ソーシャルリクルーティングを有効に活用するためのポイント
ソーシャルリクルーティングとは、FacebookやTwitter、LINE、ブログといったSNSを用いて採用活動を行うことです。
冒頭でもお伝えしたように、若者たちの大多数が何らかのSNSを利用しており、情報収集の手段として定着しています。
そこで、SNSの自社公式アカウントから求人情報や自社の魅力、社風などを発信し、学生への認知や企業理解・イメージアップにつなげようというのがソーシャルリクルーティングの狙いです。
また、学生との連絡手段としてSNSを利用するという使い方もあります。メールや電話より気軽にやりとりのできるSNSを使うことで、学生の利便性が上がり、接触回数を増やせるといった効果も期待できます。
このようなソーシャルリクルーティング――自社アカウントからの情報発信、情報収集、および連絡といったSNS活用には基本的に費用は発生しないため、新たに費用をかけることなく始めることが可能です。
このようにメリットの多いソーシャルリクルーティングですが、無料でできる反面、労力を要するという課題があります。SNS上での定期的な情報発信、メッセージのやりとりを行うためには、運用担当者を立てる必要がありますが、どのような人材をSNS運用担当者にするかで、ソーシャルリクルーティングのもたらす効果は大きく変わるといえるでしょう。また、学生にアカウントを認知してもらうにも時間がかかる為、長期的な運用をイメージしておく必要があります。
ソーシャルリクルーティングには、学生間で情報が拡散されるというメリットもあります。
ただ、炎上するリスクには注意が必要です。炎上する要因には、Twitterのようにユーザーの匿名性が高かったり、投稿できる文字数が限られているために誤解が生まれやすいといったSNSの特性からくるものもありますが、実務を担当する人のコンプライアンス意識の低さも挙げられます。
SNS運用に当たりガイドラインを作成しておくことは大切ですが、ガイドラインさえ守れば炎上しないとは限らず、担当者の責任は大きいものがあります。自分が投稿した内容に責任を持てることに加え、投稿前に内容を冷静に客観視でき、誤解を招くような投稿をしない人物が向いているといえます。
拡散力にメリットのあるSNSは、学生の共感を得られれば話題になる可能性を秘めていますが、話題になることを狙って運用目的とは趣旨の違う投稿をしたり、炎上につながるリスクが生じては本末転倒です。
ソーシャルリクルーティングに取り組む際は、単にSNS上で情報発信すれば良いというわけではありません。学生の印象に残る魅力的な投稿でなければ、応募者は惹き付けられないでしょう。
とはいえ、学生にとって魅力的なコンテンツを毎回一から企画し投稿するのは骨が折れます。その結果、投稿のペースが空いてしまったり更新しなくなってしまうと学生は離れていきます。
そこでおすすめしたいのが、社内の雰囲気が伝わるような仕事風景、社内イベントの様子や働く人のインタビューなどを投稿するという方法です。
こうした社内を開示するようなコンテンツなら、時間をかけて企画する手間もなく他社との差別化を図ることができます。
また、作成に伴う取材も、社外に行くのに比べてアポイントが取りやすく、同じオフィス内であれば移動時間と交通費もかかりませんので、ハードルがぐっと下がります。
さらに、取材そのものもお互いに緊張せずに進められるため、自然体の社風を表現することができます。
そうして切り取られた会社の雰囲気をSNSで発信すれば、学生の自社に対する理解も深まるでしょうから、ミスマッチの回避にもつながります。
- 人材採用・育成 更新日:2020/03/05
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