1on1ミーティングを上司に依存しすぎてはいけない
人事部門は、1on1ミーティング導入時に上司に対して、説明、研修などを通じて教育するケースが多くあります。1on1ミーティングが初めての試みである上司にとって、その目的を理解することや実施方法についてレクチャーを受けることは有意義なことです。
一方で、現状をみると、部下に対しての人事部からの導入教育は手薄になっていることが多いようです。1on1ミーティング導入時の部下への教育、研修なども含め、上司自らが行うことが求められてしまいます。しかし、上司自身もまだ実施していない初めての試みであるため、部下への十分な説明や教育は期待できません。そのため、部下は1on1ミーティングについて十分な理解ができず、せっかく実施している1on1ミーティングは多くの現場でうまく機能しない残念な結果に陥っています。
人事部門は新しい取り組みを導入した際は効果検証をすることが大切です。1on1ミーティングを導入する際も、導入後の効果検証が重要になります。
この効果検証を行う場合、部下に対して上司の1on1ミーティングのやり方を評価するアンケート調査を行う会社が多いです。アンケートで効果検証を行い、改善策を立てることは大切ですが、上司のみが評価対象となる設計には要注意です。そのような設計では上司を対象とした改善策しか生まれません。その結果、上司にさらなる改善策や努力義務を強いることになってしまいます。
上司と部下の両方から効果、課題、改善策をアンケートなどを用いて引き出すことが重要です。なぜなら、効果が出ていない原因が上司ではなく部下にある可能性もあるからです。
- 労務・制度 更新日:2020/10/14
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