「海外留学生」の特徴とは?
「海外留学生」という言葉をご存知ですか。
「日本を母国としながら、海外の大学に留学している学生」を包括的に指す言葉で、 日本から、海外の大学に進学した「正規留学」と、国内大学に在籍しながら、海外の大学に留学する「単位互換制度を使った認定留学」「交換留学」等を含みます。
「海外留学生」については、海外大学の学期開始時期の違い等から、日本での就職活動とのタイミングが違うことはもとより、その就職観や企業志向についても異なります。 今回は、「海外留学生」の特徴を、就職観や企業志向、企業選びのポイントから見てみたいと思います。
海外留学生のデータについては、今回は下記のような条件の下、比較を行いました。
「マイナビ国際派就職EXPO 2017 サマーシリーズ(6月17-18日開催)」に参加した学生のアンケート結果から、以下AとBの条件を満たす方のみを抽出、再集計する。 A:属性に関する質問で「正規留学生」または「交換留学生」を選択 B:「留学はしていない」「外国人留学生」「その他分類」のいずれも選択していない 調査の質問・選択肢や回答方法は、一般大学生向けに行った「2018年卒 マイナビ大学生就職意識調査(2017年4月発表)」と同様にし、比較を行う。
以下、表記上は、「就職意識調査」の結果が【一般大学生】を、「マイナビ国際派就職EXPO 2017 サマーシリーズ(6月17-18日開催)アンケートデータ」が【海外留学生】を示すものとします。 また、今回は「全体」「文系男子」「文系女子」について表示します。「全体」の値には理系学生を含みますが、【海外留学生】において回答数が少ないため、比較ができないと判断し分類としては示しません。
以上の条件の中で、3つの質問について興味深い結果が得られました。
等が考えられます。 特に、大手志向の強さは、もともと海外留学を希望する学生の特徴としてのみでなく、採用広報における企業紹介や業務説明の中で、学生が中堅・中小企業での活躍をイメージできていないことや、【海外で働く】=大手企業というイメージを払拭できていないこと等にも一部、理由があると考えられます。中堅・中小規模の企業であっても、海外展開している製品や競争力、今後の展望や企業の強み、活躍のイメージ等を理解してもらう施策をとることで、ある程度解消ができると考えられます。
人材不足が叫ばれる現在、国内大学生の内々定率は全体的に高く、新卒採用も厳しい環境にあります。海外留学生については夏に活動する学生が多いものの、クリスマス休暇で日本に戻ってくる12月のタイミングで就職活動や企業探しを行うケースもあります。他にも、インカレや国体までスポーツを頑張った学生、公務員試験から企業就職への転向組等が秋以降の活動開始層として考えられます。
それぞれ、学生の特徴や志向を把握して採用広報や情報伝達をすることが、今後の採用活動を進める上で重要となるでしょう。
今後の採用活動や、情報伝達方法の検討、採用スケジュール立て等のご参考になれば幸いです。
- 人材採用・育成 更新日:2017/09/29
-
いま注目のテーマ
-
-
タグ
-