インシデントプロセス面接(いんしでんとぷろせすめんせつ)
インシデントプロセス面接とは、求職者が問題となる事例(インシデント)を解決するプロセスを観察する面接方法である。
最初に面接官がインシデントを提示し、求職者が面接官に質問して情報収集を行いインシデントの原因を究明する。原因をもとに課題解決の方法を提示して理由を説明した後、面接官が求職者を総合的に評価するというのが大まかな流れになる。
1950年にマサチューセッツ工科大学のポール・ピゴーズ教授によって考案された面接手法で、リーダーやマネジメント候補を採用する際に有用なものだとされている。実施することで、質問力・情報整理能力・仮説思考力・ロジカルシンキング力・課題解決能力・判断力などの様々な力を見極めることができる。
面接を行う際の留意点は、面接官が求職者の質問に対して客観的事実のみを簡潔に述べ、推測や意見を回答しないことである。インシデントについて考察する主体はあくまでも求職者だということを念頭に置いて、その思考プロセスを見極めることが重要だ。
更新日:2024/07/05