事前に面識のある人達である可能性もありますが、今回の調査ではその内訳が不明な為、そのような場でOB・OGの話を聞くことがあるのは事実のようです。男女で比較すると、女子学生は喫茶店で会うことが男子学生より多く、企業側も場所に配慮していると感じられる結果となっています。

<同性と異性の割合>

 最後に「OB・OG訪問の際、話を聞いたのは同性と異性どちらの割合が多かったか」を3択で質問してみました。すると、全体では「同性の方が多かった」(58.9%)が最も多く、「異性の方が多かった」(20.9%)と「どちらも同じ割合だった」(20.2%)がほぼ同じ割合でした。これを男女で比較をすると、男子の同性割合が68.5%と多いのに対し、女子の同性割合は40.9%と少ない一方で、異性割合が37.6%と多い結果となっています。これは、同性なら良くて異性だと問題があるという訳ではありません。企業側も職種や業態によって男女比が異なるケースもあるでしょう。学生にしても、希望する業界や職種で働く社員の話を聞くことが目的であり、性別ありきで訪問するという事は少ないと思います。少なくとも現状では男子学生より女子学生の方が異性の先輩から話を聞く機会が多いという事だけは示されています。

<まとめ>

 ここまでをまとめると、まだ3月末という事もあり、OB・OG訪問を行っている学生の割合は16.0%と少ないものの、既に社内や社外の喫茶店、就職イベント会場内で話を聞き始めていることが分かります。また、女子学生の方が異性から話を聞く機会が多いことも分かりました。そこで今後、企業と学生がより良い形でOB・OG訪問を行えるよう、学生・企業両方の視点で記載してみたいと思います。

<学生側の留意点>

OB・OG訪問の申込は企業が認めたサイトやツール若しくは大学経由で申込む。
訪問は出来るだけ日中に行い、飲み会やLINE交換等の誘いは断る。
OB・OG訪問の目的を明確にし、希望が通るようなら職種や性別について人事に相談する。

<企業側の留意点>

今一度、全社員にOB・OGとしての役割と行動規範の徹底を。
予め可能性のある訪問場所や時間帯を明示し、学生が問題に感じた場合の申告方法を明記。
できるだけ学生の希望に沿ったOB・OGをアテンドする。

 
  • 人材採用・育成 更新日:2019/04/26
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