企業の経営課題を解決する「従業員エンゲージメント」を向上させる5つのMAGIC
企業の成長にとって、従業員エンゲージメントは企業の業績改善・経営課題の解決のためにもとても大切です。例えばキャンベルスープの場合。2001年ダグラス・コナント氏がこの会社を買収した時、彼は「よくない会社だ」とコメントしました。その製品は市場に他社が入り込むのを許し、調査では62%の管理職が、自分は仕事に積極的に取り組んでいると思えないと答えていました。しかし2009年までに従業員の68%が仕事に積極的に取り組めていると自己評価できるほどになります。その結果、業績も上昇しました。
キャンベルスープの場合、本社の抑圧的な管理体制を変え、人から信頼を得る能力を管理職の評価規準としました。企業文化を変えることによって、従業員エンゲージメントを高め業績をあげることに成功したのです。
自分の仕事に意味を見出している人は、エンゲージメントが高くなります。若い従業員の手本になりたい、十分に稼いで子供を私立の学校に行かせたい、美しい製品を生み出したいなど、その内容は様々。いずれにしても、自分が何のために働いているのか知ることが重要です。
Autonomy 仕事に対する自主性
著者によれば、自主性とは管理をしないとか一人ぼっちで働くということではありません。正しい自主性には、きちんとした監督やコラボレーターが必要です。また、自分の好きなことを好きな時にやればいいだけのことでもありません。自主性という言葉は誤解を招きがちですが、正しい管理のもと、従業員に、どこで仕事をするか、誰と仕事をするか、いつ仕事をするか、どのように仕事を完成させるかなどの決定権を与えることを表します。
Growth 仕事を通した成長
どんな人でも仕事に慣れてくると飽きてしまいます。職場に常にチャレンジする環境があることや、能力を伸ばす機会があることは従業員エンゲージメントにとって大切な要素です。ただし、誰にでも責任のあるポジションを任せればいいというわけではありません。ある人には成長の場になることも、ある人にはプレッシャーになってしまうことがあります。その人の気持ちを満たすチャレンジがどういったものであるか、個別に考えることが大切です。
Impact 仕事の影響力
努力した仕事の結果が企業の成果に結び付く。自分の努力が企業や顧客の役に立っているという成果が目に見える。仕事の上達や、組織にとってのその人の価値が評価されている。このように自分の仕事の影響力を確認することができるとエンゲージメントが高くなります。
Connection 仕事を介した人とのつながり
自分に向いていると感じる企業や、自分を受け入れてくれる職場にいるとき、人は力を発揮できます。さらに組織の一部として自分がかけがえのない存在であると感じるとき、組織に対する精神的なつながりも生まれます。
- 従業員が自社や自社ブランドを強く支持する:DecisionWiseの調査によれば、従業員エンゲージメントの高い人の80%以上が、自社をけなされたときに自分がけなされたような気持ちになりました。
- 企業が大変なときでも目標に向かって前進できる
- 従業員が品質と安全について管理者に積極的な提案をするようになる
- 従業員がほかの従業員にもパワーを与えるのがわかる
- 従業員と顧客、取引先との関係がうまくいく
- オフィス勤務、在宅、出張など場所が違っても、仕事に集中できる
- 活発で熱心なコラボレーションができる
- 「私」ではなく「私たち」としてものを考えられる
- 従業員自ら組織を動かし、自発的に決定できる
- 心から仕事を愛し、熱中することができる
- 人材採用・育成 更新日:2017/07/11
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