採用での動画作成は「エチケット」の時代へ!具体的事例から見る、動画活用のポイント
2019年には、テレビの広告費を超えたインターネット広告市場。その中の10分の1強は、動画広告に使われている状況です。これが2023年には、インターネット広告自体も大きく成長し更にその約5分の1は動画広告で占められることが予想されています。
このように成長し続ける動画市場において、これからは「動画を作るかどうか」はもはや議論されず、作ることを前提に「どういうコミュニケーションの目的で動画を作っていくか」が注目される時代になっていくでしょう。そのような状況の中でNewsTVは、企業の商品やサービスに関するニュースを無料でビデオリリース化しています。動画制作費は無料で、ターゲットへの配信においてご予算をいただくというモデルです。
NewsTVは、通常は広告マーケティング業界で使われます。60秒ほどの動画を無償で制作し、アドネットワーク(広告動画の配信プラットフォーム)やSNSを活用して、ターゲットに配信しています。
佐藤可士和さんがプロデュースした、コナカの次世代オーダースーツブランド「DIFFERENCE」の動画もおよそ60秒。この動画を「東京都内に住んでいる20代・30代の男性ビジネスマン」に配信しました。すると、開業後3か月間くらいずっと8割予約で埋まったというような成果が出ました。
クライアントの良い商品を、適切な情報に変換して、適切なターゲットに届けると、人や物が動く。そういった情報の流通の仕方に変わってきているのが分かる事例かと思います。
アーカイブ型/リアルタイム型会社説明会のメリット・デメリット
デメリットは、配信環境のミスができないこと。それから、時間が限られるので視聴者も限られます。当然、しっかりと集客することも必要です。
一方、アーカイブ型は、1回撮ったものを格納しておけるというメリットがあります。編集も可能ですし、時間を選ばないため広く視聴してもらうことが可能です。
デメリットは、双方向のコミュニケーションが出来ないこと。また、視聴意欲もライブ配信に比べると低くなります。
ですので、どちらか一方にしてしまうのではなく、リアルタイム型とアーカイブ型を両方合わせながら実施していくことが、非常に重要だと思います。
これは、弊社が広告マーケティングで行なっている手法を、人事採用の領域で活用したものです。
学生に対する会社の訴求ポイントを60秒前後の動画にします。イメージとしては、伝えたい要素を詰め込んで、1分見たら魅力が伝わるトレーラームービーのようなものです。その後はアドネットワークやSNSを通じて、就活中の方々に広告配信していきます。作った動画をそのままYouTubeに置いておくだけでは見てもらえないので、しっかりターゲットに配信して求職者の方に見てもらえるようにしたい、というオーダーが多いですね。
やはり、文字で「風通しがいい会社」と言われるのと、動画で伝えるのだとでは、印象がずいぶん変わってくると思います。先輩社員のインタビューにしても、文字や写真ベースで見るのと、実際に活躍している社員が語るのでは、求職者の受け取り方も変わります。
こちらは、NewsTV自身の採用における動画の活用事例です。
弊社では、トレーラームービー型会社説明動画の作成・配信に加えて、今年はZoomでの会社説明会を行い、昨年対比で約2.5倍の応募者増につながりました。
また、今年から最終選考では「自己紹介&PR動画」を作る、というハードルが高いものを設けています。なぜ最終選考で動画を作ってもらったかと言うと、オンラインでは学生の人となりが分からないので、動画で表現してほしかったからです。また、この動画のクオリティ自体が、志望動機と直結しています。
たとえば、志望動機がそこまで高くない学生はぱっとスマホで撮った動画をそのまま送ってきますが、志望動機が高い学生はしっかり編集を入れて作ってきたりします。そういうアイデアや行動力がある人は入社後も活躍する傾向にあるので、そういった部分を見るために動画を活用しました。
企業側、求職者側の両方から動画を使ったコミュニケーションをして採用活動を行う、という1つの事例にもなったように感じています。
- 人材採用・育成 更新日:2020/11/18
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