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若手採用だけを重視している企業がはまる意外な落とし穴

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会社:成長がやや下降しはじめたベンチャー企業

状態:2桁成長を達成していましたが、成長率が少しずつ悪化。

経営者の決断:業務成績向上を図るため「当社の原動力は若い力だ」「ベンチャーだから若い力が必要だ!」と若年層の待遇の強化、採用を積極的に進める。 一方で、35歳以上の社員の年収をダウン、もしくは据え置きとする施策を打ち出す。さらに仕事に結果を出すことを求め、新人教育も任せる。

結果:ミドル層の離職する者が増加。そして、社内は、教育監督が行き届かない状況になり、取引先や顧客からのクレームが頻繁に発生する状態に。優良顧客も減少し2桁成長もストップ。会社の空気の悪化に伴い新入社員も早々に転職し、組織を抜本的に見直す必要が生じた。

事態:ある日、社長が朝礼で「50代、60代は時が止まっている! これからの時代、若い新しい人材が必要」と声高らかに宣言。

社員の反応:ここまで会社を支えていたと自負がある、50代、60代は大激怒。それからしばらくして、プレス機のメンテナンス・操作の熟練者を含めた50代の社員が一斉に辞職。

業務への影響:生産ラインに支障。この会社はここから3年間、業務成績は赤字が続き、さらに生産ラインの保守点検のため技術指導料としてメーカーに毎月費用を支払うこととなった。

分析:社長としては「若者には力をもっと発揮して、ミドル層ともに頑張ってほしい」という発破を掛けたい、との意味を込めたメッセージであった。しかし、うまく伝わらず、最悪の結果に。共有認識ができていなかったための悲劇。

  • 人材採用・育成 更新日:2020/03/24
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