プロスペクト理論(ぷろすぺくとりろん)
プロスペクト理論とは、結果が確実でない状況での意思決定において心理的なバイアスが掛かり、合理的でない判断をしてしまうことで、行動経済学の理論のひとつである。
例えば「もれなく1,000円もらえる」と「50%の確率で2,000円もらえる」の2つの選択肢がある場合、期待値は同じ1,000円であるが、多くの人が前者を魅力的に感じるだろう。このように意思決定には置かれている状況や損失を回避する心理が作用し、事実とは異なる判断を下してしまう傾向がある。
この理論は人材・採用領域でも活用することが可能だ。失敗を恐れる損失回避性の存在を踏まえて社員が新しいことに挑戦しやすい環境を整備することや、研修応募に期限を設け「応募しないと損」と感じさせることにより行動を促すことがその一例である。
更新日:2024/07/04