新卒採用に活用したいWEBセミナー
WEBセミナーは、企業の意向によってさまざまな方法で実施されます。リアルタイムで配信するだけでなく、あらかじめ録画しておいたデータを配信することもできます。リアルタイム配信をおこなう場合、開催中にアンケートを実施したり、質問を受け付けたりすることもできるため、参加者の声をその場でセミナーに反映していくことが可能です。
また、最近ではツールを活用して座談会を中継したり、専用に制作した会社説明動画を配信するなどWEBセミナーを行う企業は増えつつあります。
なお、説明会の投影資料を事前配布したい場合には、PDF形式にしておいてあらかじめサイト内にアップロードすることで、参加者にオンライン配布するといった対応も可能です。
WEBセミナーの最大の特徴は「どこからでも参加できる」ことです。これにより、学生は離れた会場まで足を運ぶ手間がなく、交通費や移動時間もかかりません。そのため、より気軽に会社説明会に参加できるようになります。
企業側からみても、会場へ足を運ぶことが難しい学生も参加してもらうことができるため、採用の母集団をより大きく形成できるというメリットがあります。また、録画をしてアーカイブしておけば繰り返し活用でき、参加人数に応じて会場を確保する必要がなくなるなど、採用担当者の業務効率化にもつながるでしょう。
会社説明会の運営上のメリットもあります。会場に多くの学生を集める場合、会場の規模や環境によっては話を聞きづらい、映し出された資料が見づらいなどのシステム障害が発生する可能性もあります。一方、WEBセミナーなら、学生が自ら音量を調整したり、ディスプレイ上で資料を確認したりできるので、当日のシステム障害対応の手間も減ります。またアーカイブで聞き漏らした情報を取得することもできます。
さらに、チャットのようなリアルタイムのコミュニケーションがとれるツールであれば、その場で気軽に質問を受け付けることも可能です。学生は気軽に質問できるようになります。また、会社説明会を録画してアーカイブすることで、企業側はいつでも配信できるようになり、学生側は都合の良い時間に閲覧できるようになるといったメリットもあります。
一方で、WEBセミナー自体にもデメリットがないわけではありません。
たとえば、企業からは参加者の反応が見えづらい点。話し手はカメラに向かって話をするため、従来の会社説明会のように反応に応じて話を変えたりすることができず、進行しづらさを感じる方もいるかもしれません。
こうした課題に対応するためには、通常のセミナーを録画しておきWEBセミナーで流したり、内容によって人選を見直したりといったPDCAを回すことが重要です。
また、聞き手となる学生が必ずしも集中しているとは限りません。そのため、リアルで行う会社説明会と比較して、学生の心を動かしづらい可能性があります。なかには、視聴ページを開いたまま実際にはほかの作業を行っているケースも考えられます。
こうした対策としては、事前に受講アンケートを取ることを案内したり、学生の興味を引きつけやすいようクイズ形式のプレゼンにするなど企業側の工夫も必要です。開催時間もあまり長くならないよう、できれば1時間以内にまとめることが望ましいです。
なお、録画ではなくリアルタイム配信の場合、配信環境にも注意が必要です。撮影機材やWEBセミナーツールを導入する費用はもちろん、それらを活用するノウハウがない場合には、習熟するためのコストも考慮しておきましょう。
最近では自宅にPCを持たない学生も少なくないため、スマホでもストレスなく視聴できるツールを選ぶことも重要です。
- 人材採用・育成 更新日:2020/07/22
-
いま注目のテーマ
-
-
タグ
-