離職率を下げるために絶対確認すべき10項目
さて、10項目を確認し、晴れて入社となった後もフォローを欠かすことはできません。入社直後には固まっていた気持ちも、業務を進めるにあたり、徐々に変化していくからです。私の場合は、3ヵ月に一度のペースで面談をしています。
本人がやりがいに感じていること、不安・不満に感じていることをヒアリングし、その対策を一緒に検討します。10項目の6〜10を再度行うイメージに近いかもしれません。
面談での話し合いを通じて、抱えている課題の対策を実際の行動レベルにまで落としこんでいくことで、自分自身で担当業務のPDCAサイクルを組み立て、自走できるよう促します。
一方的な意見の押し付けとならないように相手の良いところを多くフィードバックすることが大切です。 最後は次のステージを伝えて面談を終了します。
ただし、次のステージを伝える時こそ最も注意が必要になります。基本のベースとしては「相手が分かっていることを前提とする」ことです。「分かっているうえで、やっていないこと。やれていないこと。」として話をしていきます。
やれていないことをフィードバックした際に、すぐに相手のコメント(言い訳)を貰うことも重要です。 そこでお互いの認識が同じになることもあれば、課題設定を変更することもあります。相手が分かっていて出来ていない理由が何なのかを聞く姿勢が、相互の安心感と信頼に繋がります。
彼らは、次のステージを一段一段登る過程で、自分は何を期待されていて、どんなアウトプットを出すべきかを、理解していきます。理解してくれれば、あとは自分で目標を設定をしてPDCAを回せるようになるので、面談の回数を減らしていきます。面談の回数が減れば、更に相手の安心感と信頼に繋がってくるのです。
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