企業や個人の変革がカギ!第4次産業革命によって変わりゆく事業
IoTやAI、ビッグデータを用いた事業は、既に複数世の中に出ていますが、まだまだ一般的な普及という意味では道半ば。「公益社団法人 日本経済研究センター(※1)」が2019年3月20日に発行した『第5回AI経済検討会』の資料によれば、AI・IoTの導入率は総務省「通信利用動向調査」回答社数2592社のうち、14~15%に留まっています。
しかしながら、「導入検討」企業まで含めると、その割合は50.2%。IoTやAI、ビッグデータを用いて、積極的な自社の変革を促していきたい企業は決して少なくありません。ここでは、IoT、AI、ビッグデータについて、導入をどのように推進していけばよいか、みていきましょう。
※1:1963年に日本経済の発展に寄与することを目的に事業を開始した非営利の民間研究機関
IoTやAI、ビッグデータを扱うには、もちろんシステムを支えるインフラも必要です。ネットワークやサーバ環境などは、必ず定期的なメンテナンスが必要になります。
可能な限り専任のメンテナンス担当者を配置し、システムログチェックやシステムバックアップなどを定期的に実施しましょう。センサーなどのハードウェアも常日頃から稼働状況を監視し、故障した場合は早急な交換を実施しましょう。
また、セキュリティ対策も重要です。特にIoTに使用されるセンサー類については、近年サイバー攻撃が増加傾向にあります。センサーとインターネット間へのセキュアゲートウェイ配置や、定期的なセンサーのファームウェアアップデート、インフラ環境へのセキュリティパッチ適用なども実施しましょう。
2020年後半にかけては、IoTやAI、ビッグデータの普及により、従来の手仕事的・定型的・分析的な人材が余剰となります。一方、2030年の時点で専門職が170万人不足すると予想されているのです。
この専門職人材は、9割が人材ポートフォリオの「創造的」分野に属します。2030年に向けて、創造性や革新性を持つ専門職人材の確保が急務となっています。
既に手仕事的・定型的・分析的な業務に従事している方は「自律的なキャリア設計」が重要になっていきます。スキル設計を会社に頼らず、より創造的な分野へのスキルシフトやスキル学びなおしを自律的にできる人材は、これから更に需要が高くなるでしょう。
経営層も、IoTやAI、ビッグデータを活用していくうえで、自社の要員が積極的に学びなおしや自律的なキャリア設計ができる環境を整備すべき。例えば、AIやIoTを使いこなして生産性を上げながら現場のディレクションをしたり、全く新しいビジネスへチャレンジしたりといった方向性となるよう支援できれば、個人の成長が期待でき、ひいては会社の成長に繋がっていくでしょう。
第4次産業革命とは、AI・IoT・ビッグデータを利用することで起こる事業の革新を指します。
すでに第4次産業革命によって、自動運転サービスなど様々な事業が開始されています。今後の社会に与えていくメリットは計り知れません。手間はかかるものの、要員の生産性向上のために、積極的な導入をしていきたいところです。
一方で、今後は従来のような手作業、分析、定型作業などの仕事はAIなどに奪われていくことは事実。時代に合わせたスキルへシフトするよう、自律的なキャリア設計ができる人材は、これから更に需要が高まります。会社からのスキルシフト支援も必要になっていきます。
第4次産業革命に対応した会社・個人へ変革できるよう、時流に合わせた行動をしていきましょう。
- 経営・組織づくり 更新日:2020/12/01
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