まだ経験者だけ採用しているの?磨けば光る未経験者採用のメリット
「企業・組織の能力」で経験を積み、結果が出ていると思っている方は、他社に移った時に、仕事の能力が発揮できません。 なぜならば、企業・組織が仕事のやり方について定義しているため、その通りに仕事を進めることは経験していても、イレギュラー対応は経験していないからです。 いわゆる、言われたことしかできないのが、このパターンです。 「個人の能力」で経験を積んだ方は、職種や企業が変わっても再現する能力が備わっています。 自ら考えPDCAを回すことができる人は、個人の能力が高く、仕事内容や企業といった環境が変わっても仕事ができる人がこのパターンといえます。 よって、磨けば光る未経験者を見つけるには、「個人の能力」を見抜くことが重要となります。
当社の中途採用の求人票には、この2つが記載されています。
この2つの要件には、理由があります。
【①スキル=テクニカルスキル】
【②マインドセット=ヒューマンスキル】
①スキル=テクニカルスキルは、いわゆる理論や手法、ツールのことを示します。 営業や製品知識などの経験は、体系だった知識のため、サイエンスと同じく再現性があります。 よってこちらのスキルは教えることで、身につけやすいスキルと言えます。
②マインドセット=ヒューマンスキルは、対人関係における手法を示します。 BtoCでのお客様との関係構築や、多様な人材をプロジェクト完遂に向けてマネジメントしていくことも、このスキルに当てはまります。 このスキルは教えたからといって、簡単に身につくスキルではありません。 これら2つの要件の洗い出しをすることで、未経験者の職務経歴から共通点が見えてきます。
新たな仕事にこれまでの仕事の経験のエッセンスを加えることで、シナジー効果が生まれます。
【シナジー効果=これまでの経験×新たな仕事での気づき】
このシナジー効果により、全体の最適化、効率化が発揮されると考えます。 私は以前にイベントMCをした経験があります。
例えば、エンジニア時代には、これまで社内プレゼン大会で選考に選ばれない部署がありました。優秀なエンジニアが集まっているので、資料やプランなどのクオリティは高いのですが、評価軸の部分でインパクトに欠ける内容でした。その内容をイベントMCでの経験を活かし大勢の前でプレゼンをすると、声の通りが他の社員と違うので、どんな順番でも話を聞いてくれます。結果、全国大会まで進むことができました。 イベントMCの経験とエンジニアとしての仕事とは一見、関連性がないように思われます。しかし、イベントMCでプレゼン能力が身に付いていたことが、エンジニアとしてプレゼンするときに発揮できたわけです。 経験がスキルとして身に付いていれば、環境や立場が変わっても発揮することができる、と実感を持ちました。
- 人材採用・育成 更新日:2020/04/30
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